2020年 7月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る2

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、下台の棚板が入る場所にシラガキで線を引いていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の立側の内側に棚板が入る溝を、溝堀カッターで掘り、そこをノミできれいに取っていきます。

上台に付く三ツ割の「ツカ」の上板と棚板に入る「入り」の部分を作っています。昇降盤であらかじめノコを入れ、それからノコギリとノミで作っていきます。

棚板にツカを立ててドリルで揉んで、木釘を打っていきます。

上台の立側に地板をはめて、長ハタガネで締めて木釘を打って止めていきます。

立側に地板をはめ、上板と立側のホゾを組んで長ハタガネで締めて上台を固め、シャコ万でツカの部分を挟んで固定しています。

下台の立側に棚板を組み入れて、立側の方から木釘を打って止めていきます。

下台の立側に棚板を組み入れ、地板を乗せて長ハタガネで締めていきます。

長ハタガネで締めながら、木釘を打って地板を止めていきます。

今日も3分板を中心に板を組みます。途中、突然、激しく雨が降ったりで今日も天気が安定しません。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る

今日からは大阪府H様からご注文いただきました、整理たんすの制作をお伝えしていきます。今回のお客様は、以前にも小袖たんすをお求めいただき、今回が2本目となります。H様ありがとうございます。

まずは図面を出して、この図面1枚で桐たんすを作っていきます。

木取り(部材)を出して、これを台車に乗せて機械場に向かいます。

長さ切りで、木取りをそれぞれの長さ、幅に切り分けていきます。

木取りを長さ、幅に切り分けたら、それぞれの木取りをカンナ掛けしていきます。棚板の反りを見ています。

棚板をカンナ掛けしていきます。いい鉋屑がでていますねぇ。

立側のホゾを取り、留めの部分を留め型を当てながら、ノミで作っていきます。

上台の立側の地板が入る部分を昇降盤で欠き、ノミで取っていきます。

下台の立側に棚板が入る場所に、定規を当て、シラガキで線を引いていきます。

今日は、組んだ底板を自動カンナで削り、超仕上げをかけ、改めて組み直します。傷がないか、変色がないかを改めて見て、3枚セットで貼るようにしておきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る7

千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、ホテ板のホゾ組を取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

カガミ板(引出しの前板)の蟻組み部分をノミできれいに取っていきます。

丸盆の内側の丸を隅丸サンダーという機械で、丸く削っていきます。

衣装盆(丸盆)の底板を長さ切りで切っていきます。

丸盆の枠に合わせて、カンナで底板をぴったりとはまるように削りながら調整していきます。

引出しを本体に入れ、入り具合を調整しながら、引出しの上面をカンナで削っています。

引出が完成し、本体に入れ終えたら、観音開きの扉に入っていきます。

観音開きの扉を仕込み、最後にカンナで仕上げてら完成です。その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。

今日も雨が降り続いていますが、昨日までの大雨は峠を越したようです。今日は「板」を組みます。側板、板盆用など。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る6

千葉県N様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの底板をカンナで仕上げる所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

観音開きの中にある小引き出しのカガミ板(引出しの前板)を仕込みます。仕込むとは、引出しのカガミ板を入るところに当てながら、ぴったりと隙間なく入るように合わせていく事を「仕込む」と言います。

仕込みは1回では終わりません。合わせたらカガミ板をカンナで削って調整します。

そしてまた、カガミ板を合わせます。この作業を何度も何度も繰り返していきます。

下台の大きい引出しのカガミ板もカンナで削って調整します。

そして引出しの入る場所に当てながら、どこが当たっているかを確認します。

カガミ板を仕込んだら、丸盆の内側を貼ります。(付け丸盆です)

カガミ板の蟻組みを機械で取り、ホテ板の入る部分をケヒキで印を付けていきます。

ホテ板と先板はホゾで組みます。そのホゾの部分を昇降盤で取っていきます。

今日の新潟の天気予報は「大雨」。予報通り、朝から激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しています。梅雨明けは来週でしょうか。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る5

千葉県N様からご注文いただきました和たんすですが、先週は上台の上板をカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

桐たんすを重ねて横にし、長ハタガネで締めて固定して上台の角をカンナで削って丸くしていきます。

横にして寝せたから立側をカンナで一気に仕上げていきます。

たんすを仰向けにして前面をカンナで仕上げていきます。

立側が完成したら引き出し周りに入っていきます。手押しカンナ機械(通称手押し)で、引出しや衣装盆の材料を片面、平らに均していきます。

立側が立ちました。

衣装盆(丸盆)のホテ板をカンナで仕上げていきます。

丸盆の枠をチューブで巻いて固定し、のりが乾くのを待ちます。

引出しの底板をカンナで仕上げています。

今日は、「柾」を組みます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る4

千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、下台の角をのこぎりでカットするところまでをお伝えしましたが、きょうはその続きです。

