桐たんすの組み立て 兵庫県N様の和たんすを作る

今日からは、兵庫県N様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。

N様とは、和たんすのサイズや仕様などでいろいろと打ち合わせをさせて頂き、ご注文をいただきました。3尺8寸というサイズの大丸の和たんすです。

まずは、図面を出してもらい、この図面1枚で和たんすを制作していきます。

木取りを出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材を各々のサイズに切り分けた後、カンナ掛けをしていきます。裏板の内側に入る方をカンナで仕上げていきます。

地板をカンナで仕上げていきます。

上台の立側のホゾを取った後、留めを胴付きノコで切っていきます。

下台の立側と地板を仮組してみます。

地板の裏側にカッターを入れていきます。

上台立側の地板が入る部分をノミで作っていきます。

今日は雨。この雨で少し雪が消えました。しかし、大雪の影響で電車が動かず、今日も休校。お正月休みの延長のようです。今日は、柾割。機械に柾板を通して割っていきます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県U様の和たんすを作る9

新潟県U様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今回が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打つところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

衣装盆(丸盆)の底板をハタガネで締めながら木釘で打っていきます。

受け板盆をカンナで仕上げていきます。(これは丸盆をこの受け盆に乗せて盆の中の着物を探したりするのに重宝する盆です)

引出しをひっくり返して、中に台を入れ、底板をカンナで仕上げていきます。

衣装盆もひっくり返して、中に台を入れ、衣装盆の底板をカンナで仕上げていきます。

引出しを本体に入れ、当たっているところをチェックしながら、引出しを入れて行きます。

引出しを出してはカンナで削って調整し、本体に入れては当たっている場所を確認する。出し手は削り、入れては確認するを何度も繰り返して、密閉度の高い引出が完成します。

引出しのホテ板をカンナで削っていきます。

引出が入ったら、観音開きの扉をカンナで仕上げて完成になります。この後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けになります。

3連休はずっと除雪でした。除雪しては積もり、また除雪。さすがにクタクタです。今日からは少し緩んだ感じ。明日も全力で頑張ります。

大雪です。

今週の木曜日から始まった降雪。天気予報は、しきりに大雪に注意、年末の大雪よりも大型との警報を流していましたが、ここ数年の、暖冬小雪に慣れてしまっていた新潟県人は、今回の雪にはヘトヘト参った感じです。

今日は土曜日で工場の仕事はお休みでしたが、やらなければならない仕事もあり出社。普通に午前5時半に起床し、雪の降り方を確かめる。そんなに降っていないな、と思ったのですが、以外にも降雪があり、朝食の後、除雪。

その後、工場に行き、車が入れないので除雪。そこから延々と除雪をして、やっと仕事。でも、雪は止む気配もなく延々と降って来ます。

夕方、そろそろ帰ろうかと思うのですが、積もった雪をかたずけないとと思い、またまた、除雪。以前も、こんなだったかな?と思う暇もなく、除雪の一日でした。

明日の朝までにどれくらい積もるのでしょうか。まだ、私の住む加茂市は良い方だと思います。まだまだ、豪雪地域はありますから、その方から見ればいい方。あすも、除雪から一日が始まります。

桐たんすの組み立て 新潟県U様の和たんすを作る8

新潟県U様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、丸盆の内側を貼るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

隅丸サンダーで丸盆の内側を丸く削っていきます。(この機械、なかなか秀逸です)

丸盆の底板を枠に合わせていきます。

丸盆の枠にはめては、カンナで削り、また、はめては削りを繰り返して、ぴったりと隙間なく底板を仕込んでいきます。

前組を取ったカガミ板にのりを付けていきます。

カガミ板にホテ板を組み入れ、打ち当てで叩いて蟻組みを入れ込んでいきます。

そこに先板のほぞを入れ込んで、打ち当てで叩いて入れ、引出しの枠を固めていきます。

引出しの枠を固めたら、上口をカンナで削っていきます。

少し飛ばしますが、引出しの底板を木釘で打って、引出しを重ねていきます。

今日は一日中、雪が降り続きました。朝からの積雪は30cmは超えてるでしょう。ここ数年で一番降った感じです。明日の朝までのどれくらい積もるのか?明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県U様の和たんすを作る7

新潟県U様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの底板をカンナで仕上げる所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆の枠をゴムチューブで固めて、積んでいきます。

丸盆の底板をカンナで仕上げていきます。(底板の木目が美しいです)

カガミ板の上口を、擦り台に乗せながら削ります。

下台の引出が入る場所に、カガミ板を当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。

ゴムチューブで固定した丸盆の角を、ケヒキで線を引いていきます。

ケヒキで引いた部分を、のこぎりで切っていきます。切った部分を丸盆の内側に貼り、その部分を削り、内側を丸くしていきます。

仕込んだカガミ板の大きさを先板に写し、先板の木口を、木口カンナで削っています。

丸盆の角を内側に貼り終えたら、交互に積んでいきます。積んでいく姿も美しいです。

今日は、昨日に引き続き、ヘギ底を組みます。今日は大雪の予報。午前中は晴れ間ものぞきましたが、午後からは強風で大荒れ。今晩は降り続くかも。明日は、早めに出社です。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県U様の和たんすを作る6

