2020年 8月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る3

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、立側にツカと棚板を入れ込んだところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側のホゾに上板を組み込み、棚板、を入れ込んで立側を固めていきます。ホゾを組んだら、打ち当てを当てて叩いて組んでいきます。

ホゾの上から打ち当てを当てて叩いて組み込んでいきます。

上台の地板を入れ込んでいく前に、チューブでのりを塗ります。

地板を入れ、長ハタガネで締めながら、上台の立側を固めていきます。

長ハタガネを締めながら木釘を打って止めていきます。

上台の地板をのりを付けて固定するために、シャコ万で締めて固めていきます。

上台の裏板を木釘を打って止めていくために、ハタガネで締めながらドリルで穴を開けています。木釘を打つ位置に鉛筆で印が付けられています。

下台の裏板を打つ前。棚板の後ろ側に、「風穴」と呼ぶ、空気が通る穴を開けます。この穴を通って、引出しを入れると空気が流れ、他の引出が出て来るのです。

お盆休み明けの今日は、猛暑の太平洋側に比べれば、まだ涼しげな一日でした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る2

富山県Y様からご注文頂きました整理たんすの制作ですが、昨日は、立側に棚板が入る溝を掘るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

棚板の立側に入り込む部分を作るため、縦引きでノコを入れていきます。

ホゾを取った上板。木目が美しいです。

棚板の立側に入る部分をノミで取っていきます。

棚板にツカを立て、木釘を打って止めていきます。定規を当て、木釘を打つ場所に鉛筆で線を引いていきます。

棚板にツカを立てて、木釘を打って止めたあと。

地板の立側に入る部分を、胴付きで切って作ります。

ツカと棚板の組んだ部分と地板を立側に入れ込み、木釘を打って固めていきます。

立側にツカ、棚板、地板を入れ込んだ後、はみ出たのりをブラシできれいに取っていきます。

今日で長い前半戦が終わり、明日からはお盆休みです。今年は例年に比べ短い4日間。全員で大掃除を終え、きれいになった工場。今年はコロナのお陰ですべてスムーズとは行きませんが、それも人生。ピンチはチャンス!ゆっくり休んで、また全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る

今日からは富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えさせていただきます。Y様のお嬢様がご結婚するにあたりお父様と共に、弊社のカタログをお取り寄せいただき、今年の3月の東京代官山での展示会に、Y様ご夫婦で富山からお出かけいただいたのでした。

その後、図面とメール、お電話でやり取りさせていただき、2本セットの整理たんすのご注文いただきました。Y様本当にありがとうございます。

まずは図面を出してこの一枚の図面で整理たんすを作っていきます。

台車に乗せた木取り(部材)機械場に運び、それぞれのサイズに切り分けていきます。

木取り(部材)をそれぞれの長さ、幅に長さ切りで切り分けていきます。

それぞれの木取りをカンナで仕上げていきます。これは地板をカンナで仕上げています。

板がしっかりとカンナが掛かるように、台の上の乗せてカンナ掛けしていきます。

三ツ割(小引き出し)用のツカをカンナで仕上げていきます。

今回は二つ重ねの整理たんすになっています。立側、上板のホゾを取り、上台の地板が入る部分に昇降盤でノコを入れてから、ノミで地板が入る部分を作っていきます。

上台の立側の内側に、棚板が入る「溝」を、定規に溝堀カッターを乗せながら、溝を掘っていきます。

立側に内側に棚板が入る「溝」が掘られました。立側の木目が美しいです。

今日は親方が久しぶりに工場にやって来ました。このために仕事を作っておきましたので、作りためた「柾割」をやってもらいました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る7

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打って止める所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの枠を先に固めていきます。ホテ板と先板のホゾ組を入れ込み、打ち当てを当てて、叩いていきます。

大きな引き出しの枠を固め、固めた引出しを重ねて積んでいきます。

引出しの枠を固めたら、底板を木釘で打ち、底板を打ち終えたら底板をカンナで仕上げていきます。

引出しの底板を打ち、カンナで仕上がた後、先板に引出しの番号をハンコで押します。

引出しのホテ板をカンナで削り、引出しを本体に入れていきます。

引出しを本体に入れたら、ぴっちりっと隙間なく入れるように手で光を遮りながら、隙間なく引き出しを入れていきます。

引出しを本体に入れて、隙間がないか、どこが当たっているかを見ています。

引出しを出してホテ板をカンナで削り調整しながら、再度、引出しを入れていきます。底板の木目が美しいです。

それを何度も繰り返して、引出しを一つ入れると、他の引出がぴっつと出てくるような、密閉度の高い引出が完成します。

最後に引出を入れて、カガミ板の前をカンナで仕上げて完成となります。その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る6

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、大きな引き出しを仕込むところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

