桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る6

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、大きな引き出しを仕込むところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

きっちりとカガミ板を本体に入れ込みながら仕込んでいきます。

カガミ板の木口を木口カンナで削って、また本体に持っていって合わせていきます。削っては合わせ、また削って調整しては合わせを、何度も繰り返していきます。

引出しのホテ板(側板)にカガミ板の厚みをケヒキで取って線を引いていきます。

蟻組を取ったホテ板とホゾ組のノコを入れた先板。

昇降盤で、ホテ板の幅を決めていきます。

先板のホゾを取った部分を、シラガキできれいに取っていきます。

引出しの枠を固めていきます。ホテ板と先板を組み入れて、打ち当てを当てて叩いて入れていきます。

引出しの底板をハタガネで締めながら、木釘で打って止めていきます。底板の木目が美しいです。

今日も暑い一日でした。工場の二階は35度を超える猛暑。そんな中で、板を組みます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る5

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの底板をカンナで仕上げています。引き出しの底板の木目がきれいです。

引出しのホテ板(側板)、何番目の引出に使うか鉛筆で印を付けています。

引出しの先板をカンナで仕上げています。

カンナの刃を研いだ後、刃を入れて刃の出具合を調整しています。この刃の出具合一つで、カンナ掛けの良し悪しが決まってきます。

小引き出し(三ツ割)のカガミ板(前板)の丸の部分を作っています。

小引き出しのカガミ板を仕込んでいます。仕込むとは、引出がはいる場所にカガミ板を当て、ぴったりと隙間なく入るように合わせていく事です。

合わせては、カンナで削り、また合わせる。これを繰り返していきます。すぐには合いません。

大きな引き出しのカガミも仕込んでいきます。何度も当てる部分も変えながらカガミ板をしっかりと合わせていきます。

今日は午後から箪笥組合員に向けた「桐たんす業界の明日を創る」講演会と題しての講演会。隣町の燕市の㈱マグネット代表の「武田修美」様をお迎えして、講演を行っていただきました。その後は、参加者でワークを行い、桐たんす業界の明日を考えてみました。

この事業がこれから続きます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る4

大阪府H様からご注文頂きました整理たんすの制作ですが、昨日は、重ね板をカンナで平らに削るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

重ね板を定規を当て、横方向、縦方向全て定規で確認し、カンナで平らに仕上げていきます。

重ね板が仕上がったら、重ねのサン(上台と下台がズレないようにするサン)を木釘で打っていきます。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。立側の木目が美しいです。

たんす本体を重ねて横にし、長ハタガネで固定して、立側をカンナで一気に仕上げます。

上台の両角を丸くカンナで仕上げてから、ペーパー(紙やすりの事をペーパーと呼びます)で、丸をきれいに仕上げます。

たんす本体を重ねて仰向けにし、長ハタガネで固定したまま、たんすの前面をカンナで仕上げます。

立側が完成したら、次は引き出し周りに入ります。引出しの底板を長さ切りで引出しのサイズに合わせて切っていきます。

引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

今日の新潟の気温は33度。そんな中、新潟市まで修理する桐たんすの引き取りに行って来ました。梅雨明けした途端に猛暑ですね。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る3

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、地板を木釘で取手た所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板を木釘で打ち、カンナで裏板を仕上げていきます。

上台の裏板を木釘で打っていきます。木釘の配列が美しいです。

棚板がある場所にあらかじめ鉛筆で線を引き、その線の上を木釘を打って止めていきます。

下台をひっくり返して地板をカンナで削っていきます。

下台の本体と台輪を繋ぐ「足」という部分をハタガネで取り付けています。

立側のめどが付いたら、台輪の制作に入ります。

上台の立側の両角をカンナで丸く削っていきます。今回は四方丸(たんすの四方の両角が丸いという意味です)です。

下台の重ね板を定規を当てながらカンナで平らに削っていきます。

今日は「裏板」を組みます。3分板で幅の広い板を3枚中心で組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

東京まで桐たんすのお届けでした。

首都圏では、新型コロナウイルスの感染者が急増している今、さすがに首都圏までの桐たんすのお届けは慎重にならざるを得ないのですが、前々から決まっていた今日のお届け。感染対策を万全にしながら、東京まで行って来ました。

出発は午前6時。いつものように工場で弟と合流し、関東まで。

一軒目は、埼玉県朝霞市。桐の蔵の工場まで来ていただきましたO様のマンションに、焼桐仕上げの整理たんすのお届けでした。O様、その節はお世話になり、また、今日もありがとうございました!。

その後は、首都高速を走り世田谷区まで。古い桐たんすの再生のお客様でした。先日も1本お届けさせていただいており、今日は2本目、M様、ありがとうございました。

そして最後は江東区へ。素敵なタワーマンションへお届けさせていただきました。実は、兵庫県に住むご両親が、ご結婚のお祝いでご注文いただいたのでした。ご両親のN様、お嬢様のK様、本当にありがとうございました!

