1.会社での出来事

東京まで桐たんすのお届でした。

天気予報では昨日から新潟は雪の予報。

まあ、暖冬だし大丈夫かな?と思いつつ、今日は東京まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は午前4時半。

奥様が起きた後に暖かい部屋に起きていきます。いつものように工場で弟と待ち合わせて関越高速を東京に向けて走ります。

長岡を過ぎると予報通り、雪が降ってきます。

湯沢周辺は、道路も真っ白で、久しぶりに緊張しました。

三国トンネルを過ぎても今日は珍しく雪で、月夜野までは結構な雪がありました。

鶴ヶ島から圏央道に入り日の出ICで下車。

あきる野市のK様のご自宅に予定通り到着でした。

ご注文いただきました和たんすと、再生たんすを2階の和室にお届けさせていただきました。

K様、本当にありがとうございました。

その後は、中央道から首都高を走り日本橋まで。

ところどころ、渋滞に巻き込まれながら、素敵なマンションのM様へ、再生たんすをお届けさせていただきました。

M様、ありがとうございました。

東京は、街中でも高速のSAでも、ほとんどの方がマスク姿ですね。これでは、マスクがないわけです。私も、至るところで手をアルコール消毒して、気を付けていました。

帰りも越道、湯沢周辺は雪が降っていて、今日は一日中、降っていたのかも知れません。

夕方には工場に到着し、少しですが仕事も出来ました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 埼玉県S様の整理たんすを作る3

埼玉県S様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、引き戸の中に付く小引き出しの部分を制作するところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の本体を長ハタガネで固め、下台の本体も固めていきます。

下台の引き出しが入る部分に定規を当て、当たっている場所がないか、引き出しがスムーズに入るかを確認しています。

下台のホゾの部分にのりを付けていきます。

下台の立側のホゾと地板のホゾを組み合わせていきます。

下台の裏板を木釘で打っていきます。

ハタガネで締めながら、ドリルで穴を開けていきます。

上台の裏板を木釘で打ったら、四方丸の内側の丸を付けています。

下台の四方丸の内側の丸を小さなハタガネで付けています。

上台、下台の立側の本体を固めたら、下台の下に付く「足」を作っていきます。

「足」を下台に取り付けるために、のりを付けています。

下台に足をシャコ万とハタガネで取り付けていきます。

今日も親方が工場にやって来ました。

いつものように「柾割」の仕事を作っておきましたので、それを行いにやって来ました。

工場に来て、仕事をし職人さんと話をしてお茶を飲み、帰っていきますが、それだけでリラックスするみたいですね。

さすが、職人。仕事場が好きなんですね。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 埼玉県S様の整理たんすを作る2

先回から始めました埼玉県S様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先回は、立側のホゾを取ったところまでをお伝えしましたが、今日のその続きです。

棚板の立側への入りの部分を昇降盤で取り、その後、ノミできれいに取っていきます。

ノミできれいに取ったら、ペーパー(紙やすりをペーパーと呼びます)で、取った跡をきれいに仕上げていきます。

ツカの入る部分の位置を定規で計り、微調整しながらシラガキで印を付けます。

棚板の面を面取りカンナで取っていきます。

整理たんすの上板に引き戸が通る溝を掘ります。

その後で、引き戸が止まる部分を埋木(木を埋める作業を埋木といいます)していきます。小さなハタガネはこういう細かな部分で使います。

上台の引き戸の中にある小引き出しが入る部分の上板。

ケヒキで印を付けていきます。

上台の引き戸の中に付くツカ。きれいな木目です。

引き戸の中に付く、小引き出し用の上板に胴付きノコで切れ目を入れていきます。

今日は先週に引き続き、奥様がホットプレスです。

今回もかなりの量の板を切りましたので、2日間に渡りホットプレスを行います。

かなり高く積み上げてあるのは、引き出しの底板。

これから、自動カンナを掛けて板を組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

愛知県まで桐たんすのお届でした。

何と!明日は令和2年2月22日という2つながりのおめでたい日だとか。そんなおめでたい日の前日、今日は愛知県岡崎市まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は午前4時半。この時間、奥様は起きて次男のお弁当を作っています。これが毎日、頭が下がります。

