1.会社での出来事

緊張から解放されて・・・。

    雪。   晴れたり、降ったりです。

昨年末に、別注の和たんすをお届けしたお客様に、昨日、
二本目となるご注文をいただいた、別注の洋服たんすをお届けしてきた。

このお客様からのご注文は、和たんすにしても、今回の洋服たんすにしても
ホント、大変だった。

大変さ、その一は、まずサイズ。
和たんすのサイズも、普通のサイズよりも一回り大きい。
そして、今回の洋服たんすにしては、組み合わせ式で、いくつかの
箱を組み合わせて一つとして使う形。

だから、全部作って、お客様のお部屋で組み合わせ、扉を付けると
いった作業が入る。
これも、また、お部屋の床の微妙な凹凸で、まずは、水平を取るところ
からはじめるので、結構な、時間がかかった。

そして、製作現場から、お客様のお部屋に運び入れるときも
細心の注意を払い、ぶつけないように運び入れる。

出発当日の朝は、午前5時起床と、そんなに早くはなかったが
前の晩から、「忘れ物はないか?」、「運び入れるまでのシュミレーション」と、
その後の段取り、そして「扉をつけるシュミレーション」などを、考えていたため、
ほとんど眠れずに、朝を迎えた。

それでも、「午後12時30分頃にね」と、お客様から言われていたので、
その時間に遅れないように、トラックを走らせて、兵庫県・尼崎市まで。

睡眠時間が短かった私には、さすがに長距離の運転は辛く、
弟に代わってもらったほど・・・。

でも・・・。
本当に、入ってよかった。
苦労したけど・・・。

帰りの運転は、緊張から解放されたようだった・・・。
でも、まだまだ、7時間の道のりの運転が待っていたけど。

T様。
ありがとうございました。

チェックは必ず入ります・・・。

   曇り。      今日も暖かかった。

毎月の展示会から帰ると、当然ながら、残った出張費と、
もらった領収書を、経理部長である、母に渡す。
今回の東京・日本橋での展示会もそうであった。

でも、その領収書を母は必ずチェックする。
それも、夕食にかかった金額を・・・。(特に)

展示会に行くのは、私と弟の二人。
正直に言うが、朝ご飯と、お昼ご飯はコンビニ。
そして、夕食は居酒屋という、決まったパターン。

朝ご飯と、お昼ご飯は、コンビニで質素に済まし、
夕食の居酒屋さんは、出来る限り、安いお店に行くように
している。
だから、店選びは、決まって大手の居酒屋チェーン店に
なることが多い。

そして、売上がなかなか見込めない時は、夕食も、
湿ってしまい、お腹も満腹には、ほど遠いほど、さっさと店を出る。

原価のコンビニでビールを買い、ビジネスホテルの部屋で、
寂しく飲む。
そんな日々が続く。

でも・・・。
そうまでしてるのに、母である経理部長は、「今回も夕食¥5000」だね、
という。

当然ながら、悪気はないのだが、お酒を飲まない母は、
安い居酒屋で夕食を食べた金額がどれくらいなのかを知らない。

¥5.000といっても、二人で¥5.000だ。
一人、¥2.500は、生ビール2杯と、ちょっとつまんで、もうそんな
金額になってしまう。

だから、いつも夕食は、「これ、高いからダメ」なんて、会話が
日常になってしまう。

今回の、日本橋での夕食は、ほとんど立ち飲みのような
もつ焼き屋さんで過ごした。

初日は、二人で¥5.000.
二日目は、二人で、何と!¥3.500で終えた。

優秀賞モノである。

それなのに、必ず、チェックは入る。
そう、経費は、少なければ少ないほど、いいのです。

追伸
   某、税理士事務所さんへ。
   
   チェックはされますが、いつも大目に見ていただいております。
    少し、オーバーに書かせて頂きましたので、この話は、
   ここだけと言う事で、お願いいたします。(笑)

