2006年 6月 の投稿一覧

機械は寿命。

工房の事務機(FA兼コピー)が寿命になった。
6年前に飛び込みの営業マンから買った(これが悪かった)
機械は、リースでの契約だったが、これが普通じゃなかった。
まあ、いろんなことがあった複合機(FAX兼コピー)でしたが、
ついに具合が悪くなって、新しくすることに。
こういう先端の機械に一旦慣れてしまうと、その便利さが
ないと、駒ってしまうものだ。
コピー機能がないと、わざわざコンビニまで行って
10円払ってコピーしなければならない。
今の時代、それは避けたい。
で、コピー機能も便利な機能があったり、
新たにやって来た新しいマシンは、早速、機能を発揮し
事務時間の短縮をやってくれた。
この世界って、素晴らしく開発速度速い。
でも、それって、「便利で、より早く」がセットになっている。
日本の技術はホント、すごい!と感心してしまう。
そんなことを思いつつ、帰宅すると、「レンジが壊れた」
と嫁さんが言う。
無理もない、このレンジ、嫁さんが来る前からあった、十数年モノ。
とうとう寿命か・・・といった感じだった。
人間にも寿命があるように、当然、機械にも寿命はある。
機械は毎日使うもの。
その使用頻度は、相当なものなのだろう。
家電品であれ、事務機器であれ、この分野では日本は、
世界一の技術を誇る。
毎日の生活に必要なモノ。
これがないと不便だな?と、つい、思ってしまうものなのです。

積雪4mのところへ。

昨日の話になるが、見習のO君と朝から桐チェストのお届けに
行ってきた。
いつもは朝から、黙々と仕事をこなす見習のO君。
たまには違う空気を体験させてもいいかな?と思い、
一緒に配達に行ってもらった。
口数の少ないO君にしたは、頑張って話してくれたと思う車内。
でも、私はと言うと、ずーーーーと休みがない疲れからか
くたくたモード。
運転中も、ふーーーっというため息が漏れていました。
でも、休憩を挟んで仕事モードへ。
一軒目のお宅では、キリモニをお届け。
そしたら、何と!この隣りにおくこのサイズのチェストをお願い!
と言われ、思わず感謝!ホント、ありがとうございます。
そいて次の街へ。
そこのお客様は、わざわざ工房までお出かけいただいたお客様。
新築のお披露目で、何とかその日までに作って!と言われ、
何とか間に合わせた作品でした。
そのご自宅は、豪雪地帯で有名なまち。
とうぜんながら、一階は駐車場の雪国特有の高床式。
そして、なんとエレベーター付き。(いいなーー)
桐チェストは3階の寝室へ。
そして、その後、お茶をいただくが、コーヒーにチョコレート付き。
うーーーん。お洒落。
お話を聞いても、一昨年、昨年と4mを超える雪が降ったという。
だから、新築の家の屋根は自然落下式。
落ちた雪は、地下水で消すシステム。
これって、雪国でない人には分からないと思う。
屋根の雪下ろしは本当に大変な作業。
でも、それ以上に大変なのは下ろした雪の処分。
降ろしっぱなしではいけないのだ。
初夏にこんな話ではピンと来ないが、雪国では、
そのために普通以上の金額がかかる。
仕方のないことなのだが・・・。
でも、ホント、ありがたいことに、
こうして多くのお客様からのご依頼をいただいております。
詳しくは、写真入の作業日記または、HPの「桐の蔵のお客様」
をクリック。
明日は工場はお休みですが、私は・・・。

