2019年 11月 の投稿一覧

京都、大阪まで桐たんすの、お届けでした。

先週の木曜日から、一日おきに桐たんすのお届けをさせていただいてから、今日で5回目のお届けになります。

今日は、先週に引き続き、京都、大阪へ桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は、いつものように午前4時。今日は土曜日なので、工場で弟と待ち合わせて、関西へ向けて北陸道をひた走ります。

昨日から新潟県は、小雪舞う天気。出発した時の加茂市は曇りでしたが、長岡市に近づくにつれて、さすがに雪が・・・。道路も白くなり、久しぶりに緊張した運転でした。

その後は順調に、いつもの福井県の南条SAで休憩です。しかし、今日は寒い一日でした。

そして、京都東ICで下車するのですが、そこは流石に休日の京都。紅葉の真っ只中なのか、全く車が動きません。そんな中、何とか一軒目のY様の新築のご自宅に到着し、ご注文いただきました桐チェストをお届けさせていただきました。

今回のチェストは、奥様のオリジナリティー溢れる配色と、センスが光っているチェストです。私達のものづくりの今後を左右するような作品に仕上がりました。Y様、本当にありがとうございました。

その後は、ナビに従い、大阪府八尾市まで向かいます。

二軒目のお客様も、一軒目のお客様と同様に、9月の京都での展示会にわざわざお出かけいただき、総盆の和たんす、帯たんす、そしてこれも別注の小物たんす(帯締め、帯揚げ専用)の3本セットの桐たんすをお求めいただきました。

私自身、今回のこのお届けが、今年の後半の山場だと思っていたほどで、ご注文いただきました、総盆の和たんすは、サイズも巾が3尺7寸、高さ5尺9寸という、特注で、設置する場所が2階でしたので、上がるかどうかが当日、行くまでは不安でした。

事前に、旦那さまから階段の寸法と写真までお送りいただいていたのですが、やってみなければ分からない不安があったのです。

お約束の時間の少し前に到着し、早速、特注の和たんすから始めるのですが、階段から上がらないのです。その後、帯たんすと、小物たんす(帯締め、帯揚げたんす)を先に設置させていただい、和たんすは最後の挑戦でした。

オリジナリティー溢れる、帯締め、帯揚げ専用引き出し。ほんと、喜んでいただいました。

しかし、何度やっても無理で、そこで私がひらめき、たんすの下の台輪を外し、改めて梱包し直して、高さを低くしてサイドチャレンジしたら、何とか、上げることが出来ました。

中の衣装盆を抜いていたとはいえ、結構な重さ、下で支えていた弟は、相当な重さでした。

でも、何度も挑戦してやっと上がった充実感と嬉しさで、正直、やっとホットしました。

その後は、順調に据え付けさせていただき、お客様のご自宅を後にしました。N様、本当にありがとうございました。ご主人さまにもお手伝いいただき感謝致します。

そして、後は高速道路を順調に走り、今、到着しました。

先週の木曜日から始まった桐たんすのお届けは、10日間で5箇所をお客様へお届けさせていただきました。

今までにこんな事はなかったような、充実した一週間でした。これも、本当にお世話になりましたお客様のお陰です。この場を借りて、御礼を申し上げます。ありがとうざいました。

明日は、ゆっくりしたいところですが、現場が間に合わないので少しだけ行って来ます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る

今朝は、今年初めて雪が積もり(ほんの少しですが)ました。今年一番の寒気が流れ込んでいるとかで、今朝、工場に来たら干してある板の上に、薄っすらと雪が積もって(乗って)いました。

これから新潟はこんな季節に入っていきます。

今日からは愛媛県のN様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えさせていただきます。

まずは、図面を出していきます。

図面をもとに、木取り(部材)を長さ切りでそれぞれのサイズに切り分けていきます。

そこからは各部材のカンナ掛けを始め、いろいろと作業があるのですが、一日おきに桐たんすの配達があり、気がついたら立側を立てるところでした。(途中省略ですすみません)

下台の立側と重ね板に長ハタガネを締めて、木釘で打って立側と重ね板を止めていきます。

長ハタガネを締めて重ね板に木釘を打っていきます。

立側に重ね板、棚板を組んだら、定規を当てて、平らかどうかを確認しています。

立側に重ね板を止めて、木釘を打ったら、しっかりと止めるために打ち当てを当てて叩いていきます。

今日の私は、先板がないので、7分板を倉庫から出してきて、先板を切ります。

先板もすぐに無くなってしますので、かなりの枚数の板を切ります。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る7

