2019年 6月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 栃木県I様の整理たんすを作る

今日からは新しく、栃木県のI様からご注文いただきました整理たんす(小袖たんす)の制作をお伝えしていきます。


まずは木取りを出して台車に乗せて、長さ切でそれぞれのサイズに切り分けます。

その後は、切り分けた部材のカンナ掛けです。それぞれの内側に入る方をカンナ掛けしていきます。


立側の裏側をカンナ掛けしていきます。


ツカ(引出しと引出しの間の板)をカンナ掛けしていきます。ツカなどは特に奥に行くに連れて、引出しが入りやすいように、奥の方を余計にカンナを掛けます。

その後は機械でホゾを取っていきます。


隠し箱の位置を決めて、シラガキで印を付けます。


ホゾを取ったら、ホゾが組んだ時に付きやすいように、木殺しと言って、内側のホゾの部分を玄能で叩いたおきます。


立側に棚板が入るところを毛引きで印をつけていきます。


上板にツカが入る位置をシラガキで付けていきます。


上台の地板が入る部分を昇降盤で欠いて、ノミで取っておきます。


ツカを棚板に付けて、ハタガネでしっかりと締めておきます。

今日は、奥様が昨日の続きでホットプレスで、私はヘギ底が無くなっている事に気づき、昨日ホットプレスしたばかりのヘギ底の板を、自動カンナで荒削りし、あいばを擦って、組むまでにしました。何せ、枚数が90枚を超える数ですので、自動に通すだけでも大変で、やっとこさでした。

ホットプレスを終えた底板。


自動カンナで荒削りしたヘギ底。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの木取り   板を切ってホットプレス

ここ数日は雨が少なく、農作物は大丈夫なのか心配になってきます。まだ梅雨前ですが、春に干した板ももう少し雨がほしいところです。

雨も少し欲しい頃です。

先週末から板をずっと切り溜めていまして、今日はその板を熱で反りや狂いを取る「ホットプレス」という作業です。

切った底板を積んでいます。

土曜日はお休みでしたが、誰もいない工場で一日中、板を切っていました。底板、裏板、側板、タイコ、地板と今日からのホットプレスに備えて、ありとあらゆる板を切りました。

ヘギ底は90枚を超えています。


ホットプレスを待つ板です。

ホットプレスはそれなりに電気代がかかるので、出来るだけまとめて行います。なので、一日ではとても終わらず、明日も一日中行います。

熱が通る鉄板の間に板を入れて、熱で真っ直ぐにします。

ホットプレスの温度は155度。実際に板を置く場所はとてもとても触れませんが、近くにいるだけでも暑く、奥様は水筒持参でやっています。

真っ直ぐになった板を積んでいきます。


今日は柾も切りました。

明日の天気も晴れの予想。気温も結構上る感じです。明日も全力で頑張ります。