桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る3

福岡県H様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先週は、上板と立側のホゾを組み入れる所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側に中にタイコと中棚を入れ込み、ホゾとホゾにのりを付けて上板を乗せていきます。

上板と立側のホゾを入れ込んで、木づちで叩きながらホゾを入れていきます。

長ハタガネを掛けてホゾを締めていきます。

長ハタガネで締めながら、ホゾの間に木釘(3寸)を打って止めていきます。

タイコと中棚、立側、上板を組んで、シャコ万でタイコと立側を挟んで止めています。

長ハタガネで裏板を締めながら、木釘で裏板を止めていきます。

上板と立側の留めの部分、内側の丸を作るために直角に桐を貼ります。

和たんすの立側をカンナで仕上げています。

今日は1寸1分の厚板を組みます。これは胴厚の上板になります。暑さは今日までと言う予報ですが、果たして。明日も全力で頑張ります。

オンライン展示会。

今週末の京都での展示会を新型コロナウイルスの影響のため、中止とさせていただきました。

その代わりとして、何とかお客様に手に取るように桐たんすを見て頂けないかと考え、思いついたのが「オンラインでの展示会」でした。これは、以前、東京からお越しいただき、お求めいただいたお客様が、帰り際に、「絶対、オンラインでの展示会やった方がいいですよ!」と、アドバイスを頂いていた事もあり、弟と、その方法をずっと探っておりました。

数か月の準備期間を経て、今日、大阪のお客様K様と、ズームを使ったオンラインでの展示会を行いました。

何せ慣れない事ですので、準備から、始まってからも色々なつまずきなど、多々あり、K様にはご迷惑をお掛けしましたが、何とか終了し、お伝え出来た事に感謝でした。

コロナがなければ、こんな事にも挑戦していなかったと思いますし、コロナのお陰で、また一つ勉強になりました。

今週一週間、オンラインでの展示会を行いますので、まだ、空いている日程もございますので、お問い合わせいただければと思います。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る2

福岡県H様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、タイコに中棚の位置を測るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

タイコに中棚が入る溝を掘った後、タイコのサンを木釘を打って取り付けていきます。

衣装盆の型をサンとサンの間に挟みながら、タイコのサンを木釘で打って止めていきます。

上板の内側、観音開きの扉が止まる位置に、「戸渡」(とわたり)、を木釘で打って止めていきます。戸渡とは、扉がそれ以上、奥に行かないように打つ「サン」のことを、言います。

ドリルで穴を開け、戸渡を木釘で打って止めていきます。それぞれの会社によって「戸渡」の形も違っています。桐の蔵は、一枚の桐を真ん中が凹むようにカンナで削って、曲線的に仕上げていきます。

タイコに木釘で打って止めたサンを、カンナで仕上げていきます。

上板を当て板の上に置いて、立側のホゾと上板のホゾを組み合わせていきます。

タイコに中棚を入れました。

上板のホゾと立側のホゾを組み入れ、立てていきます。

今日は昨日に比べて7度も低い気温ですが33度。まるで別世界にいるかのような過ごしやすさでした。

来週も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の和たんすを作る

今日からは、昨日までと同じく福岡県H様からご注文いただいた和たんすの制作をお伝えさせていただきます。今日からの和たんすは、昨年も制作させていただきました大開の小袖和たんす2本になります。

まずは図面を出して、この1枚の図面をもとに和たんすを制作していきます。

木取りを出して、長さ切りでそれぞれの部材を各々の長さ、幅に切り分けていきます。

その後、それぞれの部材をカンナで仕上げていきます。これは裏板の内側に入る方をカンナで仕上げます。

和たんすの上板の内側をカンナで仕上げていきます。

上板と立側のホゾを機械で取ります。

地板の前口の部分、昇降盤で欠いた部分を定規を当てて見ながら平らにカンナで削っていきます。向こう側に見える裏板の木目が美しいです。

地板に隠し小箱を木釘で打っていきます。

衣装盆が入るタイコに物差しで中棚が入る位置を測っています。

今日の気温は、三条市で40度を超えました。工場の2階の温度計も40度。この気温の中、仕事です。

さすがに水分を取りながらでないと、倒れそうなくらい。9月に過去最高気温を記録する。明日も暑さに負けず頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る7

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、三ツ割の小引き出しを入れるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

大引き出しの先板の上場をカンナで削って本体に入れていきます。先板の木目(柾目)が美しいです。

ホテ板(引出しの側板)をカンナで削って調整して本体に入れていきます。

大引き出しを本体に入れていきます。どこが当たっているのかを、そっと入れながら、当たっている場所を探します。

引出しを入れる角度も変えながら、どこが当たっているのかを確認していきます。この時は、目、耳と五感を使って確認していきます。

引出しを入れ終えたら、引き戸を仕込み、カンナで仕上げていきます。

引き戸を仕上げて完成です。この後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けになります。

今日も朝から気温が上がりました。9月に入って最高気温を更新するという新潟県。明日も、今日以上に暑くなりそうです。暑さに負けず、頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る6

福岡県H様からご注文頂きました整理たんすの制作ですが、昨日は、大引き出しの底板を木釘で止めたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しのカガミ板(前板)の蟻組みの部分にのりをチューブで入れていきます。