これからの行方・・・。

    東京は晴れ。  やっぱり東京は暖かいです。

ただ今、東京・日本橋での三日間の展示会から帰りました。
昨日から、三月に入り、春一番も吹いた東京は暖かな日が
続いていました。

やはり、関東地方は過ごしやすい。
でも、あまりにも、「人」が多い・・・。

で、肝心な展示会は、先週の名古屋に続いて、
厳しい展示会だった。

でも、そんな中でも、私たちが東京に行くのを待っていてくれる
お客様もいる。
それが、ただ、ただ、うれしいし、ありがたい。

今回も、M様や、T様、そして、このHPを見て!と言った
お客様達に、お出かけいただき、桐たんすの説明と、私たちの
想い、そして、実際にお会いしてお話できたことが、何より嬉しかった。

人のご縁って言うのは、どうなるのかも分からないし、
このご縁を大切にしていきたいと思っている。

ただ、今回の展示会は厳しかったかもしれないが、
今回、頂いたご縁は、今後、どうなるのは、誰にもわからない。

でも、今回の展示会で、いろいろなことを考えさせられた。

私たちの仕事は、時代に乗っている仕事では、決してない。
むしろ、時代に逆らっている、仕事だとさえ思う。

日本の生活スタイルは激変し、「桐たんす」という、その存在
さえも、忘れ去られようとしていると・・・・。
今回は、少し感じた。

展示会場の目の前は、あの「日本橋三越本店」
その最高の立地条件で、常に人が行き交う場所で、
多くの人が、こう言う。

「えーーーーーーー、桐たんすだって」
「でも、今って・・・・」

こんな何気ない言葉って、以外と傷つくものです。
当然、悪気があるわけでもなく、何げなく言った一言なのですが。

「これからの行方は、どうなるんだろう・・・」
と、マジで、考えさせられた一瞬でもありました。

今の現状を何とか打開しながら、次の代に繋げていくには?

ヒントは、必ずあるはずだ。
桐たんす屋に生まれた宿命として、今後の方向性をしっかりと
見つめ、次代へと、示していきたいと思う。

目先のことも当然、大事。
そして、先々の事はもっと大事。

今回の展示会は、「これからの行方(ゆくえ)」について
考えさせられた展示会でした。

意味のある、現実的な前向きな姿勢で。
明日からは、更なる、挑戦者の気持で・・・。

あんなに言ったのに・・・。

   曇り、時々、雪。    もうすぐ3月なのに、雪が舞います。

昨日も、ここで書かせていただいたが、今日の夕方、
桐の蔵のテレビ放送があった。

夕方、6時30分頃だと言ったが、その頃は、私も、弟も
仕事の真っ最中。
職人さんの休憩室にあるテレビで見れたのだが、そんな
時間はなかった。

数日前から、嫁さんに、今日のテレビ放送を撮っておいて、
と約束していた。
で、それでも不安だったので、夕方、6時頃に家に電話を入れて
「テレビ、撮ってね」と駄目押しまでしたのに・・・。

帰宅して、早速、録画したニュースを見ようと思ったら、

「え、、、、、、、忘れた・・・・・・」、と言う。

思わず、怒った!!!!
さっき、電話までしたのに・・・!!

その時間は、確かに忙しいとは思う。
そして、今日は娘2人の習い事の送り迎えもあった。
でも・・・。

まあ、過ぎてしまったものはしょうがない。
後日、テレビ局から送られてくるDVDを見せてもらうしかない。

どうだったのだろうか?
生放送は?

出来ましたら、感想をお聞かせ下さい。

放送後、工房で一人、仕事をしていた私は、
「今、テレビを見たんですが!」とのお電話を頂いた。
さすが、テレビ、反応は早いです。

そんな電話を頂けば、頂くほど、放送が気になってきます・・・。

放送が決まりました。

   曇り、のち、雨。    でも、暖かいんです。

先日、ここでも、弟の作業日記でも書かせていただいたが、
新潟県内のテレビ局、NSTに取材された放送日が決定した。

明日、27日(水)の午後6時30分頃からのニュース内だそうだ。
コーナーは「まちの匠」だという・・・。

間違っても、私ではなく、今回は弟の、鈴木進がメイン。
私は、一切映らない。

どんな映像で、どんな、コメントなのかも知らない。
どうか、ご興味のある方は(新潟県限定ですが)、ご覧いただければ
幸いです。
また、県外の方は、DVDが送られてくるそうですので、
「見たいです!!」と、コメントをいただければ、コピーして
着払いですが(すみません)、お送りします。

