1.会社での出来事

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る6

福岡県F様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が制作の最後です。昨日は、引き出しを固めて底板をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


衣装盆を重ねてカンナで仕上げます。


引き出しを入れていきます。入れながらどこが当たっているのかを検討付けていきます。


出しては削り、削っては入れながら密閉度のある引き出しに仕上げていきます。


大きな引き出しも、入れては見てどこが当たっているかを見て、出して削っていきます。


引き出しを入れたら、観音開きの扉に入り、扉を仕上げます。そしてこれで木地が完成し、塗装と金具付けを得て、調整、梱包しお届けとなります。


今日の私は、昨日から3分板を切る続きでした。昨日はヘギ底を切り、今日はヘギ底から引き出しの底板を切っていました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る5

福岡県F様からご注文頂いております和たんすの制作ですが、少しずつ佳境に入ってきました。先回は、カガミ板を仕込んで、その大きさを先板に写すところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


カガミ板とホテ板を機械で蟻組を取り、引き出しを固めていきます。カガミ板にホテ板をはめ込んでいきます。最初は軽く玄能で叩いて入れていきます。


少しはめたら、打ち当てを当てながらしっかりと叩いてきっちりと入れていきます。ホテ板と先板のホゾ組みを入れていきます。


引き出しは枠を先に固めていきます。


枠を固めたら、底板を木釘で打っていきます。


衣装盆も枠を先に固めていきます。


衣装盆の枠を固めたら底板を木釘で打っていきます。


引き出しの底板を打ったら並べます。


衣装盆を仕上げていきます。


引き出しの底板を仕上げていきます。

今日の私は、3分板のヘギ底を切っていました。
先日も切ったばかりなのですが、もうすでに少なくなってきており、また切らなければです。明日ももう少し切って、次は引き出しの底板に入ります。

明日も全力で頑張ります。

奈良と京都まで桐たんすのお届けでした。

今日は久しぶりに関西に桐たんすのお届けに行ってきました。起床は、久しぶりの午前4時。さすがに午前4時はまだ少し暗いですね。

いつものように工場で弟と待ち合わせて、いざ、関西へ。


途中、いつもの南条SAで休憩し、弟に運転を代わって最初の目的地、奈良県生駒市まで向かいます。


順調に走ったので、予定より早く10時過ぎに到着し、素敵な和室に下二の和たんすをお届けさせていただきました。Y様、お世話になりましてありがとうございました。

その後は、二軒目のお客様へ京都まで向かいます。今回のお客様は、春の京都での展示会にお出かけいただき、お求めいただいたお客様で、二軒目のお客様は、展示会場の近くの素敵なマンションでした。


こちらも素敵な和室に、焼桐仕上げの小袖たんすをお届けさせていただきました。T様、ありがとうございました。

今回のお届けは順調に進み、午前中でお届けすることが出来ました。そして新潟に向け、一路、名神から北陸道をひた走り、夕方、7時前に工場に到着でした。

さすがに関西は、東京都は違い高速でも遠いですね。今週末は、やっとお休みをいただけます。

ゆっくり休んで、週明けから全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る4

昨日の晩から雨が降り、新潟は数日ぶりの雨です。九州地方の大雨で被害に合われました皆様にはお見舞い申し上げます。ここ数年、大雨での災害が続きます。どうぞ、気をつけてお過ごしください。


今日は久しぶりに親方が工場にやってきました。昨日、一昨日と、親方の仕事を作っておき、今日やってもらいました。

そして福岡県F様の和たんすの制作の続きです。昨日は、上台の立側が完成したところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


引き出し周りに入っていきます。引き出しや衣装盆の材料を出してもらい、長さ切で、それぞれの部材を各々の長さに切っていきます。


長さ切で切り分けた部材を、カンナで仕上げていきます。


立側が完成したら、上台と下台に胴巻きをハタガネで巻きます。


衣装盆の材料をカンナ掛けしています。


引き出しのカガミ(前板)を仕込むため、カガミ板の上面を長台(台の長いカンナ)で削っています。


カガミ板を引き出しが入るところに入れて、仕込んでいます。


カガミ板を仕込んだら、そのカガミ板の大きさを先板にシラガキで写します。


長台で、観音開きの中の小引き出しのカガミの上面を削っています。


3分板の地板とタイコ用の板です。


今日も私は板を切っていました。3分板の地板、タイコ用の板を中心に、かなりの量を切りました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る3

福岡県F様の和たんすの制作ですが、昨日は、下台の立側をカンナで仕上げ、台輪の制作に入るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


下台と上台の重なるところの板(重ね板)に、重ねた時にずれないように、重ねのサンを打っていきます。


上台と下台を重ねて横に寝せて、長ハタガネをしっかり締めて、立側を一気にカンナ掛けします。


本体の裏板を寝せて仰向けにし、たんすの前面をカンナで仕上げていきます。


上台の下の部分に朴の木を貼り、シャコ万でしっかりと固定します。


台輪の下に朴の木を巻き、台輪を作っていきます。


上台の立側が完成しました。


立側になる板です。


今日の私は、4分板の地板を切り、立側の板を切っていました。

今日は暑い一日でしたが、明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る2

昨日から福岡県F様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えさせていただいておりますが、昨日は中棚にツカを立てたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


