2019年 12月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 東京都H様の整理たんすを作る3

先週の木曜日から始まりました加茂箪笥組合主催の「池袋東武百貨店 桐たんす展」ですが、昨日の日曜日を終えたところで、私は一旦帰宅し、今日の月曜日は工場で、居なかった3日間のたまった仕事を片付け、明日の最終日にまた新幹線に乗って、東京へ向かいます。

数日間空いてしまいましたが、東京都H様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、先週は、上板の面を面取鉋で取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上板と立側のホゾを組み、棚板を入れ込んで、長ハタガネを締めながら、木釘を打つために、ドリルをもんでいきます。

上板のホゾとホゾの間に、木釘を打つためにドリルで穴を開けていきます。

ドリルで穴を開けたら、木釘を打っていきます。

上台の立側を立てていき、ツカが直角かどうかを、直角定規を当てながら確認していきます。

立側の裏側に定規を当て、真っすぐになっているかを確認しています。

今日の私は、3日間いなかった間に、奥様がたくさん板を貼ってくれていましたので、それを自動カンナにかけ、各板を仕上げます。

その後は、引き出しの底板を作るため、底板を組んでいきます。

あすは日帰りで東京・池袋東武百貨店へ。

明日も全力で頑張ります。

池袋東武百貨店  桐たんす展

今日から始まりました、加茂箪笥協同組合の新企画、池袋の東武百貨店ですの桐たんす展(桐たんすの展示会)ですが、組合加盟の参加社6社が一同に介しまして参加しています。

昨日は朝の新幹線に乗り東京まで、午後から搬入を終え初日の今日を迎えました。

午前中は、恒例の女性による桐たんす制作体験を行い、抽選で選ばれた名の女性が、職人の先生2名の教えのもと、桐たんす制作を行いました。

流石に、池袋駅直結の有名百貨店。オープン開始の10時から、閉店の8時まで人の流れが途切れません。

一日だけでどれくらいのお客様が来たのでしょうか。

明日から、17日(火)まで行っていますので、お時間あったらお出かけいただければ幸いです。

桐たんす制作体験を終えて、参加者の皆さんと。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都H様の整理たんすを作る2

昨日から、東京都H様からご注文いただきました整理たんすの制作を、お伝えしておりますが、昨日は、ツカをカンナで仕上げて毛引きで墨をする所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

ツカの棚板に入る「入り」の部分を作るため、木口に毛引きを入れていきます。

毛引きを引いたツカ。これから胴突きとノミを使って、「入り」の部分を作っていきます。

「入り」の部分を作るため、型を当てながらノミで「入り」の部分を作っていきます。

立側の内側に、棚板が入る溝を堀りました。溝をのみできれいに取っていきます。

溝の先の部分、棚板が入る総面の部分をノミで取っていきます。

上板にツカが入る溝と、立側を組むホゾを取りました。そこから面取りカンナで、面を取っていきます。

今日の私は、木取りを作ります。

地板、ヘギ底、立側と各種の板を組んでいきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都H様の整理たんすを作る

今日からは東京都H様様からご注文いただきました整理たんす(小袖)の制作をお伝えさせていただきます。

実は、以前に和たんす(上下開き)のご注文も頂いており、今回が2本目のご注文です。

まずは図面を出します。これをもとに整理たんすを作っていきます。

木取り(桐たんすの部材、パーツ)を出してもらい、長さ切りで、長さや幅を切って決めていきます。

上台の地板の後ろと両側に板をシャコ万で付けていきます。

重ね板の立側に入る部分に毛引きで墨を入れていきます。

毛引きで墨を入れたところを、縦引きで切り込んでいきます。

立側、地板、上板のホゾを機械で取ります。

ホゾを取った立側に、引き出しが入る部分の定規を当て、棚板の位置をシラガキで付けていきます。

ツカをカンナで仕上げて、ツカの入る部分を毛引きで墨をしていきます。

今日は新潟市まで桐たんすのお届けに行ってきました。今朝はすごい冷え込みで、車のウインドーガラスが凍っていました。

そんな中、職人・横山さんと新潟市内まで。9月に工場までお出かけいただき、和たんすをお求め頂いたのでした。

立派なご自宅のお部屋にピッタリと下ニの和たんすが納まりました。

S様、ありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る6

今朝起きたら、車の屋根の上が雪で真っ白。工場に来たら、板の上にも雪が少し積もっていました。

愛媛県N様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日は最後です。昨日は、引き出しの枠を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

衣装盆(丸盆)の底板をハタガネを締めながら、木釘で打っていきます。

衣装盆の底板をカンナで仕上げていきます。(衣装盆を台の上に乗せて、底板を当てながらカンナで仕上げます)

衣装盆を積み上げてハタガネを締め、全部一緒に角をカンナで丸く削っていきます。

引き出しの枠を固めたら、底板を木釘で打ち、その後、ホテ板、先板、底板をカンナで仕上げながら、引き出しを入れていきます。

衣装盆(丸盆)、引き出しが終わったら、観音開きの扉を仕込んで、最後にカンナで仕上げて完成です。

今日も、昨日に引き続きホットプレスです。

昨日は、裏板や側板など長い板を中心に行いましたが、今日は引き出しの底板や、下台の裏板など短い板を中心に行います。

幅の広い順に底板を積み上げていくなど、奥様なりの段取りとこだわりがあります。これをやってくれることで、私のこの後の仕事も、スムーズに仕事が運び、助かります。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る5

