2019年 11月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る3

昨日は、タイコの正面の面を取る所までをお伝えしましたが今日はその続きです。

タイコの中棚が入る溝を、きれいにノミで取っていきます。

中棚の巾(サイズ)を上板に合わせて決めていきます。

中棚のタイコに入る部分を作っていきます。胴突きを入れて、中棚の前の部分を作ります。

タイコにサンを木釘で打っていきます。

木釘でサンを打ったら、カンナで仕上げていきます。

木釘箱のアップ。木釘と釘切りノコ。電卓は必需品です。

(タイコのサンの巾など意外と計算することが多いです)

立側のホゾを少し切ります。

今日も親方は工場にやって来ました。昨日、終わらなかった柾割の続きです。

今日の私は、裏板を作ります。

裏板を削り、組んで、貼るところまで。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る2

先週から始めました、大阪府N様からご注文いただきました帯たんすの制作ですが、先週は、上板のホゾを取るために毛引きで墨を付ける所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

秘密の箱の位置をモノサシで図っています。

タイコの上板(地板)に入る部分を毛引きで取っています。

タイコの入る部分を毛引きで取ったら、ノミできれいに取っていきます。

タイコのサンを準備し、サンの角をカンナで面を取っていきます。

タイコに中棚が入る溝を彫っていきます。

タイコの正面を面取カンナで面を取っていきます。

タイコの面のアップ。ちょっと個性的な面を取ります。

今日は、久しぶりにの親方が工場にやってきました。週末に、柾を切っておき、親方の仕事を作っておきました。まだまだ柾を割る元気はありますね。

私も負けずに、明日も頑張ります。

桐たんすの木取り  「板を貼る」

先週の木曜日、2週間に渡る東京・青山でのたんす組合の展示会が終了しました。

これに合わせて、ずい分前から段取りし、3泊4日の当番を終えて帰宅してから1週間。今だに、会社に長い間居なかった影響があとを引き、今日も仕事です。

柾も組みます。

木取り(注文が入った桐たんすの板を切る所から、部材を作っていく事等)を私一人で受け持っているので、工場に居ないと、どんとんど部材がなくなって行くのです。

で、今日は板を貼る仕事。

柾板から、帯たんすの板盆まで、かなりの数の板を貼りました。

昨日の晩も、昨日のうちに板を貼っておくと今日が楽に仕事が進むため、昨日も貼る、貼る。今は、奥様が板を貼ってくれますが、間に合わない時は私も貼ります。

板を貼ると、和歌山での修行時代を思い出しますね。一年中、板を貼っていましたから。

さて、明日はやっとお休みをいただきます。10月から休んでいないので、2ヶ月ぶりのお休みです。

今日は晩酌して、ゆっくりお休みさせていただきます。

桐たんすの組み立て 大阪府N様の帯たんすを作る

たんす組合の展示会等で、長いこと新潟を離れ東京へ行くなどしていましたので、桐たんすの制作を少しお休みしていました。

今日からは、大阪府N様からご注文いただきました帯たんすの制作をお伝えしていきます。

実はN様からは総盆の和たんすも合わせてご注文頂いており、それの制作はお伝えできませんでしたが、帯たんすの制作をお伝えさせていただきます。

まずは図面を渡します。これを基に帯たんすの制作していきます。

木取り(部材)を出します。裏板ですが、巾の広い大きな板で裏板を組みました。

長さ切りでそれぞれの部材を、各々の長さ、巾に切っていきます。

切り終えたら、それぞれの部材のカンナ掛けを行っていきます。

巾の広い板を使った裏板のカンナ掛けです。今回の帯たんすは少し高さを抑えた帯たんすです。

帯たんすの上板です。ホゾを取るため、毛引きで墨をしています。

今日は、先日取材に来ていただきましたNHKのスタッフの皆様が、明日からの加茂市でのNHKのど自慢の事前取材のため、桐の蔵を改めて訪れて下さいました。

明日はのど自慢の予選会、そして日曜日は本選の生放送だそうです。

その司会を務めますNHKの「小田切千」アナウンサーさんが、スタッフと一緒に訪れて下さいました。

小田切アナウンサーさんは、ショールームの桐たんすや米びつを見て、色々と質問を下さいました。

また、桐たんすを作る職人さんを自ら撮影したりと、興味津々の様子でした。

いつも思うのですが、NHKさんの取材は、民放さんとは少し違うんですよね。雰囲気というか、空気感が締まっている感じがします。

17日は、是非、生で見たいです。

明日も全力で頑張ります。

桐の板干し 2日目。

月曜日は、午前中の晴れている間に春先に干した「柾板」を取り入れ、午後からは先日、仕入れて製材を終えた、新潟県津南町産の桐板を干し始めたのですが、予報通り、雨が降り始め、途中でやめていました。