工場で弟と待ち合わせ、午前5時半過ぎに出発です。相変わらず雪のない北陸道から上信越道に入り、中央道から東海環状に入ります。

いつものように中央道の駒ケ岳SAで休憩し、一路、愛知県へ向かいます。

今回のお客様は、昨年に桐の蔵の工場まで、家族でお出かけいただき、桐たんすをお求めいただきました。

4尺という一番大きなサイズの、大丸という4cm厚の厚さの板を贅沢に使った整理たんすです。

引き出しのカガミ板(前板)やホテ板(側板)、先板もとっても厚く、特別仕様です。あまりに重いため、引き出しを抜いての搬入でした。

そして油単も、お客様のこだわりで、桜の絵図を染め抜いた別注品でした。

納品後、お茶とお土産までいただきました。O様、本当にありがとうございました。

その後、来た道を無事に帰り、午後7時頃に工場に到着でした。この季節、雪がないから愛知県までこうやって早く帰ってこれるのですね。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 埼玉県S様の整理たんすを作る

今日からは埼玉県S様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えしていきます。

まずは、図面を渡してこれを元に桐たんすを制作していきます。

桐たんす職人は、この図面1枚で桐たんすを作っていきます。

木取り(たんすを制作する部材)を出してもらい、その部材を自動カンナにかけて、厚みを決めていきます。

長さ切りで、それぞれの部材を、各々の長さ、幅に切りそろえていきます。

次に各部材をカンナ掛けする前に、カンナを研ぎ、カンナの刃と裏金を合わせていきます。外の日差しに向けるとカンナの裏金が見やすくなり、裏金を合わせています。

カンナの刃と裏金が合ったら、立側をカンナ掛けしていきます。

各部材のカンナ掛けが終わったら、地板に隠し小箱を付けていきます。

立側の裏側に、引き出しが入る位置と棚板の位置を型を当てながら、シラガキで印を付けていきます。

ホゾを取った、立側の上台と下台。

今日は、昨日、ホットプレスで真っ直ぐになった板を、自動カンナを掛け、地板や衣装箱のフタを作ります。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県M様の整理たんすを作る7

神奈川県M様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。

昨日は、大引き出しの底板を木釘で打ち終えたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出し(小引き出し)のホテ板(側板)をカンナで削りながら、引き出しを入れていきます。

引き出しを入れてみて、どこが当たっているのかを確認して、当たっている場所を再び、カンナで削っていきます。   

入れた引き出しを出すときは、金具が付いていないので、大きな吸盤で引っぱって引き出します。

引き出しの当たっている場所に鉛筆で印を付けています。

当たっている場所は目で確認しずらいので、ここだなと思ったら、鉛筆で印を付けます。

カガミ板(前板)の上口をカンナで削っていきます。

これも、どこが当たっているのかを確認したうえで、この場所を削っています。

大引き出しを入れて、当てっている場所を見ています。

最初からたくさん削るのではなく、少しずつ入れてみて当たっている場所を確認し、出し手は少し削ってを何度も繰り返します。

そうすることで、引き出しを一つ入れると、他の引き出しがすーーっと出てくる密閉度の高い引き出しになります。

最後にカガミ板の前をカンナで仕上げて完成になります。

この後は、塗装、金具付け、検品、梱包を経て、お客様へお届けになります。

今日は、昨日以前からずっと切りためてきた板を、熱で粗利や狂いを取る「ホットプレス」の日です。

早めに出社して機械にスイッチを入れ温め、150度の高温になるまでしばし待ちます。

そこから奥様が、一枚一枚、桐板を機械の上に置き、板を熱で真っ直ぐにしていきます。

私も、まだ板を切りつつ、まっすぐに伸ばす板を補充していきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県M様の整理たんすを作る6

神奈川県M様からご注文いただいております整理たんすの制作ですが、昨日は、先板のホゾを取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しの枠を固め、木口にブラシで水を塗っていきます。

木口に水を付けてカンナで仕上げると、木口がバサバサにならずにきれいに仕上がるのです。

大きな引き出しの枠を固めたら、定規で直角になってるかを確認しています。

直角が出ていないと、きちんとした引き出しになりません。

大きな引き出しの枠を先に固めていきます。

小引き出しの枠も固めました。

のりを乾かすために、ストーブの近くに置いておきます。

小引き出しの枠を固めたら、底板を木釘で打っていきます。

底板は、ハタガネで締めて固定してから、ドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。

次に大引き出しも底板を木釘で打っていきます。

これも、ハタガネで底板を締めて(寄せて)、ドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。

引き出しの枠に底板を打ったら、木釘を切ったところに、ブラシで水を付けていきます。

水を付けると、のこぎりで切った傷や木釘自体も水を吸い、膨張して、傷も膨らみ、その後、カンナを掛ければきれいに仕上がるし、木釘も膨張してより効いてきます。

大引き出しも底板を打ち終え、順番に並べていきます。

今日の私は、3分板を切ります。

ヘギ底、タイコ、地板と一日中、板を切る作業です。

明日は、この板を熱でまっすぐに平らにする作業、ホットプレスのため、出来るだけ多くの板を切りたいです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県M様の整理たんすを作る5

