2019年 7月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 大阪府O様の桐チェストを作る。

今日からは大阪府からご注文いただきましたO様の桐チェストの製作をお伝えしていきます。

O様は、4月の京都での展示会にお出かけいただき、グリージオシリーズのチェストをお求めいただきました。O様ありがとうございます。


まずは図面と木取りを出してもらいます。その後、長さ切りでそれぞれの材料を各々の長さに切り分けます。


それぞれの部材をカンナ掛けしていき、機械でホゾを取っていきます。


ツカを入れ込む部分を毛引きで作っていきます。


ホゾのアップ。左端は立側と45度の角度で合わさる留めの部分です。


立側に棚板が入る溝を掘っていきます。左端の板は上板でツカが入る溝です。


今日の私は、午前中は裏板を組んでいました。


午後からは昨日に引き続き、奥様が貼ってくれた引き出しの底板を自動カンナで削って、底板を作っていました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る4

福岡県H様からご注文いただきました和たんすの製作ですが、昨日は、立側に足を付け長ハタガネで締めて固定したところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


立側の四方丸の内側の丸を小刀で作っていきます。


立側の本体が乗る台輪を作っていきます。


立側が完成し、ヘギの底板を枠に合わせて切っていきます。


木釘でヘギの底板を打っていきます。


底板を打ったら、ヘギのホテ板を仕上げていきます。


観音開きの扉に入ります。扉の上下を少しずつ削って合わせていきます。


扉の表と裏を仕上げていきます。


扉を仕上げて完成です。この後、塗装に入り金具を付けて最終点検、梱包してお届けになります。

今日の私は、午前中は上越市へ。午後からは奥様が貼ってくれた引き出しの底板を仕上げていました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る3

福岡県H様からご注文頂いております和たんすの製作ですが、先週は立側の上板、立側、タイコを組み込んでシャコ万で固めていくところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


裏板を打つ準備をし、定規を使って木釘を打つ中棚の場所に印を付けます。


長ハタガネを締めて、裏板に木釘を打っていきます。木釘の位置が揃っていて美しいです。


裏板を打ち、たんす本体を上下逆さにして、足を付ける準備をします。


次に衣装盆(ヘギ)を作ります。


木釘で四方を打っていきます。


ヘギの本体を先に固めていきます。


立側に足を付け、長ハタガネで締めて固定していきます。


今日の私は、引き出しの底板を組んでいました。


午前中いっぱいかかって81枚の底板を組みました。

明日も全力で頑張ります。

横浜と東京までお届けでした。

台風が近づいて来ているという昨日、横浜と東京まで桐たんすのお届けに行ってきました。

昨日は、弟ではなく職人・横山さんと2人です。二軒目のお客様が午後2時過ぎにということで、出発は午前6時半過ぎ。関越高速を一路、東京へ向けて走ります。


途中、高坂SAで休憩し、関越→圏央道→東名と走り、横浜町田で降りて大渋滞の保土ヶ谷BPをノロノロと走り、予定時間よりもだいぶ遅れて一軒目のお客様のご自宅に到着でした。


和たんす


帯たんす(右にあるのが、数年前にお届けした和たんす)

以前にも、桐の蔵から和たんすをお求め頂いており、今回は2本目の和たんすと、帯たんすをお求めいただきました。猛暑の中、無事にお届けできました。H様、ありがとうございました。

途中、昼食をはさみ、横浜から都内まで首都高速を走ります。昨日の首都高速は東京五輪の道路規制の練習とかで、首都高はガラガラ。ホント、快適に走れました。


午後2時半過ぎに、二軒目のお客様のご自宅に再生した桐たんすをお届けさせていただきました。そして再び、桐たんす2本の修理のご依頼をいただき、ハイエースに積んで一路、新潟を目指しました。

工場に到着したのが午後7時過ぎ。何だかんだで、家に付いたのが午後9時頃。昨日は暑さもあり、ヘロヘロの一日でした。

今日は、朝から誰もいない工場で柾を切り、週明けの親方の仕事を作っていました。

明日はゆっくり休んで、月曜日から全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る2

昨日から福岡県H様からご注文いただきました和たんすの製作をお伝えしましたが、今日はその続きです。


今回の和たんすは大開(引き出し等はなく観音開きのみ)の小袖たんすです。中棚のタイコに入る部分をノミと定規で作っています。


タイコに盆のサンを木釘で付けるため、ドリルで穴を開けています。


タイコのサンを木釘で打っていきます。


左右のタイコに中棚を付けていきます。


立側に地板をホゾで組み込んでいきます。


上板、立側、タイコを組み込んでシャコ万で固めていきます。


この後、裏板を打つ準備をします。


今日の私は、昨日、引き出しの底板を自動カンナに掛けた所まででしたが、今日は、あいばを擦る所までいきました。


明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る

昨日は、大阪府K様からご注文いただきました桐チェストの製作ですが、引き出しの底板を仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はあと少しだけ続きです。


