2019年 6月 の投稿一覧

東京・代官山で展示会です。

今日から東京・代官山で展示会が始まりました。今朝、新潟を5時過ぎに出発し、雨の中、関越高速を走り都内に入りました。


いつもの三芳SAで休憩です・

心配していた台風の影響もなく、準備も順調に終わり展示会が始まりました。


代官山ヒルサイドテラスの一角にある猿楽神社。この奥が会場です。


広くはない会場ですが、品がありとっても好きな会場です。


緑にか揉まれた会場は落ち着いた会場です。

会場はいつもの代官山ヒルサイドテラス。私の青春の頃からある、都内の代表的な建物です。幾分、古さは感じられますが、今だにそのセンスの良さが感じられる建物です。

日曜日までの3日間、お出かけいただければ幸いです。

3日間、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 京都府T様の小袖たんすを作る3

昨日は、小袖たんすの立側を固めて、地板に定規を当てて平らに削っていくところまでをお伝えしましたが今日はその続きです。


裏板をカンナで仕上げていきます。


本体を横にして、立側をカンナで一気に仕上げていきます。


裏板を下にして、棚板や上板、地板の前面をカンナで仕上げていきます。


その後は、台輪の制作に入ります。


カガミ板を仕込んでいきます。カガミを仕込むとは、引き出しが入る場所に、カガミ板(前板)を当て、隙間がないくらいに合わせていく事を「カガミを仕込む」と言います。


大きな引き出しも、いろいろな部分を当てながら、カガミを仕込んでいきます。今回は、お客様のご希望で、引き出しの前が「板目」です。


引き出しの深さを本体から取り、シラガキで印をつけています。


引き出しの前部分の蟻組みを機械で取った後、ホテ板と付きやすいように、奥の部分をノミで取っています。


引き出しの枠を固めました。


そして引き出しの底板を打つために、ドリルで穴を開けていきます。


ハタガネを締めながら、引き出しの底板を木釘で打っていきます。


今日の私はタイコのサンを作っていました。


奥様が貼った総盆用の柾を削って、観音開きの扉を作ったり。


再生たんすに付いていた金具を再び使えるようにするため、サビを取り、塗装をする段取りです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 京都府T様の小袖たんすを作る2

昨日から京都市のT様からご注文いただきました、小袖たんすの制作をお伝えしていますが、昨日は、小引き出しが入るツカに忍鍵を付けるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


ツカと棚板を組み立てます。


上板にツカが入る溝を堀っていきます。


立側に棚板が入る溝を堀り、その溝にのりを入れようとしています。


上板とツカ、棚板をハタガネで固めていきます。


上板とツカ、棚板と立側を固めます。棚板からはみ出たのりをブラシで取っています。


たんす本体のかしがりを見て、歪んでいる方につっかえ棒をしてかしがりを取ります。


裏板をで打つため、ドリルで穴を開けていきます。


裏板を木釘で打っていきます。きれいに等間隔に木釘が並んでいます。


定規を当て、平になっているかを確認しながら地板をカンナで削っています。


今日の私は、立側を作り、7分板を切り、組んでいました。今日は思いがけなく暑い一日でした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 京都府T様の小袖たんすを作る

今日からは、京都市のT様からご注文いただきました小袖たんす(整理たんす)の制作をお伝えさせていただきます。
4月に京都市で行いました展示会に、近所にお住まいになっているT様から2度に渡り、ご来場いただき、小袖たんすをお求めいただきました。T様、ありがとうございます。


まずは木取りを出して、長さ切りでそれぞれの部材を各々の長さに切っていきます。


無垢の立側です。


この図面で小袖たんすを作っていきます。


長さ切りで切りそろえたら、それぞれの部材をカンナで仕上げていきます。


ホゾを取るため、ホゾの型で印を付けていきます。


立側にシラガキで引き出しの割付をしていきます。


立側に付けた棚板が入るシラガキの線です。


棚板に縦挽きノコを入れていきます。


小引き出しのところに入るツカに、忍鍵の穴をノミで彫っています。


棚板に忍鍵が入る溝を彫ります。


今日の私は、注文が入った柾を組みました。総盆という上から下まで観音開きのたんすの柾です。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県O様の和たんすを作る6

週末は、どんよりとした梅雨の真っ只中の天気でした。今年の新潟の梅雨は、雨が降ったり止んだりで、今の所大雨もなく、ジメジメとした日々が続いています。

愛媛県O様からご注文いただきました和たんすの制作は今日が最後です。先回は、引き出しの枠を固めたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


カガミ板の蟻組のところにのりを入れ、ホテ板をはめ込み、先板のホゾもはめ込んで、引き出しの枠を組んでいきます。


引き出しの枠を作ったら、底板を木釘で打って止めていきます。


引き出しの底板を打ったら、丸盆を制作します。丸盆の上面をカンナで仕上げていきます。


丸盆をまとめてハタガネで締めて固定し、面が平らになるようにカンナで仕上げていきます。


ハタガネで締めてそのまま角をカンナで丸くしていきます。


丸盆が一通り出来たら、引き出しを入れていきます。ホテ板と先板を削りながら、引き出しを入れていきます。一回ですんなり入ることなどなく、引き出しが当たる場所を確認しながら、入れては出し、出しては削りを繰り返しながら、密閉度の高い、引き出しを作り出していきます。