ほんと、どんな映像なのか・・・。
明日が、楽しみです。

ご夫婦で。

    曇り、時々雪。   でも、暖かかった。

週末の名古屋での展示会。
日本列島を、突風が襲い、各地で被害が出ている中、
名古屋でも、雪が舞っていた。

金曜日に名古屋に着いたときは、新潟との気温の差に
さすが、と思った・・・・。

しかし、その後の天気は、もう・・・。

一年ぶりの名古屋市での展示会は、苦戦だった。
でも、ありがたいことに、最終日は、多くのお客様に
来ていただいた。

その中で、桐チェストをお求め頂いたA様ご夫婦。
事前に、お電話を頂いていたお客様でしたが、
来場いただき、ご説明させていただいて、そして、
別注のチェストをお求め頂いたのですが、
その、過程での旦那様の対応が素晴らしかった。

奥様が旦那様に相談する。
旦那様は、自分の好みを伝えると共に、奥様の好みを
優先させてくれる。

そして、別注のため、私が価格を出したときも、
奥様は、旦那様に相談され、旦那様は、「うん、いいよ!」の
一声で、お求め頂いた。

思わず、こんな旦那様になりたいと思った。

接客させていただいた、私のほうが、
気持が良かった。(と思う・・・)

その後も、すんなりと進み、
まな板と、米びつまで、お求め頂いた。

理解と、優しさにあふれたご夫婦同士だった。
夫婦だけの買い物って、私自身、まだまだ、少ないから
自身に置き換えてしまう。

でも、決して安くはない、私たちの作品を、
気持ち良くお求めいただき、本当に感謝でいっぱいです。

年をとるに連れて、私も、こんなご夫婦になりたいな!と
感じたひと時でした。

A様。ありがとうございました。

明日からは名古屋です。

    晴れ。    いい天気でした。

先月の1月は、今年初めての展示会を、地元、新潟市で
行い、多くのお客様にお出かけいただいた。

それから、約一ヶ月後の今週末から、本格的な展示会が始る。
今週末は、名古屋市。
この会場、名古屋国際会議場は、多分、桐の蔵が展示会を
行う会場では、最大の会場だ。

