数日前から天気予報を気にかけ、職人さんには、今週、天気を見て板を入れる事を伝えていました。予報では、今週はずっと晴れの天気でしたが、昨日になって水曜日が曇りから雨に変わり、慌てて今日、板入れを行いました。
サンから外して、少しずつ倉庫へ運びます。
昨年の10月に新潟県津南町産の桐を製材し、その後、1年間に渡って渋抜き、乾燥を経てきた桐板です。
肩に担いで倉庫まで運びます。 乾いた板ですから、まだ軽いです。
板を干す作業は、製材したばかりの水分をたっぷり含んだ板ですから、かなり重いのですが、板を入れる作業は、1年間乾燥させているので、かなり軽い板なのです。それを一枚一枚、サンから外してまとめて担ぎ、倉庫の中に運んでいくのです。
倉庫の天井近くまで積み上げた板の山。 取り出す時が大変です。
倉庫の中では、担いできた板を次から次へと重ねて、崩れないようにバランスを取りながら積み上げていきます。
今年も、天井の高い倉庫のかなり上の部分まで積み上げました。毎年のことながらですが、これを使っていく時が大変で、板の山に登って、一枚づつ、降ろしていかなければなりません。一歩間違えば、板の山が崩れて、板の下敷きになる危険性もあります。
でも、今回の板は良い板です。幅の広い板は、直径2尺1寸(64cm)はありましたから、素晴らしく太い木です。
この板は倉庫でもう少し寝かせてから、来年の春くらいからでしょうか、使っていきます。本当に素晴らしい板ですので、良い桐たんすが作れると思います。