2022年 12月 の投稿一覧

2022年 本当にありがとうございました。

今年は11月に、父であり、親方であり、桐の蔵会長でもある父が亡くなりました。

創業者「桑原松太郎」の後を継いだ二代目として、昭和、平成と激動の時代を支え、私が跡を継ぐ時には新しい工場を建ててくれた父でした。

桐たんす職人として固くなで頑固な性格でしたが、決して弱音は吐かず、父から「疲れた」と言う言葉を聞いたことがない程の昭和の職人でした。

今年9月、京都に展示会に出かけている時に救急車で運ばれて入院。その後、コロナの影響もあり、父との会話もないまま亡くなりました。父と話したのはいつだったのかと思うと、後悔だけが残ります。

今でも、まだ、いなくなった実感が湧きませんが、今まで本当にありがとうございました。

今年から少しずつ各地で展示会を再開し、会場にお越しいただいたお客様、HPで桐たんすをお求め頂いたお客様、そして新潟の工場ショールームに遠方からお出かけ下さったお客様、今年も私達・桐の蔵をご支持頂きました事、本当にありがとうございました。

桐の蔵は今日から新年4日までお休みをいただきます。今年一年、本当にありがとうございました。

2023年も皆様にとりまして良い一年でありますよう、心からお祈り申し上げます。

良いお年をお迎えください。

京都府T様の和たんすを制作する11

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、丸盆の外側を留めで切っていきます。

引出しの蟻組みを取ったところを、ノミできれいに取っていきます。

観音開きの中の小引出しの底板を木釘で打って止めていきます。

引出しの枠を固めていきます。

丸盆の枠を固め、交互に積んでいきます。

今日は意外と暖かで、雪も降らず過ごしやすい一日でした。

   京都府T様の和たんすを制作する10

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、引出しのカガミ板(前板)を仕込んでいます。引出しを隙間なく入れるために、はまるかはまらないかのギリギリのところで入れて行きます。

何度も入れては出し、はめては外して、カガミ板を仕込んでいきます。

カガミ板の大きさを先板に写していきます。

先板の上口をカンナでならしていきます。

前組を取ったカガミ板。

大雪の予報だったクリスマス寒波も、この辺りではほとんど雪も降らずに終わり、一安心。クリスマスが終わると、すぐにお正月モードです。

 京都府T様の和たんすを制作する9

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、引出しのカガミ板をカンナで仕上げていきます。

丸盆の枠をゴムチューブで巻いて、重ねていきます。

丸盆の底板をカンナで仕上げていきます。

一番下の引出しの下側の丸をノミで作っていきます。

ノミで丸を作った後に、ペーパー(紙やすり)で丸を作っていきます。

昨晩からの強風が止まず、この風が大雪を持ってくるのだな、と思っていましたし、予報も大雪マークにも雷まで出ていましたが、雪も降らず大風のみ。これで終わってくれればいいんですが、今晩から降り出すかも・・・。

京都府T様の和たんすを制作する8

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、衣装盆(丸盆)をカンナで仕上げていきます。

丸盆の枠をゴムチューブを使って固めていきます。

留めに切った丸盆のカガミ板、先板、ホテ板を合わせてまとめて接着剤を付けます。

丸盆の枠を固める専用の台の上で、丸盆の枠を固めていきます。

受け板盆のハシバミをはっていきます。

今日は暖かな一日。予報では明日から再び大雪。嵐の前の静けさみたいな感じです。

   京都府T様の和たんすを制作する7

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、本体立側をハタガネで締めて横にし、立側を一気にカンナで仕上げます。

台輪を制作しています。

本体が完成したので、引出し、衣装盆に入って行きます。

衣装盆と引出しの材料。

補器だしの底板をカンナで仕上げていきます。

今日はやっと晴れ間が見えました。ただし、それも束の間、明日からはまた雪、そして金曜日は大雪とか・・・。

京都府T様の和たんすを制作する6

京都府T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、本体立側を固めます。上板に置いた、カンナ、面取りカンナ 小刀。

固めた上台。両角を丸く削っていきます。

下台の重ね板をカンナで仕上げていきます。

上台を逆さにして、地板をカンナで平らにしながら仕上げていきます。

上台に下台を重ねて本体を逆さにして、重なりを見ながら重なり部分をカンナで削っていきます。

新潟県は大雪のため、ヤマトの宅急便の集荷は2日連続で中止。早くも明日も集荷中止の連絡が来ました。まだ、国道の渋滞は解消されないようです。今回の大雪の影響の大きさが計り知れます。でも、桐箪笥お届けの集荷は来ていただけました。どうやら大雪の峠は越えたようですが、今週末はまた寒波襲来とか。油断はできないですね。

  京都府T様の和たんすを制作する5

京都府T様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、下台の地板と立側のホゾを組み入れ、打ち当てを当てながら叩いてホゾを入れていきます。

上台の裏板の大きさを合わせています。

裏板を木釘で打って止めた後、内側をブラシで拭いていきます。

下台と台輪を繋ぐ「足」という部分を作っています。

台輪を作っています。

「足」を下台に付けてシャコ万で固定します。

昨日まで、東京でたんす組合の展示会に参加しており、帰りの新幹線で長岡駅で下車しようとしたら、乗り換えの在来線が大雪のため運転見合わせ。急遽、燕三条まで行き、奥様に迎えに来てもらう事に。それでも往復1時間以上かかりやっと帰宅。いきなりの大雪になすすべもなく、今朝は早朝から除雪。雪国の宿命ながら、新幹線で2時間の東京と新潟の違いに、ため息が出るばかりです。(前向きです)

桐たんすのお届けでした。

昨日は、小雪がチラホラ舞う中でしたが、新潟県五泉市まで桐たんすのお届けに行って来ました。

お届けさせていただきましたのは、焼桐仕上げの整理たんすです。

お客様のご希望の引出の深さと、引出しの段数をお聞きし、制作させていただきました。焼桐仕上げの渋い色合いと、シルバー色の金具もお部屋にぴったりと相まって素敵に収まりました。I様、ありがとうございました!

 京都府T様の和たんすを制作する4

京都府T様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、タイコに中棚を入れていきます。

その後、ツカを立てた中棚を組み入れていきます。

上板と立側のホゾを組んでいきます。

上板、本体立側の中にタイコを組み入れて、ハタガネ、シャコ万で締めて固定していきます。

下台の立側に棚板を入れていきます。

今日は雪の予報でしたが、降った事は降りましたが、大きな雪マークのような降り方ではなかったような。明日も予報は雪。朝起きたらどうなっているのか・・・。