愛媛県N様からご注文頂いております和たんすの制作ですが、昨日は、ゴムチューブを使って丸盆の枠を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆の枠の、のりが乾いたら、留めを切った四方の角をカンナで仕上げていきます。

内側に貼る部分を作っていきます。その後、丸盆の角を切って、内側に貼る部分を貼っていきます。

引き出しに入っていきます。先板、ホテ板、底板をカンナで仕上げていきます。引き出しを仕込み、その後、機械で引き出しの「蟻組」を取っていきます。

蟻組を取ったら、蟻組が隙間なく良く付くようにノミできれいに取っていきます。

カガミ板(前板)にのりを付け、ホテ板を組んでいきます。

カガミ板、ホテ板、先板を組み合わせ、引き出しの枠を固めていきます。

引き出しの先板とホテ板は、ホゾ組と木釘で止めていきます。

小引き出しの枠も固めていきます。

今日は、連日、切りためてきた板を、熱で反りや狂いを取る「ホッタプレス」の日です。この作業は奥様が担当してくれます。

へぎ底から引き出しの底板、裏板、タイコ、側板、地板など、桐たんすに使われる各種の板は、1年間の板干しにより狂いが生じています。

これを取って真っ直ぐにしないと、桐たんすの材料として使えないのです。

今日一日では終わらないので、今日明日と、2日間かけてホットプレスの作業を行います。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る4

昨日は、桐たんすの四方丸の内側の丸を小刀で作っていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側が立ったら引き出し周りに入っていきます。

引き出し周りの木取りを出してもらい、材料を手押しで均して、長さ切りでそれぞれの長さに切っていきます。

引き出しの底板を長さ切りで切ります。

長さを切り終えたら、カンナ掛けです。衣装盆の底板をカンナ掛けしていきます。

丸盆の制作に入ります。

丸盆の前板(カガミ板)、先板、ホテ板を留めで切って、底板の入る部分を昇降盤で欠きます。

その後、のりを付けて丸盆を接着していきます。

ゴムチューブを使って、丸盆の周りを固めていきます。

それを丸盆の枚数だけ繰り返し行っていきます。

今日の私は、3分板を切り続けます。

昨日のヘギ底(衣装盆の底板)に引き続き、引き出しの底板、立側を切ります。

特に、立側の板は大きくて長く、傷のない板を探して切っていきます。

ここ数日、板を切り続けましたので、明日は切った板を熱で反りや狂いを取る、ホットプレスです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る3

愛媛県N様からご注文をいただきました和たんすの制作ですが、昨日は、下台に足をハタガネで取り付け、台輪の制作に入った所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

本体の立側(上台と下台)を重ねて寝せてハタガネを締め、立側を一気にカンナで仕上げていきます。

今回のたんすは四方丸なので、上台の両端の丸をカンナで丸く仕上げていきます。

ハタガネを締めたまま、たんすを仰向けに置き、シャコ万を締めて、たんすの前面を仕上げる準備です。

四方丸の外側の丸をカンナで仕上げたら、今度は内側の丸を小刀で作っていきます。

内側の丸を作っています。たんす本体の前面を仕上げます。

今日の私は、一日、ヘギ(衣装盆)の底板を切っていました。

ヘギ底に適した3分板を倉庫から運んで来て、今日は87枚の底板を切りました。

明日は引き出しの底板を切る段取りです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 愛媛県N様の和たんすを作る2

先日から、愛媛県のN様からご注文をいただきました和たんすの制作をお伝えさせて頂いておりますが、先日は、立側に重ね板を止めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側の内側が平になっているか、定規を当てて確認しています。

裏板を打つために、裏板をはめ込むところをのみできれいに取っています。

下台の巾に裏板を当てて、裏板の巾を決めています。

裏板を木釘で止めて下台の立側が立ちました。

四方丸の内側の丸を作るため、角の内側に桐をハの字に貼り付けます。

その後、下台の下に足(足と呼ぶ台輪と下台を繋ぐ部分)をハタガネで取り付けます。

その間、台輪の制作に入ります。

今日の私は、裏板を切っていました。倉庫から長い3分板を探し、桐たんすの背の大切な部分、裏板を切ります。

そして今日は、遠路、青森県からお客様が来られました。

数日前に、「実際に桐たんすを見たい」とのことで電話があり、ご両親とお嬢様の3人でお見えになりました。

すでに結婚式は終えて、お二人で生活しているとのことでしたが、やはり桐たんすが欲しいとのことで、青森県内の家具店などもご覧になったといいますが、思うものがなかったとの事で、桐の蔵に来られたのでした。

ホント、遠路、申し訳ないのと、感謝の気持ちでいっぱいでした。

帰りには、桐たんすをお求めいただき、今日は、弥彦温泉にお泊りになるそうです。とても素敵なご家族でした。

T様、本当にありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。