2020年 1月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 北海道S様の和たんすを作る3

北海道のS様からご注文いただいております和たんすの制作ですが、昨日は、タイコに中棚が入る溝を掘ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の内側に引き出しが入る場所と、棚板を彫り込む場所を定規で測り出していきます。

中棚とツカを組んでいきます。

中棚とツカ、ゲス板をタイコに組み込んでいきます。

タイコの外側から木釘で止めていきます。

中棚とツカを組み込んだタイコを上板と立側を組んだところに入れ込んでいき、シャコ万と長ハタガネで止めていきます。

上台の立側の裏板を木釘で打っていきます。木釘の打つ位置が揃っていて美しいです。

下台の立側を組み立てていきます。下台の立側に棚板を組み込んでいきます。

下台の立側が立ったら、裏板をハタガネで締めながら木釘で打っていきます。

木釘はきれいにバランスよく並び、美しいです。

今日の私は、午前中はお届けする予定の桐たんすの検品と、午後からは明日から長岡市で開催される、新潟県の伝統工芸品の展示会に出展するため、桐たんすを搬入してきました。

明日、明後日と長岡市のアオーレ長岡で開催していますので、お時間ありましたら、お出かけください。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 北海道S様の和たんすを作る2

昨日から始まりました、北海道S様の和たんすの制作ですが、昨日は、隠し小箱の位置をシラガキで線を引いていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

裏板を入れる部分を欠くために、昇降盤でノコを入れます。

上台の地板の入る部分を作っています。昇降盤でまずは切れ込みを入れていきます。

地板の入る部分に切り込みを入れたら、そこをノミで取っていきます。

アリノミと普通のノミを使い分けて取っていきます。

上板の全面部分の面を、面取りカンナで取っていきます。1寸3分の無垢板は厚く、ボリューム満点です。

カンナ掛けを終えた裏板、立側、下台の立側など。

1寸3分の上板のアップ。この厚さでホゾを取り、留めを切っています。無垢板は美しいです。

中棚、ゲス板の幅を上板の内寸から出します。

タイコに中棚の入る溝を掘りました。

今日の私は、昨日に引き続き「柾」を組みます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 北海道S様の和たんすを作る

今日からは北海道札幌市のS様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。北海道のお客様からもご注文いただきますが、今回は久しぶりです。

頑張って制作していきます。

図面を渡し、これに沿って桐たんすを作っていきます。

まずは木取り(部材)を出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材を各々の長さ、幅に切り分けていきます。ここから桐たんす作りがスタートします。

木取りを切り分けたら、各木取りのカンナ掛けを行っていきます。これは立側(下台)の内側をカンナ掛けしています。

上台の裏板をカンナ掛けしていきます。大きいですが、粘り板の上に乗せて、カンナをかけていきます。

今回ご注文いただきました和たんすは、上板や本体の厚みが1寸3分(約4cm)の厚さの大丸と呼ぶ和たんすです。

1寸3分の上板のホゾを取り、留めを作るために縦引きを入れていきます。

上板の幅に合わせて中棚の幅を決めていきます。

同じく、上板の幅に合わせて地板の幅を決めていき、地板の立側に入る部分を毛引きで取っていきます。

地板に付く隠し小箱の位置を定規で出し、シラガキで線を引いていきます。

今日の私は、昨日に引き続き「柾」を組みます。

8本分の桐たんすの柾を組んで積んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る6

神奈川県のK様からご注文いただきました整理たんすですが、今日が最後です。

このたんすは、引き出しに取手金具が付かなく、引き出しの前板に彫り込みを掘ってそこを引っ掛けて出し入れするのです。

枠を固め、底板を木釘で打ち終えた引き出し。底板も幅広で美しいです。

これから引き出しを入れていきます、ホテ板(側板)を削っては入れて確認し、どこが当たっているかを確認してまた、削っていきます。

引き出しを本体に入れて、どこが当たっているのかを確認しています。

そしてまた、当たっているところをカンナで削っていきます。

本体の地板が当たってることもあります。そうしたら地板を削ります。

引き出しが入ったら、カガミ板(前板)をカンナで仕上げます。

最後に引き出しを入れ、コマを確認して付けて完成です。(コマとは、引き出しが直接奥の裏板に当たらないように、少し前で止まるようにする板を引き出しの奥に付けるのです。

