1.会社での出来事

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る6

昨日は、下台の足を固める所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


たんすの立側を上下逆さまにして、上台の上に下台を乗せて、重ね具合を見ています。
これがピッタリ重ならないと、桐たんすの重なりが合わないため、全て台無しになります。


上に乗せた下台をずらして、上台の重なりの部分をカンナで削っていきます。


桐たんすを寝せて、ずれないように重なりの部分にシャコ万で固定し、立側を寝せて、立側をカンナを掛けます。


たんす本体の四方丸の内側の丸になる部分。八の字型に桐を貼り付けて、この後、小刀で削って、内側の丸を作っていきます。


桐たんす本体の前面をカンナで仕上げていきます。


今日の私は、朝からご注文いただきました、たんすの板を切っていました。主に3分板で、裏板、タイコ等、午前中は時間との戦いでした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る5

週末の東京・代官山での展示会を終え、昨日の夜にトラックで工場に到着しました。
昨日の東京は、予報に反して雨。それも一時、激しく降りグッと気温が下がりました。
新潟に到着したら、流石に寒く、秋の深まりを感じました。

東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先週は、立側を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


立側(下台)と台輪を繋ぐ部分、「足」と呼ぶ部分を組み立てていきます。


上台の立側を固めました。


下台の両端の丸をカンナで作っていきます。


四方丸と呼ぶ、たんすの四方を丸くするのですが、これは目で見ながらカンナで丸くしていきます。


たんすを寝せて、この角度からも丸を作っていきます。


ペーパー(紙やすり)を掛けながら、丸の部分を滑らかに作っていきます。


足の部分を固め、この後、下台に付けていきます。

今日の私は、3日間留守にしていたお陰もあり、仕事が溜まっていて、バタバタとした一日でした。やる事が次から次へとバタバタで、ありがたいですね。

明日も全力で頑張ります。

東京・代官山で展示会です。

雨上がりの新潟を早朝に出発し、東京・代官山にやって来ました。
起床は午前4時半。いつものように工場で弟と合流し、トラックで東京へ向けて出発しました。

2日ほど前から腰の調子が悪く、コルセットをしながらの桐たんすの搬入でしたが、腰も出ず無事に展示会を開催させていただきました。


展示会場の前にある「猿楽神社」


展示会場は「代官山ヒルサイドテラス E棟」
ここは、私がまだ青春だった頃、東京へ来ては右も左もわからない田舎者がその頃、雑誌「ポパイ」や「ホットドックプレス」で覚えたお店を回った記憶。そこにはこの会場、「代官山ヒルサイドテラス」も載っていたし、遊びにも来たなぁ。


そんな会場で、今、こうして展示会を開催している事。


その頃から月日が経てど、全く色褪せることなく存在しているこの会場。ある意味、すごいです。

今日の東京は30度を超える真夏日!明日も今日以上の気温の予想。
都内、または近郊のお客様、お時間ありましたらおでかけいただければ幸いです。

最終日まで全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る4

昨日は、タイコにサンを木釘で打っていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


タイコにサンを木釘で打ったら、そこをカンナで仕上げていきます。


タイコと中棚を組み入れて、立側を固めていきます。立側のホゾと地板のホゾを組み入れて木釘で止めていきます。


ホゾとホゾを組み入れたら、打ち当てを当てて叩いて、しっかりとホゾを組み込んでいきます。


立側とタイコがしっかりと付くように、長ハタガネとシャコ万で締めていきます。


立側と地板、重ね板が長ハタガネとシャコ万で組み合わされて立側を固めていきます。


のりが乾いたら、ハタガネとシャコ万を取って具合を見ています。


今日の私は、前日から今日やらなければならない事をイメージしていました。
始業の合図とともに、7分板を切り始め、へぎホテ、丸盆ホテ、先板の順に切っていきます。


その後、ホテ板がなくなったので、ホテ板を先に取りかかり、何とか午前中にヘギホテを完成させました。


午後からは、昨日の続きの「柾」を組む作業。これも明日から東京での展示会のため工場を留守にするので、何とか今日中に柾を組んでおきたかったのです。終業の5時ギリギリになりましたが、柾を組み終えました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る3

東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は上台の戸当たりを付けた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


