今日は、胴丸というたんすの上板の部分の「上の上」、「上の下」、地板を作ります。胴丸と言うたんすは、本体の板厚が4cmの厚みを持ったたんすで、尚且、本体が丸く加工された桐たんすの形です。
胴丸たんすの上の板とその下の板
昔からの桐たんすは、たんす本体の四方が角だったりしていましたが、最近では、たんす本体の四方(左右上、左右下)を丸く加工した四方丸が一般的な形ですが、その形とは違い、本体は4cmの厚みを持った形で丸く加工され、上と下の部分は、2枚の板を合わせて作り、蓋をかぶせたようなデザインになっています。四方丸のデザインよりも新しく、少し洋風なデザインという事で、開発された形です。
今日は、胴丸たんすの、上の部分「上の上」と「上の下」そして地板を作る作業でした。
手押しカンナであいばを擦っていきます。
まずは、4分5厘(約14mm)の板を切り、昨日のホットプレスで真っ直ぐにした板を自動カンナにかけて、粗削りをした後、手押しカンナであいばを擦ります。
板を組む作業。 木表木裏を見て、木目を揃えていきます。
その後は、1尺5寸5分(約47cm)の幅に板を組んでいきます。出来るだけよく見える板は、柾目で揃えていきます。
その後は、組んだ印に沿って、板をハタガネで接着していくのです。ここまでで半日の作業。
ハタガネで組んだ板を貼っていきます。
その後は、自動カンナをかけてきれいに削って、厚みを決めていきます。
胴丸の桐たんすは、板が厚くてどっしりとして見えるので、重量感と高級感が漂うますが、板が厚い事や、本体が丸く加工されていることなど、手がかかっているんですね。