大阪府N様からご注文いただきました帯たんすの制作ですが、飛び飛びになりましたが、今日が最後です。

一昨日は、板盆の角をカンナで丸くしていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

手掛を抜いた板盆の前の両角を丸くしました。

板盆の後ろに「山」と呼ぶ、帯が落ちないようにする板を取り付けるため、長さを計っています。

「山」をカンナで仕上げていきます。

「山」のい角をペーパー(紙やすり)で落としていきます。

「山」を板盆に付けるため、木殺しをしています。

板盆を合わせてハタガネで「山」を取り付けていきます。

今日の私は、また木取りが無くなってきたので、板を切っていました。

胴厚の上板が無いのに気づき、朝から1寸1分の板を倉庫から出してきて切ります。

そして今日は嬉しいことがありました。

先日、再生たんすをお届けさせていただきました、東京のN様お礼のお手紙が届きました。

お手紙には、N様の祖母さんのたんすを修理再生させていただき、綺麗になって戻ってきて驚きました。とありました。

新しい桐たんすをお届けする時は、新しい喜びが、古い桐たんすを修理再生した時には、思い出や感動の喜びがあります。

新しくても古くても、桐たんすを通して喜んでいただけることが、私達、職人の喜びです。N様、本当にありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。

愛知県まで桐たんすのお届けでした。

先週の木曜日から一日おきに桐たんすのお届けをさせていただいておりますが、月曜日の山形県に引き続き、今日は愛知県まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は午前4時。当然ながら真っ暗ですが、4時半過ぎに新聞屋さんが、新聞をポストに入れていきました。新聞屋さん流石です。

弟は桐たんす制作を担当していますので、ここ数日、桐たんすのお届けの相棒は、職人・横山さんです。

午前5時半に工場で横山さんと合流し、一路、愛知県まで。

これまで、京都、東京、山形、そして今日の愛知県と一人で運転してきましたので、肩も腰も湿布だらけです。

北陸道から上信越道に入り、そこから中央道→東海環状を走り世界の豊田市まで。中央道の恵那峡で休憩です。

約5時間かかって、一軒目のM様の事務所に到着でした。M様は、春の京都の展示会にわざわざお出かけいただき、和たんすと桐チェストをお求めいただきました。

事務所の一階がお茶のお稽古場となっており、その和室に和たんすをお納めさせていただきました。

その後、ご自宅まで行き、桐チェストをお納めさせていただきました。

帰りには、胴丸の整理たんすを再生して欲しいとのご依頼をいただき、そのままお預かりさせていただきました。

M様、美味しいお茶とお菓子、そしてお土産まで頂きましてありがとうございました。

その後は、ナビに従い(どこを走っているのかわかりません)、名古屋市名東区まで。

2軒目のお客様のマンションにお昼前に到着でした。

2軒目のO様も、春の京都の展示会にお出かけいただき、整理たんすをお求めいただきました。無事に和室にお納めさせていいただきました。

O様、ありがとうございました。

その後は、PAで昼食を取り、一路、工場まで。往復1000kmの長丁場を無事に帰ってくることが出来ました。

ありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る6

大阪府N様からご注文いただきました帯たんすの制作ですが、一日おきに桐たんすのお届けが入り、飛び飛びになってしまい申し訳ございません。

先回は、板盆のはしばみで付けていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

はしばみで付けた板盆の長さを揃えて切っていきます。

そして板盆をカンナで仕上げます。

板盆の手掛を抜くために、抜くための型をシャコ万で固定しルーターで抜いていきます。

型を当て、シャコ万で固定します。

ルーターで抜き終わりました。この後、ペーパー(紙やすり)を掛けて、手が触る部分をきれいにしていきます。

板盆を数枚ずつまとめて、角をカンナで丸くしていきます。

今日の私は、裏板を組んでいました。

長さ2尺の裏板に使える板を選び、巾の広い板3枚で組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

山形県まで桐たんすのお届けでした。

先週から桐たんすのお届けが続いています。

木曜日は京都、土曜日は東京、そして今日は山形県。一日おきに桐たんすのお届けがあり、ホント、ありがたいです。

でも、運転は私一人。今日はまだ隣県でしたので近かったのですが、肩には湿布が。寄る年にはかないません。

今日の出発は山形県なので午前7時。ちょうど出勤ラッシュにはまってしまい、新潟市まで1時間近くかかってしましました。

日本海東北道を荒川胎内ICで降りて、R113を南陽まで。そこからR13を今回の目的地「上山」まで走ります。

時間にして約3時間ほどでK様の素敵な新居に到着でした。

完成したばかりの一軒家のピカピカの和室に、和たんすと整理たんすの2本セットの桐たんすをお届けさせていただきました。

K様、本当にありがとうございました。

帰りには、お茶とお菓子のお土産までいただきました。上山ということで、頂いたお菓子は出来たばかりに温泉まんじゅう。

これが本当に美味しいおまんじゅうでした。(職人さん皆で美味しくいただきました)

