展示会の準備で東京まで行ってきました。

今回は加茂箪笥組合主催の展示会が、東京の青山で開催されるため、準備に日帰りで行ってきました。

始発の新幹線に乗るために、起床は午前4時半。いつもこの時間に起きる奥様と共に起床です。

一緒に行く同業の皆さんと共に私の車で燕三条駅まで行き、そからは新幹線で一路、東京青山まで。

すでにたんすを積んだトラックは到着しており、皆さんで共にたんすを降ろし、準備に取り掛かります。

何とか午前中で準備を終え、加茂箪笥組合主催の桐たんす展示会を本日より14日(木)まで開催しています。

会場は、東京青山一丁目の「伝統工芸青山スクエア」(銀座線青山一丁目駅下車徒歩3分)

私は、今日は準備だけ参加し、日帰りで工場に帰り、そこから昨日の続きの底板作りに励みました。

東京からダッシュで帰り、底板を作ります。

2週間の期間中、同業の方々が順番に販売に行きますが、私は5日(火)~8日(木)までの担当です。お近くのお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 山形県K様の和たんすを作る2

昨日から始めました山形県K様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、立側の留めの部分を切って、地板が入る場所を作る所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

立側のホゾを取ったら、ホゾを玄能で叩いて木殺しをします。木殺しとは、ホゾなどを叩いて、ホゾとホゾが組んだ時に、より付きやすくするためにする作業です。

立側の地板が入る場所を、昇降盤でノコを入れてノミで取って作ります。

ゲス板(観音開きの中の小引き出しが入る場所の引き出しの下になる板)の厚みを毛引きで取ります。

下台の立側のホゾと重ね板が入る場所。

観音開きの中の小引き出しが入る場所のツカを、中棚と組み合わせます。

下台の棚板が入る場所を、毛引きで墨をしていきます。

今日の私は、昨日から必死に奥様が貼ってくれた底板を自動カンナに掛け、超仕上げをかけて作っていました。

この引き出しの底板もかなりの枚数があるので、何回かに分けて作っていきます。

明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 山形県K様の和たんすを作る

今日からは山形県のK様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。

まずは図面と木取り(部材)を出してもらい、長さ切りで木取りをそれぞれの長さ、巾に切り揃えていきます。

その後は、それぞれの木取りをカンナ掛けしていきます。

上板、立側、地板のホゾ組みを機械で取っていきます。

ホゾを取った上板の留めの部分を、胴突きと留め型を使って、留めの部分を作っていきます。

胴突きで切ったら、その部分を留め型を当てながらノミできれいに、きちんと留めが付くように取っていきます。

ホゾ組と留めの部分のアップ。きれいにホゾ組みと留めが取れました。

立側の地板が入る部分に毛引きを当て、地板の入る場所を作っていきます。

今日の私は、昨日から奥様が貼ってくれた「ヘギ底」衣装盆の底板を自動(自動カンナ)で削って、ヘギ底を作りました。

かなり多くのヘギ底が出来ました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る6

昨日は、丸盆の底板を木釘で打つ所までをお伝えしましたが、今日はその続きで今回が最終回です。

引き出しの本体を固め、底板を打ったら次は、引き出しを入れていきます。

引き出しのホテ板とホテ板の上の部分を削りながら、引き出しを少しずつ入れて行きます。

引き出しを斜めに入れて、左側のホテ板が当たっているかどうかを見ながら確認していきます。

今度は、引き出しの右側を斜めに入れて、右側のホテ板、先板が当たっていないかを確認しています。

丸盆の底板のホテ側を削っていきます。

丸盆の底板をカンナで仕上げていきます。

引き出しを入れ、丸盆を仕上げたら、最後に観音開の扉を仕込んで、カンナで仕上げて行きます。

これで、今回の和たんすの木地が完成です。

これから塗装と金具付け、調整と梱包を経て、お届けになります。

今日は、親方が工場にやってきました。いつものように、柾割りの仕事を作っておきましたので、それをやってもらいます。

私は、昨日の底板を引き続き組みます。合計で90枚近い底板になりました。

まだまだ、追いたくられます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る5

週末も仕事に、桐たんすのお届けに充実した時間を過ごしました。

今日で5回目のなります、新潟市T様の和たんすの制作ですが、先週は、丸盆の制作までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆の枠を固めたら、底板を長さ切りで切って、大きさを決めていきます。

