桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る2

福岡県H様からご注文をいただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上板のホゾを取ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側(上台)の地板が入る部分を昇降盤で取り、ノミできれいに仕上げています。

立側(中台)の棚板は入る部分に定規を使って、シラガキで線を引いていきます。

シラガキで線を引いた部分をホゾ取りカッターで溝を掘り、その後、のみできれいに仕上げています。溝を掘った線が美しいです。

棚板の立側に入り込む部分を、ケヒキで線を引いて取っていきます。

棚板の立側と交わる先の部分を胴付きで切って作っています。

棚板の面を面取りカンナで取っていきます。

上台の地板にツカを立てていきます。

上台の中に入る小引き出しの上板の両側の部分(立側に入る部分)をノミで作っています。

今日も暑い中、奥様は熱で板の反りや狂いを直す「ホットプレス」熱中症にならないように、水筒を置いて水分補給をしながらの仕事です。

私は中棚の板組。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る

今日からは福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えさせていただきます。実は、昨年も総盆胴丸の和たんすと大開の小袖たんすを2本、ご注文いただきました。今回は追加で改めて複数棹の桐たんすのご注文を頂きました。H様、本当にありがとうございます。

まずは図面を出して、この一枚の図面で整理たんすを作っていきます。

木取りを出して、その木取りを長さ切りでそれぞれの長さ、幅に切り分けていきます。これは、裏板の幅を切っています。

立側(上台)の内側をカンナで仕上げていきます。

地板の3方をシャコ万を使って桐を貼っていきます。

中台の立側の内側をカンナで仕上げていきます。カンナ屑の幅が、カンナの幅で出ていて美しいです。しっかりした道具は良い職人の証です。

地板の足が入る部分を昇降盤のカッターで欠いて、そこをカンナで仕上げています。

重ね板の立側に入る部分を、ケヒキで取っています。

ホゾを取った上板。

今日も暑い一日でした。桐たんすの組み立ては工場の二階。職人さんの場所にはクーラーがありますが、戸を閉め切っているため、クーラの風が届かない場所は40度を超える気温になります。朝晩の風は心なしか涼しくなったような・・。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る7

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打つところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

大引き出しの枠を固めていきます。

大引き出しの底板をドリルで穴を開け、木釘を打って止めていきます。

大引き出しの先板の角をカンナで面を取っています。これから先板、ホテ板をカンナで仕上げていく時に、角が壊れないように、少し面を取っていきます。

底板の木口の部分に、ブラシで水を塗っていきます。この先板をカンナで仕上げる時に、水を塗った跡にカンナで仕上げると、木口がボサボサにならず仕上がります。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。この時は、引出しをひっくっり返して中に台を入れて、底板が直接台に当たって、カンナが掛かるようにして、仕上げていきます。

底板の木口にブラシで水を塗って、底板をカンナで仕上げていきます。

小引き出しを、本体に入れて行くのに、小引き出しのホテ板をカンナで削って本体に入れて行きます。

削っては本体に入れ、どこが当たっているのかを確認して、また削り、また本体に入れて確認する。この作業を何度も繰り返して、密閉度の高い引出が生まれます。

この後完成して、塗装、調整、検品、梱包してお届けになります。

今日も暑い一日でした。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る6

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、小引き出しの組手の部分を昇降盤で取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

機械で引出しのカガミ板(前板)の蟻組を取り、取ったところの部分を、組んだ時に付きが良いように、ノミで奥の方を取っています。

蟻組を取ったカガミ板とホテ板、これからホゾ組を取る、先板とホテ板。

ホゾ組を取った先板のホゾをシラガキできれいに取っています。

ホテ板の内側をカンナできれいに仕上げています。

カガミ板のホゾにホテ板を組み入れて小引き出しの枠を固めていきます。

そこに先板のホゾも組み入れて、打ち当てで叩いて入れ込んでいき引出しの枠を固めていきます。

大引き出しの枠も固め、引出しの底板を木釘で打っていきます。

底板を木釘で打ち終えた引き出しは、順番に積んでいきます。整理たんすなので、引出が多いです。

今日は猛暑。そんな中、私はクーラーのない場所で板を組みます。

ヘギの底板を組んでいました。明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る5

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は立側をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

本体(立側)が完成しました。

本体が完成したら引き出し周りに入ります。引出しの材料を長さ切りでそれぞれの長さ、幅に切り分け、各材料をカンナで仕上げていきます。これは、引出しのホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。引出しの木目が美しいです。

引出しのカガミ板(前板)を長さ切りで切っていきます。

引出しのカガミ板(前板)を引出がはいる場所に当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。

カガミ板を色々、当てながら、きっちり入るように仕込んでいきます。

カガミ板を引出がはいる場所に当てては、削り、また当てては削るを、何度も繰り返していきます。

小引き出しの蟻組でない部分の、ホテ板との組手の部分を昇降盤で取っていきます。

今日は、引出しの先板が無くなってきたので、7分板を切ります。厚板は切り出すと、どんどん倉庫から無くなっていきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る4

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、棚板の風穴を開けた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板をハタガネで締めながらドリルで穴を開けて木釘を打って止めていきます。棚板のある場所が鉛筆で書かれ、その線の上をドリルで穴をあけ、木釘を打っていきます。

上台の地板の下台との重なりの部分を、定規を当てながら、カンナで平らに削っていきます。

下台の地板と足と呼ぶ部分をシャコ万とハタガネで固定していきます。

たんすを重ねて逆さにし、上台と下台の重なり具合を見ています。

逆さにした上に乗った下台を何度も上げ下げしながらカンナで削って調整していきます。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。

