2021年 2月 の投稿一覧

暖かな雨ですが・・・。

週末は驚くほどのいい天気でしたが、今日は雨。でも、気持ちの悪い暖かな雨です。

三重県I様からご注文頂きました三味線を入れる桐たんすの制作ですが、立側、上板のホゾを取り、棚板が入る寸法を物差しで測っています。

ホゾを取った上板と棚板。(上板の木目が素晴らしいです!)

立側に棚板が入る溝を、溝堀カッターで掘っていきます。

地板と棚板が入る溝が掘れました。

職人・横山さんは、今日から間たんすの再生です。間箪笥とは、幅が一間(約1m80㎝)もある大きな箪笥です。今となっては貴重なたんすです。その箪笥を、たんすの部材を使いながら、一回り小さい引出し2段のたんすと、今の引出しを使い、4段にレベルアップするたんすを制作します。なかなか高度の技術を要する今回の再生。ベテラン職人の腕の見せ所です。

たんすを分解し、立側を長さ切りで切っています。

私は、ご注文をいただきました洋服たんすの木取りを開始です。まずは、洋服たんす様に取っておいた幅広の板(直径2尺、約60cmの幅広の板)を倉庫の奥から出してきて、図面を見ながら寸法に合わせて板を切っていきます。裏板、立側を切ります。

幅が広く長い板なので大変です。

明日からはまたしても冬型の予報。大雪の予報も出ているとか。大荒れしないで!と祈るばかりです。

穏やかな一日でした。

天気予報通り、今日は穏やかな天気。板干場の雪もだいぶ消え、雪に埋まっていた板も見えてきました。でも、雪の重みで板を干す鉄パイプが崩れ、所々、板が崩れていました。早く直さなくては。

今日からは、三重県I様からご注文いただきました、引出し2段のチェストの制作をお伝えしていきます。以前にも、I様からは桐チェストを2本ご注文頂きました。この桐チェストに入れるものは「三味線」 I様のご趣味で、以前にもお作りさせて頂きました桐チェストには、三味線を入れられているのですが、今回、新しく三味線が増えたとの事で、新たに桐チェストのご注文を頂きました。I様、ありがとうございます。

長さ切りで、木取りをチェストの長さ、幅にそれぞれ切り分けていきます。

それぞれの木取り(部材)の内側に入る方を、カンナで仕上げていきます。これは、立側をカンナで仕上げていきます。

地板を勘案で仕上げていきます。

今日の横山さんは、再生たんすの引出しの仕込み。ホテ板をカンナで削って引出しを入れていきます。

昨日は祝日でしたが、午前中と午後に桐たんすのお届け。明日からの週末は、久しぶりに連休を頂き、ゆっくりさせていただきます!

今日の桐の蔵。02.10

昨日の夜の雪はさほどでもなく、今日は穏やかな天気でした。今日の私は引出しの底板を組みます。

組んだ板を3枚セットにして積んでいくのですが、今日は78枚の底板を組みました。

弟の鈴木は、古い桐たんすの修理の合間に、某所からご注文いただきました小物入れを、修理と同時進行で作っていきます。

まとまった注文ですので、これはこれでなかなかです。

修理の桐たんすも同時進行です。

ベテラン職人横山さんも、桐箪笥の修理です。本体、立側のカンナ掛けです。

あまりこのブログに出てこない仕上げ職人石山君。丸盆を塗った後、との粉をペーパーで落としています。

そして最後に奥様。今日は棚板を作ってもらいました。もう、十数年のベテランになって来ました。

明日は祝日ですが、桐たんすの配達です。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る10

広島県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引出しのホテ板を削りながら、本体に入れていくところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しを立てながら、ホテ板をカンナで削っています。盤に置いて削る時と、立てて削る場合と、その時、削る場所にもよって使い分けて削っていきます。

引出しの底板を盤に乗せてホテ板を削る場合。ホテ板全体を削る場合は、このように盤に乗せて削る場合が多いです。

こうして引出しを本体に入れ終えたら、上台の観音開きの扉に移ります。扉を仕込んでから、扉の表裏をカンナで仕上げて完成となります。

この後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。塗装、金具付け後の写真です。広島県までお届けに上がるのですが、緊急事態宣言中のため、現在、待機中です。

今日も大雪の予報でしたが大雪にはならず。良かったです。週末にかけて天気が良さそうです。春が少しづつ近づいています。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る9

広島県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、丸盆の底板をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの枠を組み、底板を木釘で打って、カンナで底板を仕上げました。これから引出しを本体に入れて行く前に、きれいに引出が並んでいます。

三ツ割の小引き出しを、本体に入れていきます。引出しの上口をカンナで削って調整しています。

引出しのホテ板(側板)をカンナで削りながら、本体に入れていきます。

三ツ割の小引き出しを本体に入れていきます。一回ですーっと入れることはありません。何度も、何十回と削っては入れ、入れては確認しながら引出しを入れることで、密閉度の高い引出が完成します。

大引き出しを入れていきます。本体に入れてみて、どこが当たっているか、どこを削ればいいのかを見て確認しています。

当たっている部分(上口)をカンナで削っています。

引出しを出して、ホテ板をカンナで削っていきます。削りすぎてもガタガタになるし、削らな過ぎでも硬くて引出が入っていきません。その塩梅が難しいのです。

週明けの月曜日は大雪の予報でしたが、さほど降らず一安心。でも明日も大雪の予報。今日みたいに落ち着いてくれたらいいのですが。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る8