丸盆の外側の角を切って、その部分を内側に付けて丸盆の内側の丸を作ります。

その糊が乾く間に、引き出しの底板をハタガネで締めながら木釘で打っていきます。

木釘で打ったら、釘切りノコで木釘を切っていきます。

丸盆の底板をハタガネで締めながら木釘で打っていきます。等間隔で打つ木釘が美しいです。

今日の私は、先日、津南町に仕入れに行った桐丸太が製材所に届いたということで、親方と一緒に、「木はずみ」に行ってきました。

「木ははずみ」とは、桐丸太をどこで切って、どのくらいの厚さに製材するかを、丸太に印を付ける事を、「木はずみ」といいます。

毎回、事前に何分板が何本いるな、と予め決めておくのですが、実際、桐丸太を見ると、この丸太はこの厚みがいいな、とか、目があるから何分がいいな、とか、実際見てみると変わってきます。

何度やっても、勉強になりますし、この「木はずみ」だけは、親方にはまだまだ叶いません。一生勉強です。

明日も全力で頑張ります。

新潟市まで桐たんすのお届けでした。

久しぶりに今朝は、いつもより長く寝させていただき、ゆっくりと工場へ出勤でした。

昨日切った7分板。

昨日、奥様が貼ってくれた板のハタガネを外し、今日は、7分板の丸盆、先板を組んでいました。

そうこうしていたらお昼。

午後からは、新潟市まで桐たんすのお届けでした。

お届けの日程と時間の無理を聞いていただき、午後1時にお届けさせていただきました。

T様、本当にありがとうございました。

2~3日降り続いた雨も上がってきました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの木取り。 足りない部材を必死で作る。

昨日からの雨が、今日になっても降り続き、それでも暖かな一日でした。

ここ数日は、足りなくなっている木取り(部材)を作るのに必死の毎日ですが、職人さんがお休みの土曜日ですが、朝から板を切る一日でした。

あまりの必死さに、奥様から、「手伝ってやろうか?」との神のようなお言葉をいただき、午前中、板を貼っていただきました。

奥様から貼ってもらった板。お陰様で、仕事が進み何とか峠を超えたようです。やはり、一人よりも二人。奥様に感謝です。

板盆を組みます。

さすがに、午後になるとヘトヘト。気力だけで仕事をしていましたが、機械も使うので危ない事は避けて、夕方、5時を前に終えました。

今日、組んだ板の数々。これを週明けに貼っていきます。

今月は、次男たくみの高校のサッカーの応援に半日、お休みをもらっただけで、よく働きました。

明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る4

昨日は、桐たんす本体の上台と下台の立側を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下一(引き出しが一段の意味)の和たんす。引き出しのところから2つに別れます。

本体が完成したら、台輪を作っていきます。

本体が完成したので、胴巻きをシャコ万とハタガネで巻いていきます。

本体が完成したら引き出し周りに入ります。

木取りを出してもらい、長さ切りでそれぞれの部材を、それぞれの長さや巾に切り分けていきます。

丸盆のホテ板、先板をカンナで仕上げていきます。

底板の入る部分を欠いて、留めを切ってチューブで止めていきます。

丸盆は外側の角を切って、その切ったところを、内側に貼って付け丸にします。

今日の私は、4分板の「うわずり」(タイコのサン)を組んでいました。

木取りが間に合わなく、自分でも必死です。木取り(材料)が無くなる時って、一度にみんな無くなるんですよね。この状態を何とか早く、クリアしなければなりません。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る3

昨日は、和たんすの立側の上台を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台を逆さにして、地板を打っていきます。長ハタガネを締めながら、木釘を地板に打っていきます。

上台の上板を乗せて、これからハタガネで締めます。このたんすは胴丸という形で、ホゾを組まずに、上から上板を乗せるようなタイプです。

上板を乗せてシャコマンで締めていきます。

下台を固め、裏板を打ち終えたら、裏板をカンナで仕上げていきます。

たんす本体を重ねて寝せて、長ハタガネをしめてズレないようにしてから、立側を一気にカンナで仕上げていきます。

上台の地板を打ったら、地板の下に朴の木を巻いていきます。

今日は、奥様が私が切った板を、板の反りと狂いを熱で取るためのホットプレスの作業でした。引き出しの底板が山のように積んであります。

私は、ヘギ底を組んでいました。これもかなりの枚数を組みましたので、結構な高さになりました。明日は、これを貼っていきます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る2

先週からは、新潟市T様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えさせていただきますが、先週は、下台の地板の入る部分の制作までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

地板の上に重ね板を乗せて、立側への入りを見ています。

重ね板の入る部分を、この後、シラガキで印を付けます。(アップ)

上台の観音開きの中の小引き出しのツカを立てます。

タイコに中棚の入る溝を掘ります。

タイコにサンを打つ準備をしています。

タイコに中棚を組み入れて、それを上台の立て側に中に入れて、長ハタガネと木釘で固めていきます。

今日の私は、午後から寺泊に再生たんすのお届けに行ってきました。

かなり古い桐たんすでしたが、オイル塗装を施し、金具も再塗装してきれいに仕上がりました。

K様、ありがとうございました。

明日も全力で頑張ります。