2020年 9月 の投稿一覧

愛知県まで桐たんすのお届けでした。

今日は久々に、愛知県犬山市まで桐たんすのお届けに行って来ました。起床は午前4時半。辺りはまだ真っ暗です。

いつものように工場で弟と待ち合わせ、愛知県に向けて出発です。いつものように途中の駒ケ岳SAで休憩し、北陸道→上信越道→中央道→名神と走り、小牧インターで下車して犬山市まで向かいました。

今回のお客様は、コロナで新築も引越も遅れたものの、ピカピカの新築のご自宅にお届けさせていただきました。まだ新築に匂いが漂う、素敵なご自宅にお届けさせていただきました。T様、本当にありがとうございました。

その後は、順調に高速をひた走り、長岡インターで下車して与板まで。修理させていただく桐たんすのお引取りでした。そして無事に、日が暮れる前に帰って来ることが出来ました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛知県T様の和たんすを作る

今日からは愛知県T様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えします。T様からは、弊社のHPからご注文いただきました。T様、ありがとうございます。

まずは、図面を出して、この図面1枚をもとに、桐たんすを制作していきます。

木取り(部材)を出してもらい、長さ切りで木取りの長さ、幅を切り分けていきます。

上台の裏板の内側に入る方を、カンナで仕上げていきます。木目が美しいです。

上台の地板の扉が入るところを、ノミできれいに取っていきます。

中棚をカンナで仕上げていきます。

上板、立側、地板のホゾを取り、地板のホゾの部分を玄翁で木殺ししていきます。

立側の地板が入る部分を、昇降盤でノコを入れて欠いていきます。

どの位、ノコが入ったかを確かめながら、ノコ目を入れて行きます。立側の木目が美しいです。

下台の立側の内側に棚板が入る溝を、溝堀カッターで掘り、ノミできれいに取っていきます。

今日は一日、3分板を切ります。ヘギ底、引出しの底板と一日中、切っていました。ヘトヘトですが、明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る5

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しのカガミ板を仕込むところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

大引き出しのカガミ板(前板)を仕込んでいます。(仕込むとは、引出がはいる場所にカガミ板を当てながら、隙間がないようにぴったりと合わせていく事)

引出しのカガミ板、ホテ板の蟻組みを機械で取ります。その後、蟻組みの所を、ノミできれいに取っていきます。

引出しの先板、ホテ板のホゾ組を取るため、昇降盤でノコ目を入れます。

先板、ホテ板のノコ目を入れた部分を、ケヒキを引いて、ホゾを取っていきます。

ホゾを取った部分をシラガキできれいに仕上げていきます。

引出しの枠を固め、底板を木釘で打ち終えて、引出しのホテ板をカンナで仕上げてながら、引出しを本体に入れて行きます。

引出が入ったら、カガミ板の前をカンナで仕上げて引出しを入れて、完成になります。

その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けになります。

朝晩は寒いくらいの気温になり、もうストーブ出そうかなと言う感じです。暑かった今年の夏が嘘のようです。明日も全力で頑張ります。

BSN新潟放送のテレビ取材でした。

数週間前に新潟のBSNという放送局から連絡があり、10月に加茂市の特集を組むとの事で、加茂と言えば桐たんすという事で、取材を受けることになりました。

そして今日、アナウンサーの方とカメラマンの方の2人で撮影に来ていただきました。今回のカメラマンの方、じっくりと撮影し寡黙に撮るベテランのカメラマンさん。私が「職人ですねー」と聞くと、「正解がないんですよ」と答える奥の深い方。この一言で、その方の姿勢が分かりますよね。

今回は、ホントにじっくりと撮っていただき、アナウンサーのM様の質問も素晴らしかったです。

放送は、10月5日から。又詳しくわかり次第、ご連絡させていただきます。M様、カメラマンの方、ありがとうございました。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る4

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、たんす本体の立側を、カンナで一気に仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんす本体を寝かせ、立側、上板、地板の外側の面を面取りカンナで取っていきます。立側の木目が美しいです。

本体の立側が完成したら、引き出し周りに入ります。長さ切りで、木取りの材料を切っていきます。写真は、引出しの底板の幅、奥行きを切って揃えていきます。

引出しの、ホテ板、先板を見ながら、どこの引出に使うのかを決めていきます。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。

大引き出しの底板をカンナで仕上げていきます。

引出しのカガミを仕込むために、カガミ板を木口カンナで削り、調整していきます。

カガミ板を削っては、引出がはいる場所にカガミ板を当て、カガミ板を仕込んでいきます。

小引き出しを仕込んだ後は、大引き出しのカガミ板を入る場所に当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。