新潟県U様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、昨日は、立側をカンナで一気に仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の四方丸の外側の丸を、カンナで丸く作っていきます。

桐たんす本体が乗る「台輪」を作っていきます。

本体が完成したら、中周りの引出し、衣装盆に入っていきます。それぞれの材料を長さ切りで各々のサイズに切り分けていきます。

丸盆を乗せる受け板盆を作ります。ハシバミを切っています。

丸盆の内側に入る方をカンナで仕上げていきます。

丸盆の留め(45度)を、留め型を当てながら長さ切りで切っていきます。

丸盆の枠を組んで、チューブで固定していきます。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。(底板の木目が美しいです)

今日は貴重な晴れ間が覗いた天気。明日からは大荒れとか。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県U様の和たんすを作る5

明けましておめでとうございます。桐の蔵は今日が仕事始め。昨年からの続き、新潟市U様からご注文いただきました和たんすの制作の続きからお伝えしていきます。

下台の重ね板をカンナで仕上げていきます。

平らに仕上がっているかを、定規で確認しながらカンナで平らに仕上げていきます。

桐たんす本体を重ねてひっくり返し、上台の地板をカンナで仕上げていきます。こうして逆さに重ねることで、体力的にも楽に、重なり具合もしっかりと確認することが出来ます。

たんす本体を逆さにしたまま、下台を重ねながら、平らに重なっているかを確認しています。

平良になっていない部分(上台の地板)、下台をずらしながらカンナで仕上げていきます。

下台の重ね板に、重ねのサン(上台を重ねてズレないようにサンを打ちます)を木釘で打っていきます。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。

桐たんす本体を重ねて横にし、長ハタガネで締めながらたんすの立側をカンナで一気に仕上げていきます。

仕事始めの今日は、時折、雷が鳴る荒れた天気。何事もなくスタートできました。明日も全力で頑張ります。

明けましておめでとうございます。

新年、明けましておめでとうございます。

年末からの寒波の影響で、ここ新潟は雪の新年を迎えました。

今年も、工場でお祓いをしていただき一年が始まりました。

新型コロナウイルスの終息を願い、今年も良い年でありますように。

今年も一年、宜しくお願い致します。

桐の蔵  桑原 隆

2020年を振り返って。

あと数日で今年も終わろうとしています。桐の蔵は一足早く、仕事納めをさせて頂きましたが、土曜日は東京まで桐たんすのお届け、そして今日は、誰もいない事務所で一人、仕事をしています。

今年は新型コロナウイルスが全世界を襲い、私たちの生活を一変させました。桐の蔵も、今年一年間の展示会を中止せざるを得なくなりました。しかし、そんな中でも、ズームによるオンラインでの展示会など、前向きな取り組みにも挑戦できた一年でした。

そして感染対策を万全にし、注意しながら、関東圏、関西圏はもとより、福岡県、山口県まで、桐たんすをお届けさせていただくことが出来ました。

こんな状況の中でも、年末まで桐たんすのお届けが出来る事、多くのお客様に今年も支えられ、無事に一年を過ごすことが出来ました。

今年、ご縁を頂きましたお客様、お世話になったお客様、本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一いっぱいです。

この影響は、まだまだ予断を許しませんが、来年こそは明るい一年になる事を願い、今年を終えたいと思います。

2021年も皆様にとりまして良い年でありますよう、心からお祈り申し上げます。良いお年をお迎えください。

2020年12月28日   桐の蔵   桑原 隆

群馬県と東京都まで桐たんすのお届けでした。

年の瀬も押し迫った昨日、今年最後の桐たんすのお届けに行って来ました。一軒目は、群馬県。再生のご依頼を頂きましたK様のご自宅に、三つ重ねの中台のみをチェスト風にお使いになりたいとのご依頼で、ツートンカラーのチェスト風に再生をさせて頂きました。K様、ありがとうございました。

続いては、関越高速をひた走り、板橋区まで。茨城県にお住いのK様(お母様)からご注文を頂いた、和たんすと帯たんすの2本セットをお届けさせていただきました。

今回はお嬢様がすむマンションへのお届けだったのですが、そのマンションがエレベーターのない3階、そして、お部屋もちょっと曲がっていたりで、普通の二つ重ねの和たんすの納品が困難だったために、和たんすを三つ重ねに変更し、観音開きを4枚にさせていただいた別注の和たんすでした。

そして帯たんすは、下一段の引出しの中には、帯締め、帯揚げ、帯締めと帯揚げの両方が入る3つの盆を入れました。また、それぞれのたんすには「受け盆」が入るスペシャル仕様。全てに於いて、お客様のこだわりを満載した作りです。

東京は快晴で、無事にお届けさせていただきました。K様、本当にありがとうございました。

行きも帰りも関越道の魚沼地方は「雪」。久しぶりに圧雪の大雪の中の運転は焦りましたが、先週のような高速上での閉じ込めもなく、順調に帰って来ることが出来ました。

今年一年、事故もなく怪我もなく、無事に桐たんすのお届けを終えることが出来ました。本当にありがとうございました。