ツカと中棚を固めたものを、タイコの中に組み入れ、上板を乗せます。


中棚とツカをタイコに組み入れて、それを立側の中に入れて、しっかりと固めるため、シャコ万と長ハタガネで締めます。


上板を長ハタガネとシャコ万でしっかりと止めていきます。


下台も固めますが、少々端折って、下台の裏板を木釘で打っています。


裏板を打った下台の立側をカンナで仕上げていきます。


上台の上板ののりが乾くまでの間に、台輪の制作に入ります。


今日の私は、7分板を切り、板盆の材料と丸盆、チェストのホテ板を組みました。


明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県F様の和たんすを作る

週末は、東京・代官山での展示会でした。金曜日の早朝に弟と2人でトラックにたんすを積んで出かけ、週末の3日間の展示会を行い、昨日の夜に帰ってきました。

東京は金曜日は曇っていて蒸し暑かったものの、土曜、日曜と雨。そして少しわかりにくい会場にも関わらず、多くはありませんでしたが、ご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました。


どちらかと言うと小さな会場なのですが、緑に囲まれたヒルサイドテラスの一角にあり、静かで雰囲気が私は好きなのですが、欲を言えば、もう少しわかりやすいところにあるといいのですが・・・。(迷いながらもお出かけいただきましたお客様、ありがとうございました)

さて、今日からは福岡県からご注文いただきましたF様の和たんすの制作をお伝えしていきます。


まずは木取りを出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材を各々の長さに切り分けていきます。


それぞれの部材をカンナ掛けしていきます。


下台の地板の入るところをノミで欠いて作っていきます。


タイコに入る中棚の位置を決めて、シラガキで印をつけます。


タイコに衣装盆が入るサンを木釘で打っていきます。


上台に付く「戸渡り」を作っています。「戸渡り」とは、観音開きの扉が、それ以上奥に入らないように、扉を止めるものを「戸渡り」といいます。


中棚にツカを立てて組み立てます。


今日の私は、午前中の奥様が貼った「底板」を自動カンナに掛け、超仕上げを掛けて底板を作っていました。


その後は、大阪からご依頼いただきました再生たんすが完成したので、その調整と、梱包を行っていました。

年のせいで週末の展示会の疲れが取れませんが、明日も全力で頑張ります。

東京・代官山で展示会です。

今日から東京・代官山で展示会が始まりました。今朝、新潟を5時過ぎに出発し、雨の中、関越高速を走り都内に入りました。


いつもの三芳SAで休憩です・

心配していた台風の影響もなく、準備も順調に終わり展示会が始まりました。


代官山ヒルサイドテラスの一角にある猿楽神社。この奥が会場です。


広くはない会場ですが、品がありとっても好きな会場です。


緑にか揉まれた会場は落ち着いた会場です。

会場はいつもの代官山ヒルサイドテラス。私の青春の頃からある、都内の代表的な建物です。幾分、古さは感じられますが、今だにそのセンスの良さが感じられる建物です。

日曜日までの3日間、お出かけいただければ幸いです。

3日間、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 京都府T様の小袖たんすを作る3

昨日は、小袖たんすの立側を固めて、地板に定規を当てて平らに削っていくところまでをお伝えしましたが今日はその続きです。


裏板をカンナで仕上げていきます。


本体を横にして、立側をカンナで一気に仕上げていきます。


裏板を下にして、棚板や上板、地板の前面をカンナで仕上げていきます。


その後は、台輪の制作に入ります。


カガミ板を仕込んでいきます。カガミを仕込むとは、引き出しが入る場所に、カガミ板(前板)を当て、隙間がないくらいに合わせていく事を「カガミを仕込む」と言います。


大きな引き出しも、いろいろな部分を当てながら、カガミを仕込んでいきます。今回は、お客様のご希望で、引き出しの前が「板目」です。


引き出しの深さを本体から取り、シラガキで印をつけています。


引き出しの前部分の蟻組みを機械で取った後、ホテ板と付きやすいように、奥の部分をノミで取っています。


引き出しの枠を固めました。


そして引き出しの底板を打つために、ドリルで穴を開けていきます。


ハタガネを締めながら、引き出しの底板を木釘で打っていきます。


今日の私はタイコのサンを作っていました。


奥様が貼った総盆用の柾を削って、観音開きの扉を作ったり。


再生たんすに付いていた金具を再び使えるようにするため、サビを取り、塗装をする段取りです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 京都府T様の小袖たんすを作る2

昨日から京都市のT様からご注文いただきました、小袖たんすの制作をお伝えしていますが、昨日は、小引き出しが入るツカに忍鍵を付けるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


ツカと棚板を組み立てます。


上板にツカが入る溝を堀っていきます。


立側に棚板が入る溝を堀り、その溝にのりを入れようとしています。


上板とツカ、棚板をハタガネで固めていきます。


上板とツカ、棚板と立側を固めます。棚板からはみ出たのりをブラシで取っています。


たんす本体のかしがりを見て、歪んでいる方につっかえ棒をしてかしがりを取ります。


裏板をで打つため、ドリルで穴を開けていきます。


裏板を木釘で打っていきます。きれいに等間隔に木釘が並んでいます。


定規を当て、平になっているかを確認しながら地板をカンナで削っています。


今日の私は、立側を作り、7分板を切り、組んでいました。今日は思いがけなく暑い一日でした。

明日も全力で頑張ります。