引き出しを入れていきます。入れていく段階で、どこが当たっているかを確認しながら当たっている場所を見極めて削っていきます。


そして引き出しを入れて完成です。

次に、福岡県からご注文いただきましたH様の和たんすの製作に入ります。今回のお客様は、福岡県から資料の請求をいただき、ご注文いただきました。


まずは、図面を出してそれを元に製作を進めていきます。


木取り(桐たんすを作る材料)を出します。


その木取りを長さ切りで、それぞれの材料を各々の長さに切り分けていきます。


機械でホゾを取り、立側と上板の留めの部分を留め型で切り、ノミできれいに作っていきます。


左右両側のタイコの墨を合わせていきます。


上板のタイコの入る寸法から、中棚の寸法を合わせます。


今日の私は、昨日ホットプレスを終えた引き出しの底板を自動カンナを掛けるところまでを行いました。


かなりの枚数あるので、自動カンナに掛けるだけでも大変です。

明日も全力で頑張ります。

桐チェストの組み立て 大阪府K様の桐チェストを作る4

大阪からご注文いただいておりますK様の桐チェストですが、昨日は引き出しの蟻組のところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


カガミ板とホテ板の蟻組を打ち当てを叩きながら入れ込んでいきます。


引き出しの枠を固めてたら、底板を木釘で打っていきます。


ハタガネでしっかりとカガミ板に引き付けながら、ドリルを揉み、木釘を打ちます。


木釘を打ち、釘切りノコで木釘を切ったら、ブラシで水を塗ります。これは、木釘を水で増やして抜けにくくすると同時に、ノコで傷ついた底板の部分を水で膨らます意図があります。


底板を打った引き出しを重ねていきます。


引き出しの底板を打ったら、ホテ板を仕上げていきます。


そして底板をカンナで仕上げていきます。


今日の私は、午前中は昨日奥様がホットプレスしてくれた立側の板を自動カンナで削り、貼っていました。


奥様は、昨日に引き続き、蒸し暑い中、ホットプレスでした。

明日も、全力で頑張ります。

桐チェストの組み立て 大阪府K様の桐チェストを作る3

大阪府K様からご注文いただいております桐チェストの製作ですが、先週は上台と下台を長ハタガネで締めて、立側を一気に仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


上台と下台の裏板をカンナで仕上げていきます。


そして立側が完成し、引き出し周りに入ります。引き出しの材料を出してもらい、長さ切りで、それぞれの材料を各々の長さに切り分けていきます。


そして引き出し周りの材料をカンナ掛けします。職人は耳に鉛筆を挟みます。


引き出しの底板の中に入る方をカンナで仕上げていきます。


引き出しのカガミ(前板)を仕込んでいきます。「仕込む」とは、引き出しが入る場所に合わせて、カガミ板を隙間がないように、ぴったりと合わせていく事を「仕込む」と言います。


引き出しを仕込んで、引き出しとホテ板の蟻組を取ったら、カガミ板の蟻組のところを「木殺し」します。「木殺し」とは、玄能で木を叩いて、組んだ時に木と木がくっつきやすくするように、することを「木殺し」と言います。


今日の私は、へぎ底を自動カンナで削って、あいばを擦り、組む仕事でした。へぎ底は80枚以上、衣装箱の底板は15枚と半日かかって組み上げました。


奥様は今日、明日とホットプレス。私は午後からはへぎ(衣装盆)のカガミ板がなくなってきたので、急遽、作る段取りでした。

明日も全力で頑張ります。

桐チェストの組み立て 大阪府K様の桐チェストを作る2

昨日から大阪府K様からご注文いただきました、桐チェストの製作をお伝えしていますが、昨日は、棚板の面を取ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

少し端折ってしまいますが、立側を固めていきます。


今回は2つ重ねの桐チェストになりますので、その上台の立側を固め、裏板を打つ前に、棚板が真っ直ぐになっているか確認して、真っ直ぐになっていない場合は、つっかえ棒を差し込んで、棚板を真っ直ぐにしてから裏板を木釘で打ちます。


裏板を木釘で打つ前に、棚板にのりを塗り、裏板を乗せて、長ハタガネで締めてから裏板を打っていきます。


裏板を木釘で打ちます。予め、裏板に棚板の位置を鉛筆で印を付け、ドリルが棚板に当たるようにします。


上台を固めて、のりが乾くまで置いておきます。


その間に台輪の製作に入ります。


のりが乾いたら、下台と上台が重なる「重ね板」を定規を当てながら、真っすぐになっているか確認しています。


まっすぐになったら、最終的に仕上げていきます。


上台と下台を重ねて横にし、長ハタガネを締めて、立側を一気に仕上げていきます。


今日の私は、昨日に引き続き3日間、板を切っていました。


今日は帯たんす用の板盆と、4分板、そして3分板の底板を切りました。週明けの月曜日からはホットプレスです。

明日も全力で頑張ります。

桐チェストの組み立て 大阪府K様の桐チェストを作る。

今日からは大阪府K様からご注文いただきまして桐チェストの製作をお伝えします。4月の京都の展示会にお出かけいただき、いろいろとお話をさせていただきました。そして別注の桐チェストのご注文をいただきました。K様ありがとうございます。


まずは図面と木取りを出してもらいます。この図面1枚だけで、この桐チェストを作っていきます。


出してもらった木取りを、長さ切りでそれぞれの長さ、幅に切り分けていきます。

その後、それぞれの木取りをカンナ掛けしていきます。


棚板の立側に入る部分を欠いて、残った部分をノミで取っていきます。


棚板の面を面取りカンナで取っていきます。


棚板の立側に入る部分のアップ。面を取り、毛引きの線よりも外側が立側に入ります。


今日の私は、昨日に引き続き板を切っていました。


まずは3分板の立側、裏板、タイコなど、そして4分板の地板を始め、衣装箱の上板などを一日中切っていました。


かなりの板を切りましたので、来週は熱で板の狂いを直す、ホットプレスを行います。

明日も全力で頑張ります。