桐たんすの組み立て 大阪府Y様の洋服たんすを作る6

大阪府Y様からご注文いただきました洋服たんすの制作ですが、昨日は、本体の丸を面取りの機械で取っていくところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

台輪の制作ですが、大丸の台輪も曲面を多用した作りになっています。

その曲面も手カンナで作り上げていきます。

そして立側(本体)が完成しました。

引き出しが二段付いた、下二と呼ぶ洋服たんすです。

これから引き出し周りに入ります。

引き出しの材料を出してもらい、自動カンナでそれぞれの部材の板の厚さを決め、長さ切りで、それぞれのサイズに切り分けていきます。

カガミ板(引き出しの前板)の大きさを、シラガキを使って先板に移していきます。    原始的な方法ですが、これが一番正確です。

仕込み終えた引き出しのカガミ板(前板)の前組(蟻組)を取ります。

引き出しのホテ板(側板)と先板はホゾ組なので、ケヒキを使ってホゾを取っていきます。

引き出しの前組(蟻組み)を取り、ホテ板と先板のホゾを取ったら、引き出しの枠を固めていきます。組手の部分にのりを入れ、木釘を打って固めていきます。

今日は昨年の年末に仕入れた桐丸太の木はずみに親方と製材所に行ってきました。

木はずみとは、桐丸太を1本、1本見て、どれくらいの厚みに製材するか、丸太が曲がっているからどこから切るか、どう使うか?など、丸太を見ながら今後の使い方を決めることを「木はずみ」といい、桐たんすづくりはここからすでに始まっているのです。

直径2尺8寸(約85cm)のとっても大きな木が1本と、後は、様々な大きさの木が45本。これを親方と一緒に、これはこう使おう!、この木は何分に製材、と2人で木を見ながら決めていきます。

さすがに親方はベテランで、判断が早いです。こういうところも、早く見習わないとです。

明日も全力で頑張ります。

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