神奈川県M様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は引き出し周りに入ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しの底板をカンナで仕上げます。

引き出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

引き出しの枚数が多いので、ホテ板も数が多いです。

カガミ板(引き出しの前板)を仕込むため、木口カンナ(木口を専門に削るカンナです)でカガミ板の木口を削ります。

引き出しの入る場所に合わせて、カガミを仕込みます。

カガミを仕込むとは、カガミ板(引き出しの前板)を引き出しが入る場所に合わせていく事を、引き出しを仕込むといいます。

一番下の引き出しは、桐たんす本体が四方丸のため、引き出しの下の両端も丸くなるため、引き出しの両端をノミで丸くしています。

引き出しのホテ板の蟻組みを取る部分を、木曳で線を引いていきます。

カガミ板のホテ板が入る部分を、昇降盤でノコを入れて作っていきます。

先板のホゾの部分を昇降盤で取り、ケヒキとノミできれいに取っていきます。

今日の私は、長岡市まで再生たんすのお届けに行ってきました。

古かった桐たんすを3本、新たに再生し新築のご自宅にお届けさせていただきました。

お母様が大変喜んでいただき、こちらの方がかえって嬉しくなりますね。S様、本当にありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。

神奈川県と東京まで桐たんすのお届けでした。

2月に入りこんなにも雪のない2月は記憶にないのかも知れません。そんな中、今日は、桐たんすのお届けに神奈川県と東京まで行ってきました。

起床は午前5時。

あたりはまだ真っ暗なものの、少しずつ夜明けも早くなって来たなと感じる頃です。午前6時に工場で弟と待ち合わせて、いざ、関越高速を東京へ向けて出発です。

いつものように、三芳SAで休憩し、都内へ入ります。相変わらず渋滞の首都高を走り、神奈川県鶴見区の素敵なマンションまで。

一軒目は、M様へ整理たんすのお届けでした。素敵なマンションの和室に、ぴったりと収まりました。

帰りには、お土産とお茶までいただきまして、M様、本当にありがとうございました。

その後は、2軒目の東京都目黒区まで向かいます。

実は、2軒目のK様は、着物が多く収納できる和たんすをお求めいただいたのですが、2階に置きたいとのことで、以前、一回下見をさせていただいたのですが、どうしても二階へは無理なため、桐たんすの形を二重ねから三重ねへ変更し、しかし、収納力は変わらないという形を提案させていただきました。

お陰様で、何とかご希望の二階へ納めることが出来ました。K様、本当にありがとうございました。

その後は、全く雪のない関越道を帰り、無事に工場へ到着でした。

毎回思うのですが、桐たんすをご注文いただき、製作し、お届けさせていただく。この当たり前のようで、実は当たり前ではないこの現実に、感謝します。

明日は一日ゆっくりさせていただきます。

来週も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 神奈川県M様の整理たんすを作る4

神奈川県M様からご注文をいただきました整理たんすですが、昨日は、整理たんす本体を固め、外の丸と内側の丸を作るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の地板(縦方向)を長台(台の長いカンナ)で平らに削っていきます。

平らに削るときは、台の長いカンナ(長台)を使います。

地板の横方向を長台で削っていきます。

常に定規で平らになっているかを確認し、削っては確認を繰り返し行っていきます。

たんす本体を重ねて逆さにして、重なる部分の目違いをカンナで取っていき、重なる部分を平らにしていきます。重なる部分がどこか分からないくらいに、ぴったりとくっつきます。

上台と下台がぴったりと重なるかを見ています。

どこが当たっているのかを確認しながら、少し削っては確認し、ずらしては削り、確認するを繰り返し行います。

重なりがぴったりいかないと、桐たんすにはなりません。

重なりが出来たら、重なる部分をハタガネで止め、たんす本体を横に寝せて、立側をカンナで仕上げます。カンナ掛けは止めずに一気に仕上げます。

立側をを仕上げたら、そのまま裏板を下に寝せて、前面をカンナで仕上げていきます。

これで桐たんすの本体が完成しました。

次に引き出し周りに入ります。

引き出し周りの材料を出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材を、各々のサイズに切り分けていきます。

引き出し周りの材料。

引き出しの先板、底板、ホテ板(側板)

今日も親方が工場にやって来ました。

先日からの柾割の仕事で、やり残しがあったのでした。

で、今日の私は3分板を切ります。

倉庫から3分板を持ってきて板を切るのですが、今回の板は私の背の倍ほどの板ですので、切るのも運ぶのも一苦労。

明日も全力で頑張ります。