2007年 7月 の投稿一覧

10年間のブランク。

  曇りのち、晴れ。   明日は梅雨明けかな?

今週から、仕事が一つ増えた。
今までは、木取り(組み立て前のパーツを作り)と、配達、検品、梱包、
雑用、その他、もろもろをこなしていた。

でも、そこに大事な仕事の一つである、仕上げ(塗装と金具つけ)、
の仕事が加わった。
正直言って、一人の力で出来る限界を超えている。

でも、やらなければならない。

遡ること19年。
私が、桐の蔵(前身は桑原たんす店)に入社した頃、
今の親方にこの塗装を教わって、その後、約10年塗装の仕事を
続けてきた。

でも、その後、塗装は職人・今井君に受け渡し、
私は、木取りを中心に、全般の仕事をするようになった。

でも、今回、今井君の都合により、私が10年ぶりに
塗装の仕事を、受け持つことになった。

10年ぶりといっても、塗装の刷毛の使い方など、体に染み付いている
感覚は、全く問題なかった。

でも、今日、金具付けをやっていたら、所々、感覚が麻痺しているところ
があることに、気づいた。
ちょっと考えると、思い出すくらいのことなのだが、仕事の流れとしては、
少し、止まってしまう。
これが、10年のブランクなのかと、思ってしまった。

うーーーーーん。
10年前のそのままの感覚がよみがえって来るには、あと、数週間
かかるかもしれない。
でも、あっという間だと思うのだが・・・。

だって、今でも、支障なく出来ているんだから・・・。

それよりも、その他の仕事が気になる。
塗装ばかりに集中すると、木取りがおろそかになるから・・・。

でも、体は一つ。
出来るところから、やるしかないのだから・・・。

仕事もポリバレント。

   晴れ、後、雨。  まだ、梅雨は明けてないのか?

「ポリバレント」
そう、今、サッカーの業界?では、少し前からこの言葉が
しきりに聞かれるようになった。

その言葉を発した本人といえば、サッカー日本代表監督の
「オシム」監督。
その言葉『ポリバレント」の意味は、多様性。
サッカーで言えば、一人の選手が複数のポジションをこなせる
多様性を意味している(合っているのかな?)という。

これを、我々の仕事に置き換えると、限りなく、
親方と私、そして弟の3人は、とてつもなくポリバレントだと思う。

だって、日常は現場でたんすを作り、週末は展示会でお客様と接し、
桐たんすが完成すると、ご自宅までお届けする。

もっと詳しく言えば、桐たんすも、桐チェストも作るし、
古い桐たんすの再生も手がける。
そして、桐米びつから、まな板まで手がける。

これはもう、立派なポリバレントだろう。
仕事での監督がオシムさんだったら、我々は、レギュラー
かも知れない。(笑)

人手不足の零細企業は、当然ながら一人何役も
やらなければならないのだ。

でも、確かに疲れるね。
出来ることだけ、やるしかないのだけど・・・。

蝉の声が・・・。

  晴れ。    でも、涼しい風が吹いていました。

週末の埼玉県所沢市での展示会。
久しぶりに、ゆっくり出来た(お客様が少なかった)展示会でした。

その会場の周辺は、昼間から花火が上がり(なんだったんだろうか)、
うーーーーんって言った雰囲気でした。

関東地方も、まだ梅雨明けせずにムシムシとした天気。
以外にも、この時期に涼しささえも感じた3日間でした。

普通ならば、この頃はもう、工場の気温は40度を越える頃なのに
今年はまだ、一度もない。
今年って、猛暑の予報じゃなかったっけ?

でも、昨日、展示会の片付けを終え、トラックに乗り込んで
さあ、帰ろうとした時だった、「ミーーーーーン」って、蝉の鳴き声が
聞こえてきた。
思わず、今年、初めての蝉の鳴き声に聞き耳を立ててしまった。

残念ながら、新潟ではまだ、蝉の声は聞いてない。
今年は、大きな地震に襲われ、その前には、長雨が続いた。
そんな影響もあり、まだ、梅雨明けどころではないみたいだ。

仕事をするには、今日みたいな涼しい日が最高なのだが、
そうも言ってられないだろう。

夏は、暑くなくては・・・。

蝉の声は聞こえるのだろうか・・・。
確か、昨年の夏も、以外と涼しい夏だったような思い出が、
かすかに脳裏をよぎっています。

久しぶりという感覚。

   晴れ。  暑い。今日は、30度を越えました。

明日からは、埼玉県所沢市での1年ぶりの展示会。
桐の蔵の展示会も、先月の三条市での展示会以来の
約1ヶ月半ぶりの展示会です。

感覚としては、ホント、久しぶりといった感じです。
でも、今回は、新作も取り揃え、多くの方々をお待ちしています。

会場は、結構、マニアック。(HPの展示会情報参照して下さい)
でも、雰囲気もいいし・・・。

どうぞ、埼玉県の方のみならず、首都圏の方も、
以外と近い距離です。

週末の2日間。
所沢市で、お待ちしています。

先を見る眼。

  晴れ。    でもまだ梅雨明けは先みたい・・・。

8月の決算を前に、今日は税理士さんとの月一回の
お話(会議?打ち合わせ?)の日。

当然なのだが、経営者って、ホント、次々とやらなければならないことがある。
ホントは、現場よりも、どこかに閉じこもって、
次の戦略や、その先の計画を立てなければならない事は
重々、承知なのだが・・・。