今日の私は、柾を組みます。

奥様がまっすぐにしてくれた柾板を、注文が入ったたんすの図面に合わせて、それぞれ柾を組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る6

神奈川県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は引き出しのホテ板のホゾを取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しの枠を固めていきます。(2つ割の小引き出しを固めています)

大きな引き出しも固めていきます。蟻組を取ったカガミ板にホテ板を入れ込んでいきます。のりを入れて少しずつ玄能で叩いて入れていきます。

先板の方も固めていきます。先板とホテ板のホゾを組んで組んだところを叩いてホゾに入れていきます。

引き出しの枠を固めたら、定規で正確に直角になっているかを見ていきます。

引き出しの枠を固めたら、底板を木釘で打っていきます。木釘の位置はバランスよく、きれいに配置されています。

引き出しの枠を固めたら、底板を木釘で打ち、木釘で打った後は、はみ出たのりをブラシで拭いて取っていきます。

引き出しの先板をカンナで仕上げていきます。

その後は、底板をカンナで仕上げていきます。

今日の私は、ヘギ底(衣装盆の底板)を組んでいきました。

かなりの枚数を組みましたので、結構な高さに積み上げました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る5

神奈川県K様からご注文いただきました整理たんすですが、昨日は引き出し周りに入ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しの底板をカンナで仕上げていきます。幅の広い板を使った底板です。引き出しの底板は、幅の広い板を3枚横に貼って作っています。

引き出しのカガミを仕込んでします。

カガミを仕込むとは、カガミ(引き出しの前板をカガミ板といいます)、引き出しが入る場所に、カガミ板を隙間のないように合わせていく作業のことです。

カガミ板の大きさを先板に写していきます。シラガキで先板にカガミ板の大きさを写します。原始的ですが、こうして写していくのです。

引き出しのカガミ板とホテ板(側板)の蟻組を取りました。

ホテ板のホゾ組を昇降盤で取り、取り切れていない部分をノミできれいに取っていきます。

ホゾを取ったところの凸の角の部分を玄能で叩いて木殺ししていきます。

(ホゾを組んでいく時に、くっつきが良くなるようにします)

完成した本体。(側)

今回のたんすは、引き出しに金具の付かないタイプ、引き出しの前板の下に彫り込みをつけて、そこに手を入れて出し入れするタイプ)ですので、棚板は本体よりも引っ込んでいます。

今日の私は、昨日に引き続き3分板を組みます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る4

神奈川県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上台の地板をカンナで平らに仕上げていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

桐たんすを重ねて逆さにしながら、重なり具合を見ていきます。

逆さに知ると下台が上に来ます。下台の方が軽くて仕事がしやすいので、逆さにして重なりを見ていきます。

時には、重ね板を手で叩くなんてことも。しっかりと重なっているかを確認していきます。

桐たんす本体の側板。上台と下台の木目がつながっていて、木目が素晴らしいです。

桐たんすの重なりが合ったら、桐たんすを寝せて、本体、上板、地板の外側の面を、面取カンナで取っていきます。

面を取ったら、四方丸の桐たんすの内側の丸を作っていきます。

小刀で作った内側の丸を、最後に丸い小刀のサヤにペーパー(紙やすり)を当てて、丸を仕上げていきます。

その後、台輪を制作し、台輪の外側と、本体の外側が合っているかを、定規を当てながら確認していきます。これでピッタリと本体と台の寸法が合います。

下台の内側の丸を小刀で作っていきます。

本体の立側が完成しましたので、引き出し周りに入っていきます。引き出しのホテ板(側板)の厚みを、自動カンナをかけて決めていきます。

長さ切りで、先板、ホテ板、底板などを切っていきます。

今日の私は、3分板を切りました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る3

神奈川県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、桐たんす本体の裏板を木釘で打ち、四方を丸めていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の四方をカンナで丸くしていきますが、目で見ながら丸くなっているかを確認していきます。