上台、下台の裏板を木釘で打ちのりが乾く時間を使って、台輪の制作に入ります。

下台の地板に「足」と呼ぶ、地板と台輪を結ぶ部分をシャコ万とハタガネで地板に取り付けていきます。

のりが乾いたら、下台と上台の重なる部分「重ね板」をカンナで仕上げていきます。

重なる部分ですから、平らに仕上げるように定規で平らになっているかを確認しながら、カンナで平らに仕上げていきます。

重ね板が平らに仕上がったら、「重ねのサン」を木釘で打って取り付けていきます。「重ねのサン」とは、上台と下台がズレたり動いたりしないように、下台の上にサンを取り付けるものです。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。

上台の裏板もカンナで仕上がりました。

上台の上板を勘案で仕上げ、角の面も少し取ります。

今日は、昨日までに作った引出しの底板を組む作業です。百数十枚の板を引出しの幅にきれいに見えるように、幅の広い板3枚を中心に組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る3

千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、中棚の前面をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

中棚にツカを立てて、シャコ万で挟んで固定しています。

タイコに中棚を組み入れて、木釘を打っていきます。

その組み入れたタイコを、上板と立側、地板を組んだ中に入れ込んで、地板から木釘を打って止めていきます。

下台の立側、重ね板、地板を組んで、地板のホゾ組の所に木釘を打って止めていきます。

上台の立側はタイコを組み入れて、シャコ万と長ハタガネで締めています。下台は、長ハタガネを締めながら、木釘を打って止めていきます。

下台の立側と重ね、地板の枠を固めたら、裏板を木釘で打ち、その後、カンナで裏板を仕上げていきます。

上台の裏板を木釘で打つ前に、立側、上板、地板の裏板を打つ面を、玄翁で「木殺し」をしていきます。(木殺しとは、木釘等で打つ前に板に玄翁で傷(この場合は玄翁で押して木を少しへっこませ)裏板の付きを良くするようにします)

下台の裏板を打ち終えたら、下台の両角を丸くするために、とりあえず、のこぎりで角を切っていきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る2

千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先週は、下台の立側の内側をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の立側の内側に、棚板が入る溝を溝切りカッターで掘ります。

棚板と立側の交わる部分の総面の部分をノミで作っていきます。

タイコ(衣装盆は入る上台の部材)の面を面取りカンナで取っていきます。

タイコのサンの先の部分ををカンナで斜めに削っていきます。

タイコのサンンにのりを付けて、

タイコにサンを取り付けていきます。

中棚にツカを立てて、木釘で打っていきます。

中棚の前面をカンナで仕上げます。

今日は引出しのホテ板を組みます。そして奥様は先週に引き続き、「ホットプレス」気温が上がってきたので、暑さとの戦いです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る

今日からは千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。

まずは図面を出してもらい、この1枚の図面をもとに桐たんすを作っていきます。

和たんすの木取り(材料)を出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材の長さ、幅を切り分けていきます。

材料を切ったら、カンナ掛けを行います。その前にカンナを研ぎます。

地板の三方をシャコ万で巻いていきます。

立側のホゾを機械で取り、ホゾの角を玄翁で木殺ししていきます。

地板に付く小箱を木釘で打ち、取り付けていきます。

地板の扉の入る幅から、タイコの同じ幅を映していきます。

立側の内側をカンナで仕上げていきます。

今日の私は、4分板の地板、衣装箱のフタを作ります。その後は、引出しのホテ板(側板)を作っていきました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都K様の和たんすを作る7

東京都K様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの底板をハタガネを締めながらドリルを揉んでいきます。

木釘を打って底板を止めていきます。

小引き出し(三つ割り)の底板もハタガネを締めながら、木釘を打っていきます。

衣装盆(角盆)の底板を、枠の大きさに合わせて長さ切りで切っていきます。

引出しの先板、底板をカンナで仕上げた後、引出しの上面をカンナで削って仕上げていきます。

引出しのホテ板を削りながら、引出しを入れては当たっているところを確認し、出しては当たっているところを削り、を何度も繰り返していきます。そうすることで、引出しを入れると他の引出がすぅーっと出てくるような、密閉度の高い引出が出来上がります。

引出しを入れ終えると、観音開きの扉を仕込み、最後に扉を仕上げて完成となります。

この後は、塗装、金具付け、調整、検品、梱包して、お届けとなります。

昨晩はすごい雨でした。(と、奥様が言ってました)今日の日中も降ったり止んだり。そんな中、私は板を切り、奥様はホットプレス。

明日も全力で頑張ります。