きっちりとカガミ板を本体に入れ込みながら仕込んでいきます。

カガミ板の木口を木口カンナで削って、また本体に持っていって合わせていきます。削っては合わせ、また削って調整しては合わせを、何度も繰り返していきます。

引出しのホテ板(側板)にカガミ板の厚みをケヒキで取って線を引いていきます。

蟻組を取ったホテ板とホゾ組のノコを入れた先板。

昇降盤で、ホテ板の幅を決めていきます。

先板のホゾを取った部分を、シラガキできれいに取っていきます。

引出しの枠を固めていきます。ホテ板と先板を組み入れて、打ち当てを当てて叩いて入れていきます。

引出しの底板をハタガネで締めながら、木釘で打って止めていきます。底板の木目が美しいです。

今日も暑い一日でした。工場の二階は35度を超える猛暑。そんな中で、板を組みます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る5

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの底板をカンナで仕上げています。引き出しの底板の木目がきれいです。

引出しのホテ板(側板)、何番目の引出に使うか鉛筆で印を付けています。

引出しの先板をカンナで仕上げています。

カンナの刃を研いだ後、刃を入れて刃の出具合を調整しています。この刃の出具合一つで、カンナ掛けの良し悪しが決まってきます。

小引き出し(三ツ割)のカガミ板(前板)の丸の部分を作っています。

小引き出しのカガミ板を仕込んでいます。仕込むとは、引出がはいる場所にカガミ板を当て、ぴったりと隙間なく入るように合わせていく事です。

合わせては、カンナで削り、また合わせる。これを繰り返していきます。すぐには合いません。

大きな引き出しのカガミも仕込んでいきます。何度も当てる部分も変えながらカガミ板をしっかりと合わせていきます。

今日は午後から箪笥組合員に向けた「桐たんす業界の明日を創る」講演会と題しての講演会。隣町の燕市の㈱マグネット代表の「武田修美」様をお迎えして、講演を行っていただきました。その後は、参加者でワークを行い、桐たんす業界の明日を考えてみました。

この事業がこれから続きます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る4

大阪府H様からご注文頂きました整理たんすの制作ですが、昨日は、重ね板をカンナで平らに削るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

重ね板を定規を当て、横方向、縦方向全て定規で確認し、カンナで平らに仕上げていきます。

重ね板が仕上がったら、重ねのサン(上台と下台がズレないようにするサン)を木釘で打っていきます。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。立側の木目が美しいです。

たんす本体を重ねて横にし、長ハタガネで固定して、立側をカンナで一気に仕上げます。

上台の両角を丸くカンナで仕上げてから、ペーパー(紙やすりの事をペーパーと呼びます)で、丸をきれいに仕上げます。

たんす本体を重ねて仰向けにし、長ハタガネで固定したまま、たんすの前面をカンナで仕上げます。

立側が完成したら、次は引き出し周りに入ります。引出しの底板を長さ切りで引出しのサイズに合わせて切っていきます。

引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

今日の新潟の気温は33度。そんな中、新潟市まで修理する桐たんすの引き取りに行って来ました。梅雨明けした途端に猛暑ですね。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る3

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、地板を木釘で取手た所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板を木釘で打ち、カンナで裏板を仕上げていきます。

上台の裏板を木釘で打っていきます。木釘の配列が美しいです。

棚板がある場所にあらかじめ鉛筆で線を引き、その線の上を木釘を打って止めていきます。

下台をひっくり返して地板をカンナで削っていきます。

下台の本体と台輪を繋ぐ「足」という部分をハタガネで取り付けています。

立側のめどが付いたら、台輪の制作に入ります。

上台の立側の両角をカンナで丸く削っていきます。今回は四方丸(たんすの四方の両角が丸いという意味です)です。

下台の重ね板を定規を当てながらカンナで平らに削っていきます。

今日は「裏板」を組みます。3分板で幅の広い板を3枚中心で組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

東京まで桐たんすのお届けでした。

首都圏では、新型コロナウイルスの感染者が急増している今、さすがに首都圏までの桐たんすのお届けは慎重にならざるを得ないのですが、前々から決まっていた今日のお届け。感染対策を万全にしながら、東京まで行って来ました。

出発は午前6時。いつものように工場で弟と合流し、関東まで。

一軒目は、埼玉県朝霞市。桐の蔵の工場まで来ていただきましたO様のマンションに、焼桐仕上げの整理たんすのお届けでした。O様、その節はお世話になり、また、今日もありがとうございました!。

その後は、首都高速を走り世田谷区まで。古い桐たんすの再生のお客様でした。先日も1本お届けさせていただいており、今日は2本目、M様、ありがとうございました。

そして最後は江東区へ。素敵なタワーマンションへお届けさせていただきました。実は、兵庫県に住むご両親が、ご結婚のお祝いでご注文いただいたのでした。ご両親のN様、お嬢様のK様、本当にありがとうございました!

一軒、お届けが終わるたびに社内に常備してあるアルコールにて手指を消毒し、パーキングにも極力寄らず、人との接触も出来るだけ距離を置くことを心掛けました。

前半戦の桐たんすのお届けが終了しました。

明日も全力で頑張ります。