1.会社での出来事

桐たんすの組み立て 愛知県T様の和たんすを作る3

愛知県T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先日は、裏板を打つ前に上板、中棚が平らになっているかを確認するところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

定規を当てながら、裏板を打つ前に、上板、中棚を平らにカンナで削っていきます。

長ハタガネを締めながら、裏板を木釘で打っていきます。木釘の間隔が美しいです。

下台の裏板も木釘で打ち、裏板が出た部分を、カンナで削っていきます。

立側へ出た裏板を、長台(台の長いカンナ)で削っていきます。立側の木目が美しいです。

立側の中に組み入れたタイコを、シャコ万で締めながら、四方丸の内側の丸を小さなハタガネで付けて行きます。

下台の本体と台輪を結ぶ「足」と呼ぶ部分を、シャコ万で取り付けていきます。

上台の本体をひっくり返して、地板を定規を当てながら平らにカンナで削っていきます。

下台の重ね板をカンナで仕上げていきます。

今日は、先週までに切り貯めた板を、ホットプレスです。ホットプレスは、反ったり狂ったりしている桐板を熱をかけてプレスして、まっすぐにしていく機械です。その作業を、奥様が担当してくれます。

明日も全力で頑張ります。

東京と神奈川県まで桐たんすのお届けでした。

今週は水曜日の愛知県に次いで2回目の桐たんすのお届け。今日は、東京と神奈川県まで桐たんすのお届けに行って来ました。

起床は午前4時。真っ暗。訳あって早く帰らなければならず、一軒目のお客様のお届けは午前8時~9時のお約束。環八の渋滞もあり、到着は予定通りの午前8時。再生した桐たんすんをお届けさせていただきました。K様、本当にありがとうございました。

その後は、首都高速と湾岸線を走り横須賀まで。途中、潮の匂いが漂い、あー海だ。今年は久しぶりに海の匂いを嗅ぎました。そして午前10時前に、2軒目のお客様のご自宅に、再生した桐たんすのお届けでした。I様、ありがとうございました。

その後は、ナビに従い川崎市まで。午前11時半のお約束で、少し待ちましたが、T様のマンションに小袖の和たんすをお届けさせていただきました。T様の和たんすは、別注で着物用の板盆と帯用の板盆、帯締め盆が2枚、そして小物用の空間と引出しという拘り。上手くまとまった形になりました。T様、本当にありがとうございました。

帰りは、いつもの三芳SAで遅い昼食を取り、ダッシュで工場まで。少し遅くなりましたが、何とか早く帰れました。今日も一日、ありがとうございました。

桐たんすの組み立て 愛知県T様の和たんすを作る2

昨日から始まりました愛知県T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、下台の内側の棚板が入る溝を、溝堀カッターで彫るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

タイコにサンを付けていきます。サンの裏にのりを塗っていきます。

タイコに衣装盆の幅の型を置き、その次にサンを置いていきます。

サンを置いたら、ドリルで穴を開け、木釘を打って止めていきます。

ゲス板(観音開きの中の小引き出しが入る部分の下になる板)に忍び鍵を付けていきます。

忍びを付けたら、ツカにのりを塗ってツカを立てていきます。

少し進んで、立側を立て、下台の内側の丸になる部分を付けていきます。小さなハタガネで締めていきます。

上台の本体に、タイコ、中棚を組み合わせたものを組み入れていきます。

本体を寝かせて、裏板を打つ前に、定規を当て、上板、中棚が平らになっているかを確認しています。

今日は久しぶりに暑いくらいの気候でした。今日も3分板を一日中、切り続けます。かなりの数の板を切りましたので、月曜日からはホットプレスで、反りや狂いのある板を熱で平らにする作業です。

明日も全力で頑張ります。

板入れ完了。

昨年の10月に干して、1年間じっくりと板の渋を抜き、板の狂いや反りを出すだけ出し、天日で十分に乾燥させた桐板を今日、板小屋に入れました。

週明けは雨の予報なので、今日中に何とかやっておきたかった作業。今週は晴れ間が続いたので板も十分乾いています。ただ、午前中に小さな傘マークが出ていたのが気になり、始業と同時に板入れにかかりました。

まずは3分板から順調に小屋に入れて行きましたが、段々と空が怪しくなり、9時過ぎにはポツポツから雨が降りだし、ここで中止。その後は、すぐに晴れたのですが、様子を見ながら、今日は無理かな~と午後3時まで仕事をしていました。

3時の休憩を過ぎ、弟が「板いれする?」との事で、板入れ再開。もう、日が暮れるのが早いので、終業の午後5時ギリギリまで板入れ作業を行い、何とか終えることが出来ました。これで、この板で一冬越し、来年までこの板を使います。

この後、秋に仕入れる予定の丸太を見に行き、仕入れてくる予定です。明日も全力で頑張ります。

愛知県まで桐たんすのお届けでした。

今日は久々に、愛知県犬山市まで桐たんすのお届けに行って来ました。起床は午前4時半。辺りはまだ真っ暗です。

いつものように工場で弟と待ち合わせ、愛知県に向けて出発です。いつものように途中の駒ケ岳SAで休憩し、北陸道→上信越道→中央道→名神と走り、小牧インターで下車して犬山市まで向かいました。