なんてったって、桐の蔵は人手不足です。
でも、現場にも立ちながら、来期の、そしてその先の
計画を立てることが、私の仕事であるし、
今まで、そうしてきたから。

零細な会社は、甘えてはいられないのですから。

でも、実際、本当にやることは次から次へとある。
これを、「やる時間がない!」などと、言っていては、
「甘い!」と、世間様に言われてしまう。

そんな状態の中でやってこそ、実力が付くし、
そうしなければ、我々の規模の会社では、これからの時代に
付いていけないと思う。

9月からの来期。
桐の蔵は、また、新たな作品を登場させ、
それをもって、一つの柱を立てようと考えています。

それが上手くいくかは分かりません。
でも、そう考えた以上、やるしかないのです。

9月からの来期の始まりは、アップアップの人手不足から
始ること、間違えなし。
でも、それも楽しみたい!と、そんな気持です。

私がよく拝見させていただくブログに、こんな事が
書かれていました。

「人の人生は50%が運命と考え、残る50%が、自らの努力で切り開けると考えている。
あまり関係ないが、芸能界で大成するには、90%が運で残り10%が努力である。」 
 (新座片山FCのブログより)

なんと、少年サッカーの監督がこんなことを言うのである。
決して、宗教系の方でもない。

私も今まで、運やツキに助けられてきたことは数々ある。
展示会の帰りには、よく「今回は運が良かった・・・」なんて
言う事は、しばしばある。

だから、人生は「運」によって左右されている。と言っても
過言ではないかもしれない。(全く分かりませんが)

だから、運が向くように自らの「行い」を
正していきたい。

これ、実は嫁さんから常々言われている。
「お父さんは、行いを改めないと、運が逃げていくね」と・・・。

「運」って本当は、とっても大切なことなのかも知れません。

でも、今日は仕事・・・。

 曇りのち、雨。  台風が心配です。

世間では、今日から3連休のところもあるらしいが、
桐の蔵は、今日は仕事。

予定ではお休みだったのだが、急な仕事の関係で
急遽、仕事。
だから、前もって予定が入っていた職人さんには、申し訳なかった。

でも、ホント、久しぶりの土曜日の仕事だった。
何だか、新鮮で良い。(私だけか)

隣接している会社は、ほとんどはお休み。
だから、仕事をしていても、静か。

休憩時間も、しーーーーーーんとして、何だか居心地が悪い。
でも、明日からは、連休。
台風が近づいているから、久しぶりに子供たちと
ゆっくり出来るかもしれない。

大雨で、被害が出ている地域の方々には、
本当にお見舞い申し上げます。

早いぞ、帰宅が・・・。

   雨。    梅雨の最後のあがきかも・・・。

今日、仕事を終え帰宅しようとしたら、弟に、
「最近、帰りが早いな!。○○やっているのか!!」と
言われる。

うーーん。最近の帰宅時間は午後7時過ぎ。
梅雨の時期の何ともいえない疲れのせいか、
何かは、原因はわからないが、午後7時を
過ぎると帰宅してしまう。

そんな日が続くと、嫁さんまでも「最近、帰り早いね」と言う。
えっ、、、、早く帰ると悪いのかな?とさえ、思ってしまうが、
さすがに、午後7時過ぎだと、早すぎるかも知れない。

でも、この時期は昨年もそうだったが、
毎年の事ながら、いつも、この時期って結構、帰宅は早い。
だって、昨年は、帰ってからランニングしていたから・・・。

でも、この後は、忙しさが待っている。
だから、この期間だけは、少しくらい早く帰ってもいい!(かも・・・)

昨年も、この時期のあとに、米びつパニックが来たし、
今年は、人手不足パニックかもしれない。

でも、時代の移り変わりの真っ只中に桐の蔵は、
あるのかも・・・。とも思う。

どうなるにせよ、自身の行きたい方向にしか行かないのだから。
大丈夫。
明確な方向は、しっかりと見えているのだから・・・。

昼寝は、15分がいい。

   晴れ、後、曇り、そして、雨。   まだ、梅雨ですね。

職人の昼休みといえば、どの業界の職人も、「昼寝」が
定番だろう。

桐の蔵の親方は、もうお年ですから、昼ご飯を食べたら、
すぐに、昼寝に入る。
ざっと、昼寝の時間は、45分だろう。

私は、今までは、あまり昼寝はしなかったが、
ここ数日、体の疲れが取れないせいか、梅雨の時期の
天気のせいか?、お昼ご飯の後、昼寝をする日があった。

まあ、そんな日は、早朝の出張の日が多く、
体も、眠くなる要素をもっていたのだろうと思う。

でも、昼寝の取り方って、結構、コツがあるらしい。

以前、テレビで、昼寝に最適な時間は?っていうのを
見たことがあった。
それによると、なんと!、昼寝は「15分」が最適らしい・・。

昼寝って、寝れる時間が決められているから、のべつ幕なしに、
寝ていても、その後の、仕事に支障がくる事もあると言う。

確かに、昼寝の場合、多く寝ても、起きると、なかなか、
全開モードに行くまでに、時間のかかることが多いのは、事実。

そこで、先日、わざと、仕事が始る15分前くらいに、昼寝を
始めてみた。
「ブーーーと、午後の始まりの合図が鳴った」が、
結構、すんなりと仕事が出来た。
それも、すっきりとした感覚だ。

やはり、テレビで言っていたことは、結構当たっていたかも?