明日も全力で頑張ります。

東京まで桐たんすのお届けでした。

一昨日(木曜日)の京都までの桐たんすのお届けの疲れも癒えない中、今日は、東京まで桐たんすのお届けでした。

実は、今日は一人でのお届け。

何とか一人でも行ける、再生たんす(三つ重ね)のお届けでした。

数日前から今日の天気が気になっていましたが、昨日から東京は雨とのこと。

今日は2軒、3本の再生たんすをお届けするので、天気が気になります。

起床は午前5時。出発は午前6時に東京へ向けて出発です。

一人で運転といえば気が楽なのですが、一昨日は京都まで往復1000kmを一人で。今日は、往復500kmを一人です。

新潟は、雨もなく順調でしたが、三国トンネルを超えればそこは雨。

いつもの三芳SAで休憩です。

あーー、と思いながも、雨のせいか、首都高も渋滞もなく一軒目の港区のA様のマンションに到着でした。

桐たんすを雨に当てないように必死に雨から防ぎながらのお届けでした。

A様、本当にありがとうございました。

そこから二軒目の神奈川県大和市まで行くのですが、首都高→東名と走るのですが、流石に祝日の土曜日、東名は大渋滞。もう諦めの境地です。

その後、2時間かけて二軒目のA様のマンションへ。ここでも、雨に当たらないように必死にお部屋まで。

A様へのお届けの再生たんすは、ミツ重ねの下台を艶消しのブルーで塗装し、桐の蔵オリジナルの鉄手打ち金具のロングの金具を付けた逸品。

そして、2本目は、その中台のい下に4本足を付け、上台を重ねて茶色のオイル塗装を施してチェスト風に。これは、玄関前の一番目立つ所に置いていただきました。

そして3本目は、焦げ茶色のオイル塗装に南天の金具を付けたミツ重ね。

雨の中、無事にお届けさせていただきました。A様、本当にありがとうございました。

帰りは、東名→圏央道と渋滞に巻き込まれながらも、順調に蹴ってくることが出来ました。

今日の驚きは、東京は気温13度、帰り、新潟に帰ってきたら新潟は20度。えーーー、って感じです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る5

一昨日は、帯たんすの立側を固め、立側を寝せて一気にカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側を仕上げたら、今回のたんすは四方丸(たんすの四隅が丸くなっている仕上げ)ということで、外側と内側を丸くしていきます。内側の丸は、中に貼った桐を、小刀で少しずつ丁寧に丸くしていきます。

立側が完成したら、中周りに入っていきます。今回は帯たんすですので、帯を乗せる盆は「板盆」と呼ぶお盆です。

その材料を出してもらい、長さ切りで板本の材料を巾、長さ共に、切っていきます。

次に、板盆は「はしばみ」と呼ぶ、四方を45度の留めに切った状態で合わせていく技術です。45度の留めに切るため、長さ切りの45度の定規を使って、カマチを切っていきます。

板盆は真ん中の中子に周りの板をはしばみで付けていきます。

はしばみは、のりで付ける面を木殺ししてから付けていきます。

これを板盆12枚、繰り返していきます。けっこう大変な、作業です。

今日の私は、奥様が貼っている柾が足りないと感じ、急遽、柾を切り、親方を呼ぶまでもない量なので、私が柾割です。

その後、「板目」の引き出しの注文が多く、倉庫から板目が取れる材料を探してきて、板目になる引き出しを作ります。

明日も全力で頑張ります。

京都まで桐たんすのお届けでした。

今日は、久しぶりに桐たんすのお届けに京都まで行ってきました。

起床は午前4時。雨がシトシトと降り、寒く真っ暗な朝です。

今日は弟が桐たんすの制作で忙しいため、職人・横山さんと一緒に京都へ出発です。

途中、いつもは福井県の南条SAで休憩なのですが、今日は私一人で運転なので、少しでも先へと思い、滋賀県の賤ヶ岳SAで休憩です。

その後、順調に名神に入り、京都東ICで降りて京都市内へ。

京都は今が紅葉の見頃。市内は大型観光バスなので渋滞していました。(いつも渋滞だけど)

予定時間を少し過ぎて、素敵な雰囲気のあるお客様のマンションへ到着です。

9月の京都での展示会にお出かけいただき、2日間、色々とお話させていいただき、特注の焼桐の整理たんすをお求めいただきました。

引き出しが9段と三割り、引き戸、それを焼桐仕上げにし、玉虫銀色の金具を付けた雰囲気もお部屋にピッタリの整理たんすでした。

N様、本当にありがとうございました。

美味しいお茶とお菓子をいただき、車までお見送りしていただきました。

感謝です。

その後は、名神、北陸道と往復1000kmを一人で運転でした。

さすがに首と肩がバリバリです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る4

昨日は、タイコにサンを打ち、その後、サンをカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

タイコに中棚を入れ込みシャコ万で固めていきます。

立側にタイコと中棚を固めた部分を入れ込んでいきます。

立側と上板を組んで、長ハタガネで締めて固めていきます。

長ハタガネで締めながら、上板のホゾのところに、木釘を打って止めていきます。

立側に上板と地板のホゾを組み合わせ、立側を固めたら、裏板を木釘で打っていきます。

立側を寝せて、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

今日の私は、「柾」を組んでいました。

その後は、組んだ柾を貼り、引き出しと観音扉を作っていきます。

明日も全力で頑張ります。