カンナで丸くした後に、ペーパー(紙やすり)を使って、きれいに仕上げていきます。

下台の本体の下に付く、「足」という部分を制作していきます。下台と台輪を繋ぐ部分です。

下台の下に、足を乗せてみます。

下台をひっくり返して台に乗せ、シャコ万とハタガネで足を付けていきます。

上台、下台の本体を固めたら、下台と上板(重ね板)を長台で仕上げていきます。台の長いカンナです。

上台に重なる部分ですので、平らになるように定規を当てながら仕上げていきます。

今度は逆に、上台の地板をカンナで仕上げていきます。

この部分も、下台と重なる部分ですので、定規を当てながら長台のカンナで、平らになるように確認しながら仕上げていきます。

今日の私は、ホットプレスを終えた板を自動で削り、裏板を組んでいました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る2

昨日から始まりました、神奈川県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上板のツカの入る部分にシラガキで印を付けていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側(上台)を固めていきます。立側に棚板を入れ込み、上板と地板をはめ込んで、長ハタガネで締めながら、木釘(3寸)を打ち、上台を固めていきます。

今度は下台を固めていきます。地板の上の板をシャコ万で締めて付けていきます。

上台をツカを付けた場所を木釘で打ち、その上から当て木を当てながらハタガネでしめていきます。

上台の裏板を付けるために、裏側にのりを付けていきます。のりはチューブに入れてあり、そのチューブでのりを塗っていきます。

裏板を乗せて、ハタガネで締めていきます。

ハタガネで締めたら、ドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。

裏板を打ち終えたら、たんすの四方をカンナで丸めていきます。

今日も奥様はホットプレスの続きです。

少しずつ、熱で真っ直ぐになった板は、順序よく、そのたんすの部材ごとに積んでいきます。

明日からは、この真っ直ぐになった板を削って、部材を作っていきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県K様の整理たんすを作る

大寒に入った新潟ですが、今週は気温が高い予報です。

今日からは、神奈川県のK様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えしていきます。K様は、この整理たんすと一緒に、上下開きの和たんすのご注文も合わせて頂いております。K様、ありがとうございます。

まずは、木取り(部材)を出してもらいます。

そしてこの図面をもとに、整理たんすを制作していきます。図面には、細かい寸法などは入っておらず、大まかな図面ですが、これをもに、お客様からご注文いただいた整理たんすが作られます。

長さ切りでぞれぞれの部材を切り分けた後、それぞれの板をカンナ掛けしていきます。これは棚板をカンナ掛けしています。

また定規を当てながら平になっているかを確認しながら、棚板をカンナ掛けしていきます。

棚板の立側に入る部分を毛引きで印を付けていきます。

その部分を胴突きで切っていきます。毛引き、胴突き(のこぎり)は、よくセットで使っていきます。

胴突きで切ったら、型を当てながらノミできれいに仕上げていきます。型は反対側が留め型、その反対が直角になっています。

立側、上板、地板のホゾを取った後、ツカが入る部分をモノサシで測り、ツカの入る部分にシラガキで印を付けていきます。

今日は、今まで切り貯めた板の反りや狂いを熱で取っていく「ホットプレス」を行います。これは奥様の担当で、熱で反りや狂いを取った板を、どの長さのから、どう積んでいくのか等、段取りと頭を使う作業です。

一日では終わらない量なので、明日も行います。

明日も全力で頑張ります。