これから暑くなる季節。
お昼寝は、欠かせなくなってくる。

是非、職人の皆さん。
昼寝の時間は、15分が、最適かも知れません・・・。

52年間の歴史。

   晴れ。    今日は暑かった。梅雨明けはまだですね・・・。

昨日の金曜日は、午前中、集中的に仕事をして、
それから、数十年、お付き合いをさせていただいている
家具屋さんへ、桐たんすをお届けに走った。

その家具屋さん。
私が飛び込みで営業をして、お付き合いが始った、
私の中でも、重要なお店の一つです。

お店はそんなに大きくはなく、でも、個性的な
品揃えのお店。

そのお店には、何と!、お店に勤めて52年という、
大番頭さんがいる。
私、その方に結構、可愛がられて、今では何でも言える間柄だと、
思っている。(私が勝手にだが・・・)

そのお方は、大番頭といえども、お店に出ているわけではない。
桐たんすを中心に、修理や、出荷前の点検などを、担当している
陰の力持ちなのです。

ちょうど、私が伺ったのは、配送の方々との会議の真っ最中。
でも、私の顔を見つけてわざわざ、出てきてくれた。(ありがたい)

それからの会話は、もう、歴史を物語っていた。

このお方。
そのお店の会長と同じように育ち、今の社長よりも、
このお店の歴史を知っているし、
このお店に勤めてきた数々のスタッフの方々も、ずーーーーと
知っている、このお店の生き字引と言ってもいい。

その方が、言う。

今の若いスタッフで大丈夫か?と・・・・。
カッコばかりで、何にも知らないと・・・。

「この木?なんだ?」って聞いても、
答えられない。って言う・・・。

でも、今の家具店の若いスタッフはそんなものかな?
って言うと、「それじゃ、困るだろう!」って、言葉を荒げた。

確かにそうなのだ。

今の家具屋さんには、自分のお店に置いてある商品の
事を、詳しく、何から何まで知っているお店の人は少ない。
これが現実かもしれない。

それをこの大番頭さんは、嘆くのだ。
このお店に勤めて、52年。
今でも、お客様と向き合い、自分の知っている限りの
知識と経験をお客様に伝える。

私だったら、こんな方から商品を買いたいと思う。
損得無しに、本当の良い、悪いを知っているから。

でも、今のお店の若いスタッフには、そうした知識は少なく
全て、「デザイン」や、「カッコよさ」、または「価格」の
良し悪しで、片付けられてしまう。

私は、この大番頭さんの言いたい気持は痛いほど分かる。
この人、ずーーーーと、桐たんす職人だったから・・・。

でも、ホント、こんな人いなくなってきている。
こんな人こそが、今の時代には、必要なのではないだろうか。

家具業界の、寺内貫太郎みたいな人が・・・。

職人見習、募集します。

  曇り。    気温は低め。梅雨寒かな?

今現在、桐の蔵のスタッフは7名。
とっても、小さな工房です。

私たちの目指すところは、大企業でもなければ、
大量生産型でもない。
ここ数年間で培ってきた、一人一人のお客様と向き合い、
それぞれの、ご要望に応じた作品を提供できるような
そんな工房を目指してきたし、実際、それが出来つつある(と思う)

最終的には、こんな小さな工房が世界で通用出来るように
なるのが、私の夢だ(初めて言ってしまいました・・・)

でも、実際に、そんな会社って結構ある。
小さな小さな会社ながら、世界で認められている会社って・・・。

超有名な東京の町工場にある、あの「岡野」さんなんて、
その最たるものだろう。
日本の大企業の方々が、そろって岡野詣でをするくらいだから・・・。

岡野さんの工場なんて、スタッフは数人。
桐の蔵よりも少ないかもしれない。
でも、日本の先端技術の最先端を行っていると言っても
過言ではないだろう。

桐の蔵も、そんなところを目指したい。
某百貨店のコピーではないが、ナンバーワンよりも、オンリーワン
なのです。

今は、小さい方がいい!!。
私はそう思います。

なんてったって、小回りの利く範囲で。
自由に創作活動が出来、それでいて、勝負するところでは
勝負する。
そんな、小さな工房を目指したいものです。

でも、残念ながら広く浅くではありません。

「情熱のない方の応募は、お断りしています」し、
「言われた事だけしていればいい」とお考えの方は、、
問題外とさせていただいております。

そんな小さな工場ですが、「是非!」とお思いの方は、
メール、FAX,お電話等、ご連絡ください。

小さな、小さな工場ですが、お待ちしています。