お姉さんの思い・・・。

休日のはずの今日も、弟と2人で県内へ桐たんすのお届け。
出発は朝7時30分。
高速を100数十キロで飛ばし、一軒目のM様へ。
ここは新潟県なんだけれど、着くまでに結構時間がかかる。
もう、その隣りは長野県かも。
実は、このお客様、3月の上越市の展示会で、お求めいただいた
のだが、お求めになった方は、今日届けた家から嫁がれた
お姉さん。
お姉さんは、お求めいただいたとき、「これ、妹へのプレゼントなんです」
と私に話してくれた。
長女の自分が、妹を残して嫁いでしまったと言う思いからの
姉の心遣いだった。
到着したらご両親が、「桐たんすなんて頼んでませんよ」と、
妹さんに聞いたら、私も頼んでいないと言う。
お姉さんは、まだ、実家に伝えてなかったらしい。
桐たんすが今日、届くことを・・・。
これって粋な計らいだ。
さすがお姉さん。
実は、写真に撮ってこようと思ったのですが、
梱包したまま置いていって、と言われたので、写真はなし・・・。
うーーーん、残念。
でも、ホント、いいお客様に恵まれています。
ありがとうございました。

地元の桐を使う。

今年も、春の桐を仕入れる時期がやって来た。
今年は、例年にない大雪の影響で、桐の原木の切り出しが少しだけ
遅れたと言う。
桐の蔵で使う桐は、主に、新潟県十日町産の桐。
その地場の桐を育て、まとめてくれるのが十日町市で林業を
営む「高野さん」。
私たちの桐は、この方のお陰で、毎年、素晴らしい桐を
使うことが出来る。
数週間前になるが、今年も、素晴らしい桐を手に入れる事が出来た。
高野さんの桐は、新潟県の木にしては、ホント、大きな木が多い。
桐たんすに使うにはもったいないほどの、大きな木だ。
「琴」に使った方がいいな。と思うほどの大きな木も多い。
今回は、無理を言って、周辺の地域に植わっている桐を
案内してもらった。
最近では、中国など海外から、桐が多く輸入されている。
もう、地元産の良木は少なくなってきたと言われているが、
高野さんらの努力のお陰で、まだまだ、こうして、地元の
素晴らしい桐を使って、桐たんすを作ることが出来る。
先日、その高野さんから「桐の苗木」の依頼を受けた。
私たちは、10数年前から地元で、桐を植える運動を始めた。
その繋がりで、桐の苗木を作っている方を知った。
そんな話を高野さんにしたら、「私にも紹介して」と言われる。
で、今では高野さんの、桐の苗木を一生懸命植えている。
数十年後のために・・・。
今、日本の林業は壊滅的な状態だ。
林業だけで、生計をたてている方々って、どのくらいいるのだろうか。
それほどまでに、激減した業種だと思う。
でも、この仕事なくしては、私たちの仕事の未来はない。
目先の利益も大切だと思うが、長い目でみると、私たちの仕事は
こうした仕事(産業)に支えられていると言っても過言ではない。
今だからこそ、こうしたところに注目して、今のうちから支えていきたい。
今なら、まだ出来る。
出来ることから、始めていかなければ・・・。

読売新聞 都内版

明日から、東京・日本橋で展示会。
それに先だって、今日の「読売新聞・都内版」朝刊に
桐の蔵の展示会の事が載ったらしい。
でも、小さな記事とか・・・。
今はもう売っていないだろうが、どんな記事だったんだろうか。
見つけた方は、連絡いただけれと嬉しい!
このことを知らされたのは昨日。
読売新聞の記者さんから、工場に電話があった。
「えっ!」と思ったが、この記者さん自身が興味があるとのことだった。
女性の記者さんだったので、高価なんでしょ?とか、
どんなデザインなんですか?とか、電話でいろいろ聞かれた。
時間があったら寄りますね。と最後に一言。
お待ちしております。
今日の東京は暑かったらしい。
明日も?
毎回、東京の展示会では、本当に多くの方のご縁と、
いろいろな出会いがある。
今回もどんなご縁をいただけるのか。
楽しみです。
明日は、朝5時30分。
気をつけて行ってきます。
また、お時間をお作りいただきまして、是非、お出かけ下さい。