立側の地板が入る部分を昇降盤で切り込みを入れ、ノミで取っていきます。


タイコの地板と上板に入る部分を毛引きで墨を付けていきます。


2分(6mm)程でしょうか。毛引きで入る部分を墨を付けます。


毛引きで引いた墨の部分を、ノミで取っていきます。


タイコにサンを打つため(盆が入る部分)、ドリルで木釘用の穴を開けていきます。


タイコのサンにドリルで穴を開けたら、木釘を打って止めていきます。


今日の私は、昨日の夜から今日、行うことを繰り返しイメージし段取り良く「柾を組む」事が出来ました。
しかし、木取りが次から次へとなくなります。無くなる時って、一斉なんですよね。明日は、急いでホテ板を切らなければなりません。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る2

東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、地板のカンナ掛けの所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


上台の地板の四方に桐を付けて巻いていきます。


重ね板に胴突きで切れ目を入れ、留めの部分を作っていきます。上台と下台の重ね板の留め(45度に合わせる)の部分を、留め型に沿ってノミで取っていきます。


留め型の直角の部分に沿ってノミを当て、立側に入る部分を作ります。


上台の上板に「戸当り」(観音開きの扉がこれ以上中に入らないように扉が当たる部分)
を上板の内側に木釘で打っていきます。


今日の私は、午前中、上越市まで再生たんすのお届けに行ってきました。今年の春に和たんすと洋服たんすの2本セットをお求めいただき、お届けさせていただいたお客様H様で、その時にご自宅にあった古い桐たんすの修理のご依頼を頂いておりました。

少し時間をいただきましたが完成し、今日お届けをさせていただきました。いつも帰り際におみやげを頂いたりで、本当に申し訳ありません。私のブログもお読みいただいているようでありがたいです。
H様、本当にありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る

今日からは、東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えさせていただきます。

まだ8月の暑い時でした、I様から突然お電話をいただき、その時は着物がたくさん入る「総盆」というたんすが欲しいんだけど。とのお話をいただきました。

その後、お電話にて和たんすの上下開きと呼ぶたんすのご注文をいただきました。I様ありがとうございます。その制作の過程をお伝えさせていただきます。


まずは、図面を出します。


それに合った木取り(部材)を出し、長さ切りでそれぞれの部材を各々の長さ、幅に切っていきます。


和たんすの立側。板目を真ん中に置き、幅の広い板を使います。


木取りを切り分けたら、それぞれの部材のカンナ掛けを行います。これは裏板です。


地板をカンナ掛けしています。掛りにくい場合は、台を下に置いて板をたわませながらカンナを掛けていきます。


今日は、先日仕入れた桐丸太の製材が終わり、午前中に板が工場にやってきました。出来るだけ早めに干したいのですが、天気と仕事の段取りを調整して、早めに干したいと思います。

明日も全力で頑張ります。

東京まで桐たんすのお届けでした。

木曜日の夜に徳島までのお届けから帰り、金曜日は少しフラフラしながら現場仕事を終え、今日、東京まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は午前4時半。もうこの時間は真っ暗ですね。
少し早めに工場に到着し、徳島までの運転で汚れたハイエースの汚れを落とし、弟の到着を待ちます。


いつものように午前6時前に関越高速に乗り東京を目指します。途中、三芳SAで休憩しいざ!首都高へ。

しかし、いつもの事で渋滞に何度も遭いながら、ようやく一軒目のお客様のマンションに到着です。一軒目のお客様は、春の代官山での展示会に福島県からお出かけいただき、都内に嫁いだお嬢様のための和たんすをお求めいただきました。


幅広の別注の和たんすでどっしりとした作りです。超高級なマンションにビビりましたが、無事にお届け出来ました。M様、本当にありがとうございました。

一軒目の港区を後にし、二軒目は中央区へ。10数分で到着です。
二軒目のお客様も、超高級な45階建てのマンションです。今回のお客様は春の日本橋での展示会にお出かけいただき、いろいろとお話させていただき、別注の和たんすをお求めいただきました。