上台の上板をカンナで仕上げていきます。裏板の木目が美しいです。

たんすを重ねて横に寝せ、長ハタガネを締めて固定しながら、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

今日は、お盆休み前に行っていた「柾割」の仕事の、残りをやりに親方が控除にやって来ました。暑いので半そで、半ズボンです。

残りはわずかだったので、すぐに終わり、10時の休憩でお茶を飲んで帰宅しました。暑さにも強い親方です。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る3

富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、立側にツカと棚板を入れ込んだところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側のホゾに上板を組み込み、棚板、を入れ込んで立側を固めていきます。ホゾを組んだら、打ち当てを当てて叩いて組んでいきます。

ホゾの上から打ち当てを当てて叩いて組み込んでいきます。

上台の地板を入れ込んでいく前に、チューブでのりを塗ります。

地板を入れ、長ハタガネで締めながら、上台の立側を固めていきます。

長ハタガネを締めながら木釘を打って止めていきます。

上台の地板をのりを付けて固定するために、シャコ万で締めて固めていきます。

上台の裏板を木釘を打って止めていくために、ハタガネで締めながらドリルで穴を開けています。木釘を打つ位置に鉛筆で印が付けられています。

下台の裏板を打つ前。棚板の後ろ側に、「風穴」と呼ぶ、空気が通る穴を開けます。この穴を通って、引出しを入れると空気が流れ、他の引出が出て来るのです。

お盆休み明けの今日は、猛暑の太平洋側に比べれば、まだ涼しげな一日でした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る2

富山県Y様からご注文頂きました整理たんすの制作ですが、昨日は、立側に棚板が入る溝を掘るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

棚板の立側に入り込む部分を作るため、縦引きでノコを入れていきます。

ホゾを取った上板。木目が美しいです。

棚板の立側に入る部分をノミで取っていきます。

棚板にツカを立て、木釘を打って止めていきます。定規を当て、木釘を打つ場所に鉛筆で線を引いていきます。

棚板にツカを立てて、木釘を打って止めたあと。

地板の立側に入る部分を、胴付きで切って作ります。

ツカと棚板の組んだ部分と地板を立側に入れ込み、木釘を打って固めていきます。

立側にツカ、棚板、地板を入れ込んだ後、はみ出たのりをブラシできれいに取っていきます。

今日で長い前半戦が終わり、明日からはお盆休みです。今年は例年に比べ短い4日間。全員で大掃除を終え、きれいになった工場。今年はコロナのお陰ですべてスムーズとは行きませんが、それも人生。ピンチはチャンス!ゆっくり休んで、また全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県Y様の整理たんすを作る

今日からは富山県Y様からご注文いただきました整理たんすの制作をお伝えさせていただきます。Y様のお嬢様がご結婚するにあたりお父様と共に、弊社のカタログをお取り寄せいただき、今年の3月の東京代官山での展示会に、Y様ご夫婦で富山からお出かけいただいたのでした。

その後、図面とメール、お電話でやり取りさせていただき、2本セットの整理たんすのご注文いただきました。Y様本当にありがとうございます。

まずは図面を出してこの一枚の図面で整理たんすを作っていきます。

台車に乗せた木取り(部材)機械場に運び、それぞれのサイズに切り分けていきます。

木取り(部材)をそれぞれの長さ、幅に長さ切りで切り分けていきます。

それぞれの木取りをカンナで仕上げていきます。これは地板をカンナで仕上げています。

板がしっかりとカンナが掛かるように、台の上の乗せてカンナ掛けしていきます。

三ツ割(小引き出し)用のツカをカンナで仕上げていきます。

今回は二つ重ねの整理たんすになっています。立側、上板のホゾを取り、上台の地板が入る部分に昇降盤でノコを入れてから、ノミで地板が入る部分を作っていきます。

上台の立側の内側に、棚板が入る「溝」を、定規に溝堀カッターを乗せながら、溝を掘っていきます。

立側に内側に棚板が入る「溝」が掘られました。立側の木目が美しいです。

今日は親方が久しぶりに工場にやって来ました。このために仕事を作っておきましたので、作りためた「柾割」をやってもらいました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 大阪府H様の整理たんすを作る7

大阪府H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打って止める所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの枠を先に固めていきます。ホテ板と先板のホゾ組を入れ込み、打ち当てを当てて、叩いていきます。

大きな引き出しの枠を固め、固めた引出しを重ねて積んでいきます。

引出しの枠を固めたら、底板を木釘で打ち、底板を打ち終えたら底板をカンナで仕上げていきます。

引出しの底板を打ち、カンナで仕上がた後、先板に引出しの番号をハンコで押します。

引出しのホテ板をカンナで削り、引出しを本体に入れていきます。

引出しを本体に入れたら、ぴっちりっと隙間なく入れるように手で光を遮りながら、隙間なく引き出しを入れていきます。

引出しを本体に入れて、隙間がないか、どこが当たっているかを見ています。

引出しを出してホテ板をカンナで削り調整しながら、再度、引出しを入れていきます。底板の木目が美しいです。

それを何度も繰り返して、引出しを一つ入れると、他の引出がぴっつと出てくるような、密閉度の高い引出が完成します。

最後に引出を入れて、カガミ板の前をカンナで仕上げて完成となります。その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。

明日も全力で頑張ります。