桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る5

一昨日は、帯たんすの立側を固め、立側を寝せて一気にカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側を仕上げたら、今回のたんすは四方丸(たんすの四隅が丸くなっている仕上げ)ということで、外側と内側を丸くしていきます。内側の丸は、中に貼った桐を、小刀で少しずつ丁寧に丸くしていきます。

立側が完成したら、中周りに入っていきます。今回は帯たんすですので、帯を乗せる盆は「板盆」と呼ぶお盆です。

その材料を出してもらい、長さ切りで板本の材料を巾、長さ共に、切っていきます。

次に、板盆は「はしばみ」と呼ぶ、四方を45度の留めに切った状態で合わせていく技術です。45度の留めに切るため、長さ切りの45度の定規を使って、カマチを切っていきます。

板盆は真ん中の中子に周りの板をはしばみで付けていきます。

はしばみは、のりで付ける面を木殺ししてから付けていきます。

これを板盆12枚、繰り返していきます。けっこう大変な、作業です。

今日の私は、奥様が貼っている柾が足りないと感じ、急遽、柾を切り、親方を呼ぶまでもない量なので、私が柾割です。

その後、「板目」の引き出しの注文が多く、倉庫から板目が取れる材料を探してきて、板目になる引き出しを作ります。

明日も全力で頑張ります。

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