大阪府K様からご注文いただいております桐チェストの製作ですが、先週は上台と下台を長ハタガネで締めて、立側を一気に仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。
上台と下台の裏板をカンナで仕上げていきます。
そして立側が完成し、引き出し周りに入ります。引き出しの材料を出してもらい、長さ切りで、それぞれの材料を各々の長さに切り分けていきます。
そして引き出し周りの材料をカンナ掛けします。職人は耳に鉛筆を挟みます。
引き出しの底板の中に入る方をカンナで仕上げていきます。
引き出しのカガミ(前板)を仕込んでいきます。「仕込む」とは、引き出しが入る場所に合わせて、カガミ板を隙間がないように、ぴったりと合わせていく事を「仕込む」と言います。
引き出しを仕込んで、引き出しとホテ板の蟻組を取ったら、カガミ板の蟻組のところを「木殺し」します。「木殺し」とは、玄能で木を叩いて、組んだ時に木と木がくっつきやすくするように、することを「木殺し」と言います。
今日の私は、へぎ底を自動カンナで削って、あいばを擦り、組む仕事でした。へぎ底は80枚以上、衣装箱の底板は15枚と半日かかって組み上げました。
奥様は今日、明日とホットプレス。私は午後からはへぎ(衣装盆)のカガミ板がなくなってきたので、急遽、作る段取りでした。
明日も全力で頑張ります。