2020年 8月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る5

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、大引き出しの底板をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

本体立側が完成し、引出しの入る場所に、小引き出しのカガミ板(前板)を当てて小引き出しを仕込んでいきます。

カガミ板は、しっかり入る場所に当てながら、隙間がないか?、ぴったり収まるかを確認しながら、カガミ板を仕込みます。

ホテ板(引出しの側板)の厚みをケヒキで取ってカガミ板の方に写していきます。

大引き出しのカガミ板の木口を木口カンナで削って、引出しを仕込んでいきます。

引出しの蟻組みを取った後、玄翁で蟻組みの部分を木殺ししています。(木殺しとは、その部分を玄翁で叩いて、前板とホテ板を付けたときにくっつきやすいようにします)

小引き出しの底板をハタガネで締めながらドリルで穴をあけていきます。

ドリルで穴を開けたのち、木釘を打って底板を止めていきます。

大引き出しの底板もドリルで穴を開け、木釘を打って止めていきます。

今日は暑さも一段落しましたが、明後日からはまた猛暑の予報。残暑に負けず頑張ります。

群馬県まで桐たんすのお届けでした。

昨日の猛暑に引き続き、今日も午前中というか、午前9時頃から気温はすでに、30度を超え、汗だくの仕事現場でした。

そんな中、午後から群馬県前橋市まで桐たんすのお届けに行って来ました。出発時の車での気温計は38度。昨日よりも暑いです。

関越高速を走り、赤城インターまで、群馬県に入ったら気温は31度でした。新潟県の気温は何だったのでしょうか。

私の我がままで、桐たんすのお届けを本日の夕方にして頂きました、申し訳ございませんでした。

お届けさせていただいたのは、再生させていただいた桐たんす3本。素敵なご自宅にお届けさせていただき、ありがとうございました。

帰りにはお茶とお土産までいただきました。明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る4

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、重なり具合を見て調整するところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんすを重ねて横に寝せ、長ハタガネで締めて固定しながら、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

立側を仕上げたら、各台を降ろして、下台の足の部分を定規を当てながら、平らにカンナで削っていきます。

台輪の制作に入ります。台輪を固めて、ホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

本体(立側)が立ったら、引き出し周りに入ります。引出しの材料を出してもらい、機械場に向かいます。引出しの底板の木目が美しいです。

長さ切りで、それぞれの材料を、各々の長さ、幅に切り分けていきます。

長さを切ったら、引出しの内側に入る方をカンナで仕上げていきます。これは引出しのホテ板(側板)を仕上げています。

上台の中の小引き出しの底板をカンナで仕上げています。

大引き出しの底板をカンナで仕上げています。底板の木目が美しいです。

今日は、今年一番の暑さ、最高気温でした。そんな中、桐たんすの組み立ては汗との戦いです。私は今日は「柾」を組みます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る3

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上台の小引き出しが入る部分を作るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板をハタガネで締めて、木釘を打つ前です。立側に木目が美しいです。

中台の裏板を木釘を打って止めていきます。棚板が入る部分に木釘を打っていきます。その棚板がある部分は、前もって鉛筆で線を引いて、その部分にドリルで穴を開け、ハタガネで締めて木釘を打っていきます。

上台の裏板を木釘で打ったら、カンナ(長台)で少しずつ裏板を仕上げていきます。

裏板を仕上げたら、下台と台輪を繋ぐ部分「足」と呼ぶ部分を作っていきます。足のホテ板(側板)と先板をドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。

上台の左右両側の丸をカンナで削って作っていきます。職人の勘できれいな丸を作っていきます。

中台の上板(上台と重なる部分重ね板)をカンナで仕上げていきます。平らになるように定規を当てながら仕上げます。

この整理たんすは三つ重ねです。3つを重ねて逆さにして、それぞれを少しずつずらしながら、重ねの部分をカンナで仕上げながら、重なり具合を見て作っていきます。

裏板をカンナで仕上げていきます。地板の木目が美しいです。

今日も朝から熱い一日でした。前々から気になっていました、加茂市出身の書家「泉田佑子」さんから書いていただいた直筆の看板が、薄くなってきていました。消えないうちにと、彫刻の新しい看板をお願いして、今日、完成でした。

明日からも全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る2

福岡県H様からご注文をいただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上板のホゾを取ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側(上台)の地板が入る部分を昇降盤で取り、ノミできれいに仕上げています。

立側(中台)の棚板は入る部分に定規を使って、シラガキで線を引いていきます。

シラガキで線を引いた部分をホゾ取りカッターで溝を掘り、その後、のみできれいに仕上げています。溝を掘った線が美しいです。

棚板の立側に入り込む部分を、ケヒキで線を引いて取っていきます。

棚板の立側と交わる先の部分を胴付きで切って作っています。

棚板の面を面取りカンナで取っていきます。

上台の地板にツカを立てていきます。

上台の中に入る小引き出しの上板の両側の部分(立側に入る部分)をノミで作っています。

今日も暑い中、奥様は熱で板の反りや狂いを直す「ホットプレス」熱中症にならないように、水筒を置いて水分補給をしながらの仕事です。

私は中棚の板組。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る

今日からは福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えさせていただきます。実は、昨年も総盆胴丸の和たんすと大開の小袖たんすを2本、ご注文いただきました。今回は追加で改めて複数棹の桐たんすのご注文を頂きました。H様、本当にありがとうございます。