一軒、お届けが終わるたびに社内に常備してあるアルコールにて手指を消毒し、パーキングにも極力寄らず、人との接触も出来るだけ距離を置くことを心掛けました。

前半戦の桐たんすのお届けが終了しました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る2

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、下台の棚板が入る場所にシラガキで線を引いていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の立側の内側に棚板が入る溝を、溝堀カッターで掘り、そこをノミできれいに取っていきます。

上台に付く三ツ割の「ツカ」の上板と棚板に入る「入り」の部分を作っています。昇降盤であらかじめノコを入れ、それからノコギリとノミで作っていきます。

棚板にツカを立ててドリルで揉んで、木釘を打っていきます。

上台の立側に地板をはめて、長ハタガネで締めて木釘を打って止めていきます。

立側に地板をはめ、上板と立側のホゾを組んで長ハタガネで締めて上台を固め、シャコ万でツカの部分を挟んで固定しています。

下台の立側に棚板を組み入れて、立側の方から木釘を打って止めていきます。

下台の立側に棚板を組み入れ、地板を乗せて長ハタガネで締めていきます。

長ハタガネで締めながら、木釘を打って地板を止めていきます。

今日も3分板を中心に板を組みます。途中、突然、激しく雨が降ったりで今日も天気が安定しません。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る

今日からは大阪府H様からご注文いただきました、整理たんすの制作をお伝えしていきます。今回のお客様は、以前にも小袖たんすをお求めいただき、今回が2本目となります。H様ありがとうございます。

まずは図面を出して、この図面1枚で桐たんすを作っていきます。

木取り(部材)を出して、これを台車に乗せて機械場に向かいます。

長さ切りで、木取りをそれぞれの長さ、幅に切り分けていきます。

木取りを長さ、幅に切り分けたら、それぞれの木取りをカンナ掛けしていきます。棚板の反りを見ています。

棚板をカンナ掛けしていきます。いい鉋屑がでていますねぇ。

立側のホゾを取り、留めの部分を留め型を当てながら、ノミで作っていきます。

上台の立側の地板が入る部分を昇降盤で欠き、ノミで取っていきます。

下台の立側に棚板が入る場所に、定規を当て、シラガキで線を引いていきます。

今日は、組んだ底板を自動カンナで削り、超仕上げをかけ、改めて組み直します。傷がないか、変色がないかを改めて見て、3枚セットで貼るようにしておきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る7

千葉県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、ホテ板のホゾ組を取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

カガミ板(引出しの前板)の蟻組み部分をノミできれいに取っていきます。

丸盆の内側の丸を隅丸サンダーという機械で、丸く削っていきます。

衣装盆(丸盆)の底板を長さ切りで切っていきます。

丸盆の枠に合わせて、カンナで底板をぴったりとはまるように削りながら調整していきます。

引出しを本体に入れ、入り具合を調整しながら、引出しの上面をカンナで削っています。

引出が完成し、本体に入れ終えたら、観音開きの扉に入っていきます。

観音開きの扉を仕込み、最後にカンナで仕上げてら完成です。その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。

今日も雨が降り続いていますが、昨日までの大雨は峠を越したようです。今日は「板」を組みます。側板、板盆用など。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る6

千葉県N様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの底板をカンナで仕上げる所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

観音開きの中にある小引き出しのカガミ板(引出しの前板)を仕込みます。仕込むとは、引出しのカガミ板を入るところに当てながら、ぴったりと隙間なく入るように合わせていく事を「仕込む」と言います。

仕込みは1回では終わりません。合わせたらカガミ板をカンナで削って調整します。

そしてまた、カガミ板を合わせます。この作業を何度も何度も繰り返していきます。

下台の大きい引出しのカガミ板もカンナで削って調整します。

そして引出しの入る場所に当てながら、どこが当たっているかを確認します。

カガミ板を仕込んだら、丸盆の内側を貼ります。(付け丸盆です)

カガミ板の蟻組みを機械で取り、ホテ板の入る部分をケヒキで印を付けていきます。

ホテ板と先板はホゾで組みます。そのホゾの部分を昇降盤で取っていきます。

今日の新潟の天気予報は「大雨」。予報通り、朝から激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しています。梅雨明けは来週でしょうか。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 千葉県N様の和たんすを作る5

千葉県N様からご注文いただきました和たんすですが、先週は上台の上板をカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

桐たんすを重ねて横にし、長ハタガネで締めて固定して上台の角をカンナで削って丸くしていきます。

横にして寝せたから立側をカンナで一気に仕上げていきます。

たんすを仰向けにして前面をカンナで仕上げていきます。

立側が完成したら引き出し周りに入っていきます。手押しカンナ機械(通称手押し)で、引出しや衣装盆の材料を片面、平らに均していきます。

立側が立ちました。

衣装盆(丸盆)のホテ板をカンナで仕上げていきます。

丸盆の枠をチューブで巻いて固定し、のりが乾くのを待ちます。

引出しの底板をカンナで仕上げています。

今日は、「柾」を組みます。明日も全力で頑張ります。