引き出しに取手金具が付いていませんので、大きな吸盤で引き出しを引き出します。


一番下の引き出しは四方丸の部分(内側が丸)になっているので、引き出しの両端も丸くしていきます。


完成までもう少し。密閉度の高い引き出しになってきました。


丸盆を入れ、引き出しも入って完成です。(観音開きは省略しました。すみません)


今日の私は、7分板を切っていました。3尺5寸の先板がなく、急遽、板を切りました。その後、手押しで板を均し、自動カンナで厚みを決め、組んでいきました。

明日も全力で頑張ります。

富山県まで桐たんすのお届けでした。

梅雨の合間の晴れ間の一日、今日は富山県まで桐たんすのお届けと、福井県まで所用に行ってきました。起床は午前5時。一旦工場で段取りし富山県に向けて出発です。

北陸道有磯海SAで休憩です。

天気は晴れ。気持ちのいい朝でした。

まずは富山県砺波市まで。お母様が嫁いできた時に、加茂で作ってもらった4本セットの桐たんすの再生をご依頼いただき、今回、完成しお届けさせていただきました。茶色のオイル仕上げで仕上げさせていただきました。
H様、ありがとうございました。

加茂で作られたという胴丸の小袖たんす。喜んでいただきました。

その後、福井県まで足を伸ばして所用を済ませ、午後3時過ぎに工場に到着でした。

今日は新潟県を含め北陸地方でも気温が上がり、車内からの外気の気温計は31度。真夏日にちょっとびっくりでした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県O様の和たんすを作る5

昨日は、愛媛県O様からご注文いただきました和たんすの、上台の裏板を仕上げて台輪の制作までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


台輪が完成し、立側が立ったら引き出し周りに入ります。引き出し周りの材料を出してもらいます。


長さ切りでそれぞれの寸法に切っていきます。


引き出し周りの材料を切ったら、それぞれの部材をカンナで仕上げていきます。


その後、少し端折りましたが、丸盆の枠をチューブで固定します。


その後、丸盆の底板をカンナで仕上げていきます。


カガミ板の寸法を先板に写しています。


丸盆の内側の貼り付けを作るため、角をきれいに仕上げます。


丸盆の枠です。跡は内側の丸をつけて底板を木釘で打っていきます。


引き出しの枠を固めていきます。 蟻組みのカガミ板にホテ板を打ち当てではめ込んでいきます。


引き出しの枠を固めたら、底板を木釘で打っていきます。


今日の私は、板貼りを集中的にやっていました。チェストの底板がなかったので、午前中に必死に貼りました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県O様の和たんすを作る4

昨日の夜の地震は本当にびっくりでした。私は早くも寝ていたのですが、大きな揺れと「ゴーー」という音、そして奥様が次男を呼ぶ叫び声で飛び起き、一階に行きすぐにテレビを付けました。

この辺は大事に至らないで良かったですが、県北の被害が大きいようで、被害に遭われました方には、心よりお見舞い申し上げます。

愛媛県のO様からご注文頂いている和たんすの制作をお伝えしています。昨日は、上台と下台の本体を固めてところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


下台の立側をカンナで仕上げていきます。


上台の両角(四方丸)をカンナで仕上げていきます。


厚さが1寸3分(約4cm)もあると、丸くするのも大変です。


台の重ね板をカンナで仕上げていきます。


重ね板が平らになっているか、定規を当てて確認します。


たんす本体をひっくり返して、上台の上に下台を乗せて、上下を合わせるためにカンナで削っていきます。


長ハタガネで上下を固定し、立側をカンナで仕上げていきます。


前面の四方丸の部分を作っていきます。(ノミで荒削りしています)


上台の裏板をカンナで仕上げていきます。


今回の台輪は大丸に合わせて、台も丸く加工しています。


今日の私は、午前中は再生たんすの調整と梱包を、午後からは奥様が午前中に貼ってくれた「柾」を自動カンナで削り、扉と引き出しの柾を作っていました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県O様の和たんすを作る3

愛媛県O様からご注文頂いております和たんすの制作です。昨日は、中棚とツカをシャコ万で固め、タイコのサンを打つ所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


下台の棚板が入る位置を見て、シラガキで、印をつけます。


中棚とツカをタイコに組み入れていきます。


下台の地板が入る部分をノミで取っていきます。


組み入れた中棚とツカを、上台の本体に組み入れていきます。


上台の本体に組み入れた、中棚、ツカ、タイコを長ハタガネと木釘を打って止めていきます。


その後は、シャコ万でタイコを固定して、のりが乾くまでしばらく置いておきます。


下台も上台と同じように、立側に棚板を入れて重ね板と地板を組んで、長ハタガネと木釘で止めていきます。

今日の私は、午前中は柾を組み、午後からは午前中に奥様が貼ったヘギ底を自動カンナで削って、ヘギ底を仕上げていました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県O様の和たんすを作る2

先回から愛媛県のO様からお注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていますが、先回は1寸3分(約4cm)厚のホゾを木殺しして、タイコの厚みを毛引きで取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


上板にタイコが入る部分を作るため、定規を当てシラガキでタイコの入る部分に印を付けます。


1寸3分の上板のホゾも「木殺し」します。


観音開きの中にある小引き出しが入る部分のツカを立てます。


タイコに中棚が入る溝を彫ります。


タイコの面を面取りカンナで取っていきます。


中棚とツカをシャコ万で固めます。


タイコにサンを打っています。


前から頼んでいた新しいカンナが届きました。すぐには使えないので、しばらく置いておきます。


今日の私は、9分厚の上板を組んでいました。


こんなかわいいチェストも梱包しました。

明日も全力で頑張ります。