「きもの」、「帯」、「小物」の収納ができ、とっても人気の形です。
I様、お世話になりましてありがとうございました。

その後は、首都高→関越道と走り三軒目のお客様のもとへ向かいます。


三軒目のお客様は、再生たんすのお届けでした。三つ重ねのたんすの上台だけの再生でした。オイル塗装を施し、金具はきれいに磨いてそれを付けました。A様、ありがとうございました。

その後は、関越高速を走り夕方に工場へ到着しました。徳島まで1400km,一日おいて東京まで600km。
なかなかハードな桐たんすのお届けでしたが、お客様皆さまが喜んでいただけたのが私達の喜びです。

本当にありがとうございました。

明日はゆっくり休みます。

徳島市まで桐たんすのお届けでした。

今回は、昨年の春に京都での展示会に徳島市から遠路お出かけいただき、ご自宅の新築に合わせて桐たんすのご注文をいただきましたN様へ、桐たんすをお届けしてきました。


出発は昨日の午後4時。仕事が一段落し、戸締まりを職人さんに任せて出発です。
滋賀県の長浜まで走り、いつものルートインで前泊です。(ホント泊まるだけです)

そして今朝、午前6時半にホテルを出発し一路、徳島市へ。
今年の春先にも徳島市まで桐たんすをお届けさせていただきましたので、今年は2回めの徳島です。

さすがに前泊すると楽ですね、予定時間の午前10時に到着し、お届けさせていただきました。

新築の新居は、本当に素敵なご自宅で、今日が引き渡しの日。大安吉日。「桐たんすを一番先に入れたくて」と私達の到着を待っていてくれました。


総盆の和たんすと、三つ重ねの中開きの和たんすの2本セットの桐たんすは、真新しい畳の和室に、ピッタリと収まりました。


また、そのお部屋の凛とした空気感は、本当に素敵でした。N様、本当にありがとうございました。


帰りの明石海峡大橋。

帰りも順調に走り、中国道→舞鶴若狭道の西紀SAで昼食を取り、車に戻り、さあ、出発!と思いきや「財布がない」事に気づきます。

急いで食事をした場所に戻り、辺りを探し、いろいろな方に聞いていたところ、「桑原隆様~」とのアナウンスが。
急いでインフォメイションに行き、財布を落とした事を伝えたら、免許証が入った財布が出てきました。

近くで食事をしていた方が拾ってくれたとの事で、その方はまだ食事をしており、お礼を言い、SAを後にしました。

財布を落としたのは人生初!でしたが、ホント、いい人はいるんですね。感動しました。

その後は、無事に8時間かけて工場に到着しました。
N様へのお届けも、財布を落として拾ってくれたことも、ホント感謝の一日でした。

ありがとうございました。

桐チェストの組み立て 大阪府F様の桐チェストを作る4

三連休だった週末は、土曜日は一日、工場で一人で仕事でしたが、後の二日間は、ゆっくりとお休みをいただきました。お陰で今日は休みボケで、機械のスイッチを入れ忘れたりでした。

大阪府のF様からご注文いただきました桐チェストですが、今日が最後です。先週は、引き出しのカガミ板とホテ板を木釘で打つところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


引き出しの枠をハタガネで固定しながら、木釘で打っていきます。


小引き出しから大きな引き出しまで、まずは、枠を固めていきます。


枠を固めたら、ハタガネで底板を固定し、引き出しの底板を木釘で打っていきます。


底板の木釘は、ドリルで穴を開けた後、均等な間隔で木釘を打っていきます。


底板を打ったら、先板、底板、ホテ板の順にかんなを掛け仕上げていきます。


ホテ板をカンナを掛けながら、引き出しを入れては、当たっている場所を確認します。


引き出しを抜いて、当たっている場所をカンナをかけて、少しずつ引き出しを入れていきます。


製作途中の引き出しは、引き出しを引く金具が付いていないので、大きな吸盤で引き出しを引いて出します。


何度も引き出しを出し入れして、やっとスムーズに出し入れでき、密閉度の高い引き出しが完成します。


そうしたところで完成です。この後、塗装、金具付け、点検、梱包を経て、お届けになります。


今日の私は、週末から切り溜めた板の上に、再び、板を切ります。


そして今日ホットプレスを行う奥様へ板を渡します。


今回も大量の板を、熱で反りや狂いを直すホットプレスを行いました。

明日も全力で頑張ります。

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