今日は前々から晴れる予報、迷わず、先日の板干しの続きを行いました。

見た感じ、残りの板はそんなに多くは感じず、1時間ほどで終わるな、と思っていたのですが、実は実は、なかなか終わりません。

長い丸太を、今回は板入れの時に倉庫に入るように予め切ってあり、残った短い部分が多くあり、干す枚数が増えてしまったのです。

お陰で、今年仕入れた桐丸太の玉数では干せる計算なのに、今回はいっぱいで干せません。

昨年仕入れた桐丸太の干す場所に、若干、余裕があったので、少し離れたその場所に干して、事なきを得ました。

これで今秋に仕入れた桐丸太の板干しは無事終了。

明日からは、今年一番の寒気が流れ込む予報で、山沿いでは雪とか・・・。今年は、ずっと暖かかったので過ごしやすかったですが、明日からは冬型とか。

明日も全力で頑張ります。

NHKの取材でした。

数週間前の事、新潟のNHKさんから「取材したいのですが・・・」とのお電話を頂いておりました。

何でも話を聞くと、今週のNHKのど自慢の番組が、当地「加茂市」とのこと。その加茂市の紹介VTRで、加茂の特色を紹介する内容で、桐たんすの工場を紹介したいとの事でした。

一度、工場でお話を聞き、工場内を見ていただき、今日の取材の日を迎えました。

実際のVTRの時間は20秒程だといいますが、NHKさんは、いつも丁寧な取材で、じっくりと撮って行かれます。

今回も、職人さんが桐たんすを制作するところを始め、完成した桐たんす、そして人気の「桐まな板」や「桐米びつ」なども撮っていかれました。

テレビ放送は、17日(日)の午後12時15分から。会場は加茂文化会館大ホールですが、入場は前もって抽選で当選した方のみの入場だそうです。

お時間ありましたら、17日(日)のNHKのど自慢をご覧いただければ幸いです。

何卒、宜しくお願い致します。

「柾入れ・板干し」です。

先週は3泊4日で、たんす組合の東京での展示会に行き、青山の展示会場でお客様との接客でした。

その時も、新潟の天気をずっと気にかけ、先週の新潟はずーーっと晴天、今週の予報はずっと雨の予報。春先に干した「柾板」の板入れをいつにしようかずっと思案していました。

昨日、工場で仕事をしていた時、ふと、月曜日の午前中は晴れの予報。夕方から雨の予報とのことで、よし!今日だと、柾入れを決行しました。

今年の春に平ボディーのトラックを廃車にしたため、トラックはすぐにレンタル。運良く、今日、空いてました。

そして午前中からダッシュで柾板を入れようとするのですが、柾を干してある場所はものすごい雑草とツルで身動きできないほど。春先に除草しておけば良かったと反省です。

みんなで草取りしてから、柾板を手作業で一枚一枚まとめていきます。

休憩もほどほどに、何とか午前中で柾入れを終えました。(すごい!)

倉庫に入れた柾板。

午後からは、私が東京に行っている間に製材を終えて運ばれてきた、新潟県津南町産の桐丸太が工場にやってきておりました。

それを雨がふらない間に、これまた手作業で一枚一枚干していきます。

今年の津南産の桐板もすごくいいです!大きな丸太で立側も取れます。

1時間程経った午後3時前、やはり予報通りに雨が降ってきて、板干し作業は中止。予報では、水曜日に晴れそうなので、その日を待つことに。

先週から、また休み無しの日々が続きますが、明日も全力で頑張ります。

桐たんすの木取り。  棚板、立側を作る。

5日(火)から、たんすの組合の展示会の当番で、東京・青山の「伝統工芸青山スクエア」で桐たんすの普及活動と販売を担当してまいりました。

この会場での展示会に参加して、私は3年目なのですが、いつも思うのですが、東京は奥が深いですね。国内海外問わず、いろいろな人達が会場にお越しになり、桐たんすを初め、全国の伝統工芸品をお求め頂いていきます。

