今日は、電話でお問い合わせのあった話を書きたいと思います。
工場の2階で板を貼っていた夕方、一本の電話が入りました。そのお客様は、東京に住む奥様らしき方。
何でも、呉服屋さんで桐たんすの説明を聞き、その説明が本当なのか心配になって、ネットで検索し、桐の蔵に電話を掛けてきたとのことでした。
呉服屋さんで受けた説明とは、その呉服屋さんで売っていた桐たんすは、国内産と書かれていたのですが、国産桐ではなく、中国産の桐との事。中国産の桐を使って、国内で作っているとの事らしい。(紛らわしいです)
そしてその販売員の方が言うには、もう国内産の桐なんてない、国産の桐たんすは使えても40年でガタが来る、との話でした。
そのお客様は、少し前に地元の東京で、母から受け継いだ桐たんすを再生していました。その時に、再生の対応をしてくれた東京では有名な桐たんす屋さんの担当者さんは、再生すれば○○○年使えます。大丈夫です。との話を聞き、母から受け継いだ桐たんすを再生したと言います。
そこで、今回の呉服屋さんの販売員の話ですから、再生した桐たんすは、大丈夫なのか?と、思ったのでしょう。
お問い合わせいただいたお客様には、「何にも問題はありません、再生した桐たんすは長く使えます」と、お伝えしたのですが、呉服屋さんの販売員の方も、現実を知らないって怖いことだなぁと思いました。
まだまだ、国内産の桐はあります。(これは新潟県産です)
国内産の桐は、少なくはなっているものの、まだまだ、ありますし、私ももうすぐ、新潟県津南町まで、桐丸太の仕入れに行ってきますし、国産桐で作られた桐たんすは、代々、使っていける日本の伝統文化です。
「きもの」と「桐たんす」お互いが、どちらも無くてはならない日本の伝統文化ですし、切っても切れない関係です。
出来るだけお互い、高め合って行きたいですね
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