まずは図面を出して、この一枚の図面で整理たんすを作っていきます。

木取りを出して、その木取りを長さ切りでそれぞれの長さ、幅に切り分けていきます。これは、裏板の幅を切っています。

立側(上台)の内側をカンナで仕上げていきます。

地板の3方をシャコ万を使って桐を貼っていきます。

中台の立側の内側をカンナで仕上げていきます。カンナ屑の幅が、カンナの幅で出ていて美しいです。しっかりした道具は良い職人の証です。

地板の足が入る部分を昇降盤のカッターで欠いて、そこをカンナで仕上げています。

重ね板の立側に入る部分を、ケヒキで取っています。

ホゾを取った上板。

今日も暑い一日でした。桐たんすの組み立ては工場の二階。職人さんの場所にはクーラーがありますが、戸を閉め切っているため、クーラの風が届かない場所は40度を超える気温になります。朝晩の風は心なしか涼しくなったような・・。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る7

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打つところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

大引き出しの枠を固めていきます。

大引き出しの底板をドリルで穴を開け、木釘を打って止めていきます。

大引き出しの先板の角をカンナで面を取っています。これから先板、ホテ板をカンナで仕上げていく時に、角が壊れないように、少し面を取っていきます。

底板の木口の部分に、ブラシで水を塗っていきます。この先板をカンナで仕上げる時に、水を塗った跡にカンナで仕上げると、木口がボサボサにならず仕上がります。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。この時は、引出しをひっくっり返して中に台を入れて、底板が直接台に当たって、カンナが掛かるようにして、仕上げていきます。

底板の木口にブラシで水を塗って、底板をカンナで仕上げていきます。

小引き出しを、本体に入れて行くのに、小引き出しのホテ板をカンナで削って本体に入れて行きます。

削っては本体に入れ、どこが当たっているのかを確認して、また削り、また本体に入れて確認する。この作業を何度も繰り返して、密閉度の高い引出が生まれます。

この後完成して、塗装、調整、検品、梱包してお届けになります。

今日も暑い一日でした。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る6

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、小引き出しの組手の部分を昇降盤で取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

機械で引出しのカガミ板(前板)の蟻組を取り、取ったところの部分を、組んだ時に付きが良いように、ノミで奥の方を取っています。

蟻組を取ったカガミ板とホテ板、これからホゾ組を取る、先板とホテ板。

ホゾ組を取った先板のホゾをシラガキできれいに取っています。

ホテ板の内側をカンナできれいに仕上げています。

カガミ板のホゾにホテ板を組み入れて小引き出しの枠を固めていきます。

そこに先板のホゾも組み入れて、打ち当てで叩いて入れ込んでいき引出しの枠を固めていきます。

大引き出しの枠も固め、引出しの底板を木釘で打っていきます。

底板を木釘で打ち終えた引き出しは、順番に積んでいきます。整理たんすなので、引出が多いです。

今日は猛暑。そんな中、私はクーラーのない場所で板を組みます。

ヘギの底板を組んでいました。明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る5

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は立側をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

本体(立側)が完成しました。

本体が完成したら引き出し周りに入ります。引出しの材料を長さ切りでそれぞれの長さ、幅に切り分け、各材料をカンナで仕上げていきます。これは、引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。引出しの木目が美しいです。

引出しのカガミ板(前板)を長さ切りで切っていきます。

引出しのカガミ板(前板)を引出がはいる場所に当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。

カガミ板を色々、当てながら、きっちり入るように仕込んでいきます。

カガミ板を引出がはいる場所に当てては、削り、また当てては削るを、何度も繰り返していきます。

小引き出しの蟻組でない部分の、ホテ板との組手の部分を昇降盤で取っていきます。

今日は、引出しの先板が無くなってきたので、7分板を切ります。厚板は切り出すと、どんどん倉庫から無くなっていきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る4

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、棚板の風穴を開けた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板をハタガネで締めながらドリルで穴を開けて木釘を打って止めていきます。棚板のある場所が鉛筆で書かれ、その線の上をドリルで穴をあけ、木釘を打っていきます。

上台の地板の下台との重なりの部分を、定規を当てながら、カンナで平らに削っていきます。

下台の地板と足と呼ぶ部分をシャコ万とハタガネで固定していきます。

たんすを重ねて逆さにし、上台と下台の重なり具合を見ています。

逆さにした上に乗った下台を何度も上げ下げしながらカンナで削って調整していきます。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。

上台の上板をカンナで仕上げていきます。裏板の木目が美しいです。

たんすを重ねて横に寝せ、長ハタガネを締めて固定しながら、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

今日は、お盆休み前に行っていた「柾割」の仕事の、残りをやりに親方が控除にやって来ました。暑いので半そで、半ズボンです。

残りはわずかだったので、すぐに終わり、10時の休憩でお茶を飲んで帰宅しました。暑さにも強い親方です。

明日も全力で頑張ります。