今回のお客様は、コロナで新築も引越も遅れたものの、ピカピカの新築のご自宅にお届けさせていただきました。まだ新築に匂いが漂う、素敵なご自宅にお届けさせていただきました。T様、本当にありがとうございました。

その後は、順調に高速をひた走り、長岡インターで下車して与板まで。修理させていただく桐たんすのお引取りでした。そして無事に、日が暮れる前に帰って来ることが出来ました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛知県T様の和たんすを作る

今日からは愛知県T様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えします。T様からは、弊社のHPからご注文いただきました。T様、ありがとうございます。

まずは、図面を出して、この図面1枚をもとに、桐たんすを制作していきます。

木取り(部材)を出してもらい、長さ切りで木取りの長さ、幅を切り分けていきます。

上台の裏板の内側に入る方を、カンナで仕上げていきます。木目が美しいです。

上台の地板の扉が入るところを、ノミできれいに取っていきます。

中棚をカンナで仕上げていきます。

上板、立側、地板のホゾを取り、地板のホゾの部分を玄翁で木殺ししていきます。

立側の地板が入る部分を、昇降盤でノコを入れて欠いていきます。

どの位、ノコが入ったかを確かめながら、ノコ目を入れて行きます。立側の木目が美しいです。

下台の立側の内側に棚板が入る溝を、溝堀カッターで掘り、ノミできれいに取っていきます。

今日は一日、3分板を切ります。ヘギ底、引出しの底板と一日中、切っていました。ヘトヘトですが、明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る5

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しのカガミ板を仕込むところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

大引き出しのカガミ板(前板)を仕込んでいます。(仕込むとは、引出がはいる場所にカガミ板を当てながら、隙間がないようにぴったりと合わせていく事)

引出しのカガミ板、ホテ板の蟻組みを機械で取ります。その後、蟻組みの所を、ノミできれいに取っていきます。

引出しの先板、ホテ板のホゾ組を取るため、昇降盤でノコ目を入れます。

先板、ホテ板のノコ目を入れた部分を、ケヒキを引いて、ホゾを取っていきます。

ホゾを取った部分をシラガキできれいに仕上げていきます。

引出しの枠を固め、底板を木釘で打ち終えて、引出しのホテ板をカンナで仕上げてながら、引出しを本体に入れて行きます。

引出が入ったら、カガミ板の前をカンナで仕上げて引出しを入れて、完成になります。

その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けになります。

朝晩は寒いくらいの気温になり、もうストーブ出そうかなと言う感じです。暑かった今年の夏が嘘のようです。明日も全力で頑張ります。

BSN新潟放送のテレビ取材でした。

数週間前に新潟のBSNという放送局から連絡があり、10月に加茂市の特集を組むとの事で、加茂と言えば桐たんすという事で、取材を受けることになりました。

そして今日、アナウンサーの方とカメラマンの方の2人で撮影に来ていただきました。今回のカメラマンの方、じっくりと撮影し寡黙に撮るベテランのカメラマンさん。私が「職人ですねー」と聞くと、「正解がないんですよ」と答える奥の深い方。この一言で、その方の姿勢が分かりますよね。

今回は、ホントにじっくりと撮っていただき、アナウンサーのM様の質問も素晴らしかったです。

放送は、10月5日から。又詳しくわかり次第、ご連絡させていただきます。M様、カメラマンの方、ありがとうございました。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る4

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、たんす本体の立側を、カンナで一気に仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんす本体を寝かせ、立側、上板、地板の外側の面を面取りカンナで取っていきます。立側の木目が美しいです。

本体の立側が完成したら、引き出し周りに入ります。長さ切りで、木取りの材料を切っていきます。写真は、引出しの底板の幅、奥行きを切って揃えていきます。

引出しの、ホテ板、先板を見ながら、どこの引出に使うのかを決めていきます。

引出しの底板をカンナで仕上げていきます。

大引き出しの底板をカンナで仕上げていきます。

引出しのカガミを仕込むために、カガミ板を木口カンナで削り、調整していきます。

カガミ板を削っては、引出がはいる場所にカガミ板を当て、カガミ板を仕込んでいきます。

小引き出しを仕込んだ後は、大引き出しのカガミ板を入る場所に当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。

カガミ板を仕込んでは、カンナで削って調整し、また仕込む、それを何度も繰り返して、密閉度の高い、桐たんすの引出が完成します。

今日は3分板を切ります。地板、裏板を中心に。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟県T様の整理たんすを作る3

新潟県T様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、地板のホゾの部分をケヒキで取っていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

整理たんす本体を逆さにして、地板を定規を当てながら平らに削っていきます。裏板の木目が美しいです。

長台(カンナの台が長い)カンナで、平らに削っていきます。

たんすの四方(写真は地板の両角)をカンナで丸く削っていきます。

整理たんす本体がやや、完成しました。職人石井君はカメラ目線です。

たんすをうつぶせにして寝かせ、裏板の足の部分を削っています。

足の部分を長台で平らに削っていきます。

上板の両角の丸も、カンナで丸く削っていきます。

たんす本体を横にして寝かせ、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

今日は秋晴れ。明日も全力で頑張ります。