こんな小さな工房が、この場所で展示会を行うなんて、
おこがましい位、立派で、きちんとしている。

その反面、会場のスタッフたちも、何だか、冷たい。
いかにも、「仕事ですから・・・」モードたっぷりで、人としての
情が余り感じられない。

まあ、その辺はしょうがない・・・。

でも、一年ぶりの名古屋。
この場所は、日本で一番、元気な場所だと思う。

どんなご縁があるのか?
いいご縁が、ありますように。
気をつけて、行ってきます。

似てくるものです・・・。

   雪、時々、曇り、。    雨も降ったし、晴れ間ものぞいたし・・・。

今日、仕事中に「グサッ・・・」という音と共に、手にとげが刺さった。
思わず、顔をしかめたが、次の作業があったので、躊躇せずに、
次の作業に入った。

でも・・・・。
当然、気になる。
痛いし・・・。

私、最近、手にとげが頻繁に刺さる。
仕事に、燃えている証子か・・・。

ひとしきり作業を終え、事務所にとげを取りに行ったとき、
ふと、「最近よく、とげが刺さる」
「親父に似てきたな・・・。」とつぶやいてしまった。

そう、桐の蔵の親方は、しょっちゅう、とげが刺さる。
ひどいときは、手にとげが刺さって、化膿して入院して
しまったほどだ・・・。

そんな状況を見ていたので、思わず、つぶやいてしまったのだが・・。

そこにいた、母は、すかさず、言った。
「親子ですから・・・」と。

でも、そんなことまで似なくてもいいのだが・・・。
なんで、とげが刺さるところまで似るのか・・・。

手の皮が厚くて、とげも刺さらないような手になれれば良いのですが、
まだまだ、そこまではいかないようです。

子供は、親の背中を見て育つ。
でも、そこまで似なくても良いと、思うのですが・・・。

「桐たんす再生」、の本当の意味・・・。

    雪。   今日も吹雪。冬型です・・・。

先日、新潟のテレビ局から電話があり、取材の依頼を受けた。
何でも、桐たんすの再生の取材をしたいと言う・・・。

なぜ?桐の蔵って分かったのかは疑問だが、とっても、情熱のある
口調のテレビ局の方だったので、思わず受けた。

そして今日、吹雪の中、その方はやって来た。
一人で・・・・・。

そして、挨拶の後、工房でお話をしていたら、
「なぜ?こんなに大変で効率の良くない事をやってるんですか?」
という。

この方、多分、いろいろなところで、桐たんすの再生が大変だと
言う情報を得ていたのだろう。
そして、現場で桐たんすの再生を生で取材して、分かったのでは
ないか?

桐たんすの再生の大変さを・・・。

ホームページ上の桐たんす再生の所でも書いているが、
私がこの再生を始めたのは、効率や利益ではない。

桐たんすは、100年、代々使っていけるものであり、
桐の蔵は、「自らの人生よりも長く使っていけるモノ作り」をしている。

だから、少し古くなって来た桐たんすを修理して、改めて命を
吹き込み、またまた使って行くことのできる仕事をすることは
当然だと考えたからでした。

確かに、利益や効率だけを考えたら、決して、満足できる
仕事ではない。(だって、本当に手間がかかるから・・・)

でも、それを差し引いても、「お客様が喜んでくれる」という、
満足が残るからだ。

今回、このテレビ局の取材を受けて、私たちのやっていること
が、認められているのだと、改めて思った。

この取材、朝一番から、午後まで続いたが、このカメラマンの
方の職人魂には、頭が下がった。

放送されるテレビのタイトルは「まちの匠」らしいが、このカメラマン
こそ、その匠だ。って感じだった。

でも、年間を通して、全く途切れることのない桐の蔵の再生の
お仕事。
それは、全国のお客様が認めてくれたのだと思う。

今も、倉庫には全国から届けられた、再生を待つ桐たんすで
いっぱいです。

桐の蔵は、桐たんすを通して、ひとり一人の方に
喜んでいただければいただければ、それが、本望だと思う。

いつもながら思う。
この仕事は、私にとっての天職なのだと・・・。

-3℃に思う・・・。

   吹雪。   今シーズン初の大雪かも・・・。

昨日からの雪は、今朝まで続いた。
昨日のニュースで、今日も雪で、寒いことは知らされていた。

布団から出たくない気持を鬼に、起床。
そして雪が積もった屋根を、トイレの窓から眺め、
朝ご飯。

今朝は、車が出せないかも?との不安は的中し、
朝ご飯の後、すぐに駐車場に向かった。
やはり、フロントガラスは雪で覆われ、凍っていた。

今年初めて、嫁さんからお湯をもらい、フロントガラスに掛けて
出社。
着くまでの道中、道路はツルツルで渋滞。
やっと、例年通りの冬の新潟かも知れない。

でも、絶対量、雪は少ないのだが・・・

だから、今年は、まだ一度も、工場の駐車場の雪のけ
をしていない。
ホントならば、毎日のように、朝は、駐車場の雪のけから
始るのに・・・。

今日、この大雪の中、桐の蔵の桐を確保してくれている
十日町に住む、高野さんが、桐の板を一部、もって来てくれた。

今年、初の桐だ。
でも、よく、この大雪の中、来てくれたものです。
高野さんの住む、十日町市は新潟県内でも大雪で
有名なところ。

今朝起きたら、30cm雪が積もっていたという。
でも、一晩で30cmは、全く、積もらないという。

工場まで行く道路には、気温計がある。
毎日、それを見ながら行くのだが、今日は、ー3℃。
久しぶりの氷点下だった。

今週は、寒さが続くのだろうか?
工場でも、暖かいベストは離せません・・・。