カガミ板を仕込んでは、カンナで削って調整し、また仕込む、それを何度も繰り返して、密閉度の高い、桐たんすの引出が完成します。

今日は3分板を切ります。地板、裏板を中心に。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る3

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、地板のホゾの部分をケヒキで取っていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

整理たんす本体を逆さにして、地板を定規を当てながら平らに削っていきます。裏板の木目が美しいです。

長台(カンナの台が長い)カンナで、平らに削っていきます。

たんすの四方(写真は地板の両角)をカンナで丸く削っていきます。

整理たんす本体がやや、完成しました。職人石井君はカメラ目線です。

たんすをうつぶせにして寝かせ、裏板の足の部分を削っています。

足の部分を長台で平らに削っていきます。

上板の両角の丸も、カンナで丸く削っていきます。

たんす本体を横にして寝かせ、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

今日は秋晴れ。明日も全力で頑張ります。

上越市まで桐たんすのお届けでした。

昨日までの1泊2日での福岡県への桐たんすのお届けを終え、今日は、新潟県上越市まで桐たんすのお届けに行って来ました。

ご注文いただいたのは、小袖たんす。伝統的な「との粉」仕上げではなく、オイル仕上げ、そして2色でのご依頼でした。

以前にも衣装箱をお求めいただいたお客様のT様、本当にありがとうございました。

福岡県まで桐たんすのお届けでした。

本来であれば、今朝、早朝4時に福岡県に向けて出発の予定でしたが、昨日の仕事中に流れたラジオの天気予報が、今朝は北陸地方で雷を伴う大雨との事で、急遽、昨日の夕方、福岡県に向けて出発しました。

前泊の宿はいつもの滋賀県長浜のルートイン。この宿は中国地方や九州に行く時には必ず止まる定宿。先輩の石崎さんも定宿にしているホテルです。

ホテル到着は午後9時過ぎ。そこから依頼された桐たんすの図面を部屋で書き、就寝は11時を回っていました。そして今朝は午前6時半に九州へ向けて出発でした。途中、大雨でワイパーが効かない事も。

やはり九州は前泊しても遠いですね。必死に000kmで走ってもなかなか着かない距離。お客様のH様のご自宅に到着したのは午後1時過ぎ。雨も上がり、ラッキーな時間でした。

今回のお客様は、昨年の7月に、和たんすを2本お届けさせていただき、今回も、改めて、和たんす2本、整理たんす1本、帯たんす1本と合計4本をお届けさせていただきました。H様、本当にありがとうございました。

無事に4本の桐たんすをお届けさせていただき、美味しいお茶を頂き、ご自宅を後にしました。

その後は、関門海峡を走り、ひたすら山陽道を走り、二泊目の宿泊地兵庫県三木市のルートインで宿泊です。

ここまで来ると後は約6時間。明日も気を付けて帰ります。

和たんすの組立て 新潟県T様の整理たんすを作る2

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、棚板にツカを付けたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

整理たんすの立側、上板のホゾを組んでいき、立側を立てていきます。

上板、立側、棚板を入れ、立側を固め、長ハタガネを締めながら、ツカもシャコマンで締めて固めていきます。

上板、立側、棚板に地板を加え、本体(立側)を固めていきます。定規を当て、直角になっているかを確認していきます。

その後、メジャーで対角線の長さを測り、全て直角になっているかを確認していきます。

裏板を乗せ、長ハタガネで締めながら、あらがじめ棚板の位置を鉛筆で線を引き、その上にドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。(裏板の木目が美しいです)

棚板を木釘で打ったら、木釘の切り残りと、上板の裏の部分をカンナで削っていきます。

立側もカンナで削っていきます。

地板のホゾの部分を毛引きで取っていきます。

今日は秋晴れ。気持ちのいい天気でした。明日も全力で頑張ります。

和たんすの組立て 新潟県T様の整理たんすを作る 

今日からは、新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えさせていただきます。T様からは、インターネットからのご注文をいただきました。T様、ありがとうございます。

まずは、図面を出してこの図面1枚で整理たんすを制作していきます。

整理たんすの上板をカンナで仕上げていきます。定規を当てながら、真っすぐになっているかを確認して仕上げていきます。上板の木目が美しいです。

長さ切りで長さ、幅を切り揃えた木取り(部材)。台車に乗せて運びます。

上板、地板、立側のホゾを取り、留めの部分を作るため、縦引きノコで切り込みを入れていきます。

立側の内側に、棚板が入る溝を溝掘りカッターで彫っていきます。

立側の一番上の引き出しの入る「ツカ」の高さを、立側に当てながら確認しています。

棚板の面を、面取りカンナで取っていきます。

棚板にツカを付けます。

朝晩の風は涼しいというか冷たくなり、仕事場のクーラーもお役目御免となりました。あっという間に秋です。明日も全力で頑張ります。