広島県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの底板を木釘で打って止めるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆の内側の丸を貼った場所と、底板が入る場所をノミできれいに取っていきます。

隅丸サンダーで、丸盆の内側の丸を丸くしていきます。この機械、とても便利です。

丸盆の底板を本体に合わせながら、ぴったりと入るのかをカンナを削って調整していきます。

丸盆の底板を削っては、本体に当てて見て、また削っては当てて見る、これを何度も繰り返して、隙間のないように丸盆の底板を仕込みます。

隙間のないように丸盆の底板を仕込んだら、木釘で底板を打って止めていきます。

引出しの先板をカンナで仕上げていきます。

引出しをひっくり返して、中に台を入れ、引出しの底板をカンナで仕上げていきます。中に台を入れないと、底板がたわんでしまい、うまく仕上げられないのです。

丸盆の底板の仕上げも、丸盆をひっくり返して中に台を入れ、底板が台に当たって、しっかりとカンナが掛けれるようにして、底板をカンナで仕上げていきます。

昨日までの暴風雪もやっと収まりました。週末は穏やかな天気とか。日も少しづつ長くなってきました。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る7

広島県M[様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの蟻組みを取った後、ノミできれいに取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台は小さな観音開きで丸盆が4枚入ります。その丸盆の外側の角を切り、内側に貼る作業を終え、交互に丸盆を積んでいきます。

のりのチューブにのりを入れていきます。こののりのチューブ、昔気質の職人さんは絶対に使いませんが、使ってみると意外と便利で良いものです。時代は変わって行くのですが…。

昇降盤でノコ目を入れた先板。

先板のホゾ組をケヒキで取っていきます。

引出しの枠を固めていきます。蟻組み同士を入れ込み、ホゾ組を入れ込んで、木釘を打って止めていきます。

ホテ板の出た部分を長台で削って落としていきます。

引出しの底板を木釘で打つため、ドリルを揉んでいます。

ドリルを揉んだ後、木釘を打って底板を止めていきます。

今日の天気予報は「暴風雪」 予報通り、風が強く体がもっていかれそうです。そんな中、新潟市内まで修理の桐たんすの引取りへ。新潟市内に入ると雪の量がぐっと減りますね。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る6

三ツ割の小引き出しのカガミ(前板)を仕込んでいます。仕込むとは、引出が入る場所にカガミ板を当てて、ぴったりと入るように合わせていく事を「仕込む」と言います。

カガミ板を入る場所に合わせたら、盤に置いて合わせたい個所をカンナで削って調整していきます。

そしてまた再び、引出が入る場所に合わせていきます。これを何度も繰り返すことで、密閉度のある、引出しを入れると他の引出しがぴ!っと出てくるような引出が完成します。

大引き出しを仕込み、カンナで削って調整しています。

大引き出しのカガミ板を入る場所に当てながら仕込んでいきます。引出しが多いと仕込む回数も増え、何十回と仕込んでいきます。仕込み終えたカガミ板は、引出が入る場所に入れておきます。

カガミ板の裏側、底板が入る場所を昇降盤で欠いていきます。

底板を当てながら、底板の厚みを見て昇降盤の刃の出具合を調整していきます。後ろでは、カンナを研いでいます。

引出しのカガミ板とホテ板の蟻組みを取り、取った場所をノミできれいにしていきます。

しばらく雪のない日々が続きましたが、今日はまた雪。立春と言う言葉に惑わされますが、現実はまだまだこれから…。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る5

広島県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、下台の地板をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側をカンナで仕上げた後、中台の地板の下に朴の木のフクリンを巻き、立側(胴丸)の丸の部分をペーパー(板に貼った紙やすり)で丸の部分をきれいに作っていきます。

上台の地板に貼った朴の木のフクリンも、中台と同じようにきれいに丸く作っていきます。

和たんすの立側(本体)が完成したので、引き出し周りに入っていきます。台車に引出しと衣装盆の材料を積んでいます。

自動カンナで引出しのホテ板(側板)の厚みを決め、各引き出しのホテ板の外側に入る方、内側に入る方を決めていきます。

引出しの底板(内側に入る方)をカンナで仕上げていきます。(木目が美しいです)

衣装盆(丸盆)の底板の内側に入る方をカンナで仕上げていきます。

カンナで仕上げたら、逆目がないかどうかを確認しています。

丸盆の枠をゴムチューブで巻いて固定し、4枚の丸盆を積んでいます。

今日は3分板の地板、中棚の板を組みます。午前中は暖かかったのですが、少しずつ荒れてきました。明日は大雪の予報です。

桐たんすの組み立て 広島県M様の和たんすを作る4

広島県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、重ね板をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の裏板をカンナで仕上げていきます。

中台の重ねのサンを重ね板に付けるために、上台の地板からケヒキで幅を取っていきます。

たんす本体を重ねて仰向けに寝せ、長ハタガネで締めて固定し、たんすの前面をカンナで仕上げていきます。

たんす本体が乗る台輪を作っていきます。

上台、中台、下台の本体。

中台の地板に、朴の木のフクリンをシャコ万で締めて付けていきます。

長台のカンナを調整しています。裏金の具合を見ています。裏金の出し入れが逆目の有無に関わってきます。

下台の地板をカンナで仕上げていきます。

今日は引出しのホテ板を組みました。組んだ板は積み上げていくので、これをタワーと呼んでいます。明日も全力で頑張ります。