そんな中で、ご縁をいただけるお客様に出会える事も、出会えない事もあり、まさに、人生の縮図のような4日間でした。

4日間も工場を離れ、桐たんすの販売と普及活動を行っているのですが、毎日、工場が気になり、工場から掛かってくる電話に神経を尖らせながらの毎日でした。

棚板を作ります。

4日間の当番を終え、昨日の夜に帰宅し、今朝、いつものように起床し、すぐに工場へ。全体を把握し、どれがどのくらい進んでいたのかを確認し、すでに、現場モードの突入です。

立側も作ります。

そして、帰ってからやらなければならないことを、一つ一つ行っていきます。4日間居ない間に、相当、置いて行かれたなぁ。

私がいない間に、製材を終えた桐材がやってきました。

明日も4日間いなかった分を挽回しなくては。明日も全力で頑張ります。

東京まで桐たんすのお届けでした。

昨日は、組合の展示会の準備のため始発の新幹線で東京に向かい、準備を終え、ダッシュで新潟に戻り、残してきた仕事を終えた一日でしたが、今日は、東京まで桐たんすのお届けに行ってきました。

トンボ返りの東京から、今日も東京という強行軍ですが、今日は弟が東京・青山の展示会に行っているため、桐たんすのお届けは職人・横山さんと一緒です。

いつもの休憩場所、三芳SA.

起床は午前5時。6時に工場で待ち合わせ、一路東京まで。一軒目のお客様は、以前に、工場までお越しただき、お求めいただきました埼玉県のO様です。

行きの関越道は順調で、問題なく午前9時頃に到着でした。無事に、2階の和室にお届けさせていただきました。O様、本当にありがとうございました。

その後は、二軒目の八王子市まで向かうのですが、ここからが地獄(?)の始まりでした。ハイエースのナビが指示したのは、埼玉県から首都高を通り、中央道を走り八王子までのルート。

これを走るのですが、もう渋滞の連続。そこで、今日が三連休の初日だということを初めて気付かされるのです。

都内の三連休の初日は、こんなにもひどいものなのかを・・・。

行けども行けども渋滞。

全く進みません。ナビによると八王子までは役70km.そこを、3時間かけての到着でした。

二軒目のお客様は、桐たんすの再生をご依頼いただきましたY様。実は、Y様のご依頼の再生たんすの仕上げは、「赤」と「緑」。

初めは、えーと思いながらも、何とかお客様のご要望にお答えしなくてはとの思いで、色を探し、メールとお電話でやり取りをさせていただき、やっとの想い出、色が完成したのです。

工場で塗った時も、私は、いい色だな!と思っていましたが、今日、お届けさせていただき、Y様から「素敵な色」とのお言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。

Y様が、再生たんすの色を「赤」に依頼した意味が、お届けして分かりました。

ご自宅の外壁は、赤が使われ、車も赤、そしてお届けさせていただきました2階のお部屋のソファーも素敵な赤でした。

そのお部屋の片隅に、今回の再生たんすの赤がピッタリと収まりました。

そして、一階のリビングには、グリーンの再生たんすが。

今回のたんすは、一本の桐たんすを2つに分けて使い、上台は、木の4本足を付けて赤に塗装、下台が同じく木の4本足をつけてグリーンに塗装でした。

今回の再生たんすの事例は、これからの再生たんすの方向性を裏付けるものと思っています。

Y様本当にありがとうごじました。

帰り道の渋滞も、お正月以上の渋滞で、工場についたら、午後6時を回っており、実質、12時間の私の運転でした。

しかし、今日も充実したでした。

明日も、全力で頑張ります。

展示会の準備で東京まで行ってきました。

今回は加茂箪笥組合主催の展示会が、東京の青山で開催されるため、準備に日帰りで行ってきました。

始発の新幹線に乗るために、起床は午前4時半。いつもこの時間に起きる奥様と共に起床です。

一緒に行く同業の皆さんと共に私の車で燕三条駅まで行き、そからは新幹線で一路、東京青山まで。

すでにたんすを積んだトラックは到着しており、皆さんで共にたんすを降ろし、準備に取り掛かります。

何とか午前中で準備を終え、加茂箪笥組合主催の桐たんす展示会を本日より14日(木)まで開催しています。

会場は、東京青山一丁目の「伝統工芸青山スクエア」(銀座線青山一丁目駅下車徒歩3分)

私は、今日は準備だけ参加し、日帰りで工場に帰り、そこから昨日の続きの底板作りに励みました。

東京からダッシュで帰り、底板を作ります。

2週間の期間中、同業の方々が順番に販売に行きますが、私は5日(火)~8日(木)までの担当です。お近くのお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。

明日も全力で頑張ります。