2018年 8月 の投稿一覧

桐たんすを作る道具たち「端金」(ハタガネ)

今回は、三代目が送る「桐たんすの世界」をブログでお伝えしたいと思います。

昨日の、「屋根に干す」に引き続き、今回は、桐たんすを作る道具にスポットを当てます。

桐たんすを作るための道具は、数々ありますが、今回は「ハタガネ」板と板を貼る(接ぐ)ために用いる道具で、私達にとっては無くてはならない道具の一つです。

貼る板に接着剤を塗り、板の上下にハタガネを渡し、固定ネジを回して固定させ、締付けネジを徐々に回して締め付けていくという感じ。

言葉ではうまく言い表せませんが、とっても原始的な道具。

大きな工場では、高周波接着機などで、機械にかけて一気に接着できる機械が備わってる工場もありますが、桐の蔵は、一つ一つ、板にローラーで糊を付け、ハタガネを回して接着していくという、至って原始的なやり方。

桐の蔵では、板貼り担当の奥様が毎日、ハタガネを使って板を貼っていますし、私も、職人さんも毎日のように使う道具です。

この道具も、慣れないときちんと板が貼れずに、板が歪んだり、割れたりすることがあり、後々まで響いてくることがあります。

大きさも数センチの極小から、数メートルの極大まであり、板の大きさのよって使い分けます。

極大は、奥様のような女性ですと、ちょっと大変。桐たんす作りって、このような原始的な道具が今だに、現役として使われていることに、嬉しくなります。

時代は機械化、効率化を行く中、桐の蔵の工場では結構、真逆を行ってたりしますが、そこが結構好きです。
そんな桐の蔵のものづくりを、少しずつ、伝えていければと思います。

屋根に干す。

雲。 蒸し暑さが続きます。

新潟は、ここ数日雨が続き、カラカラに

乾いた桐板もやっと渋が流れ、いい感じになってきました。
そんな中、雨が降らない内に、3月に屋根に干した板を、ひっくり返す作業を行いました

桐板は、普通、外の広い場所にサンに立てかけて干すのですが、サイズの小さい板は、屋根の上にも干せるし、必然的に雨が当たるので、屋根の上は、板干すには、うってつけ。

昔は、どこの工場も、屋根の上に干してましたが、今では、あまり、見れなくなりました。3月から半年、表面渋を抜いた板は、これから、また半年かけて裏面の渋を抜きます。

こうして手間暇かけて、渋を抜いて、やっと使える板になります。

被害が出ないくらいに、もうちょっと、雨降って欲しいです。

やっと雨か・・・。

曇り時々雨。   蒸し暑いです。

 

日中はまだまだ暑さが残るものの、朝晩はずいぶんと涼しくなってきました。

しかし、今週は暑かったと言うか、熱すぎた。

 

新潟県内、隣の三条市は40度を超えました。

私もそんな報道のヤフーニュースを見て、その日の正午に、外へ出て見たが

確かに暑かった。

しかし、桐の蔵の工場の二階は、もっと暑かった。

 

その日、お客様が見えており、工場の中が見たいとのことで、

奥様に案内してもらったのですが、この暑さの中、仕事をしている

職人さんを見て、驚いていました。

 

仕事をしている場所の真上に、クーラーがあるとは言え、工場の二階は

40度を遥かに超えていましたから・・・。

 

そして今日は朝から曇り。

時々、雨も降り、気温も幾分下がって過ごしやすいですが、湿度は高め。

 

天気予報を見ると、今日から来週までは傘マークが並び、

やっと、雨が降ってくれる予報。

 

7月の梅雨の季節から、雨らしい雨は降っていませんので、農作物のためにも、

桐のためにも、今週に期待です。

 

 

渇水

   晴れ。  猛暑。

今日から8月。
毎年のことながら、今が一番暑い季節なのですが、
ここ新潟は、もう、一月以上雨が降らず。

桐板どころか、農作物にも多大な影響が出ていると思うし、
こんな状態が続くと、取水制限になったりするのではと心配になります。

そんな中、昨日、新潟県は渇水に関する会議を開いたとか。
ホント、異常に降るのも困るけど、降らないのも問題です。

ここ数日は、毎日の気温が35度を超え、体も暑さに慣れてきて、
暑い事は暑いのですが、結構、平気というか・・・。

でも、天気予報は、ずっと晴れ。
雨の予報は今のところなく、この先、ホント、どうなるのか心配です。
今年は、夕立もないし、一時的なゲリラ豪雨もない。
それだけでも欲しいのに。

あと、お盆休みまで10日ほど。
何とか頑張って、一休みしたいものです。

どうか、早く雨が降りますように。