カガミ板を下に置き、ホテ板(側板)の蟻組みを入れて玄翁で少しずつ叩いて、入れ込んでいきます。

引出しの枠を固めていき、先板とホテ板を木釘を打って止めていきます。

小引き出しの枠を固め、先板をカンナで仕上げています。

大引き出しの底板をカンナで仕上げていきます。

上台の引き戸の中の小引き出しをカンナで仕上げていきます。

三ツ割の小引き出しを本体に入れて、仕込んでいきます。本体に入れて当たる部分を確認し、出し手はカンナで削って調整し、また入れて見て確認する。それを何度も行って密閉度の高い引出が完成します。

今日は板組でした。3分板の衣装盆の底板や4分板の地板。いろいろと組み、積み上げていきます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る5

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、大引き出しの底板をカンナで仕上げたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

本体立側が完成し、引出しの入る場所に、小引き出しのカガミ板(前板)を当てて小引き出しを仕込んでいきます。

カガミ板は、しっかり入る場所に当てながら、隙間がないか?、ぴったり収まるかを確認しながら、カガミ板を仕込みます。

ホテ板(引出しの側板)の厚みをケヒキで取ってカガミ板の方に写していきます。

大引き出しのカガミ板の木口を木口カンナで削って、引出しを仕込んでいきます。

引出しの蟻組みを取った後、玄翁で蟻組みの部分を木殺ししています。(木殺しとは、その部分を玄翁で叩いて、前板とホテ板を付けたときにくっつきやすいようにします)

小引き出しの底板をハタガネで締めながらドリルで穴をあけていきます。

ドリルで穴を開けたのち、木釘を打って底板を止めていきます。

大引き出しの底板もドリルで穴を開け、木釘を打って止めていきます。

今日は暑さも一段落しましたが、明後日からはまた猛暑の予報。残暑に負けず頑張ります。

群馬県まで桐たんすのお届けでした。

昨日の猛暑に引き続き、今日も午前中というか、午前9時頃から気温はすでに、30度を超え、汗だくの仕事現場でした。

そんな中、午後から群馬県前橋市まで桐たんすのお届けに行って来ました。出発時の車での気温計は38度。昨日よりも暑いです。

関越高速を走り、赤城インターまで、群馬県に入ったら気温は31度でした。新潟県の気温は何だったのでしょうか。

私の我がままで、桐たんすのお届けを本日の夕方にして頂きました、申し訳ございませんでした。

お届けさせていただいたのは、再生させていただいた桐たんす3本。素敵なご自宅にお届けさせていただき、ありがとうございました。

帰りにはお茶とお土産までいただきました。明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る4

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、重なり具合を見て調整するところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんすを重ねて横に寝せ、長ハタガネで締めて固定しながら、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

立側を仕上げたら、各台を降ろして、下台の足の部分を定規を当てながら、平らにカンナで削っていきます。

台輪の制作に入ります。台輪を固めて、ホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

本体(立側)が立ったら、引き出し周りに入ります。引出しの材料を出してもらい、機械場に向かいます。引出しの底板の木目が美しいです。

長さ切りで、それぞれの材料を、各々の長さ、幅に切り分けていきます。

長さを切ったら、引出しの内側に入る方をカンナで仕上げていきます。これは引出しのホテ板(側板)を仕上げています。

上台の中の小引き出しの底板をカンナで仕上げています。

大引き出しの底板をカンナで仕上げています。底板の木目が美しいです。

今日は、今年一番の暑さ、最高気温でした。そんな中、桐たんすの組み立ては汗との戦いです。私は今日は「柾」を組みます。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 福岡県H様の整理たんすを作る3

福岡県H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、上台の小引き出しが入る部分を作るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板をハタガネで締めて、木釘を打つ前です。立側に木目が美しいです。

中台の裏板を木釘を打って止めていきます。棚板が入る部分に木釘を打っていきます。その棚板がある部分は、前もって鉛筆で線を引いて、その部分にドリルで穴を開け、ハタガネで締めて木釘を打っていきます。

上台の裏板を木釘で打ったら、カンナ(長台)で少しずつ裏板を仕上げていきます。

裏板を仕上げたら、下台と台輪を繋ぐ部分「足」と呼ぶ部分を作っていきます。足のホテ板(側板)と先板をドリルで穴を開け、木釘を打っていきます。

上台の左右両側の丸をカンナで削って作っていきます。職人の勘できれいな丸を作っていきます。

中台の上板(上台と重なる部分重ね板)をカンナで仕上げていきます。平らになるように定規を当てながら仕上げます。

この整理たんすは三つ重ねです。3つを重ねて逆さにして、それぞれを少しずつずらしながら、重ねの部分をカンナで仕上げながら、重なり具合を見て作っていきます。

裏板をカンナで仕上げていきます。地板の木目が美しいです。

今日も朝から熱い一日でした。前々から気になっていました、加茂市出身の書家「泉田佑子」さんから書いていただいた直筆の看板が、薄くなってきていました。消えないうちにと、彫刻の新しい看板をお願いして、今日、完成でした。

明日からも全力で頑張ります。