桐たんすの組み立て 神奈川県S様の和たんすを作る5

神奈川県S様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。先週は、衣装盆の底板をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

衣装盆のカガミ板(前板)の底板が入る部分を昇降盤で欠いていきます。

衣装盆(角盆)の枠を固めていきます。ホテ板に先板を木釘で打っていきます。なぜか職人さんは裸足が多いです。弟も夏は裸足。私は夏も靴下を履きますが・・・。

衣装盆の底板をハタガネを締めながら木釘を打っていきます。

衣装盆の枠を固めたら、底板を木釘で打っていきます。木釘を打ったら釘切ノコで木釘を切るのですが、そのテンポは素早く、あっという間に木釘を切っていきます。

底板を木釘で打ったら、底板をカンナで仕上げていきます。その時は、衣装盆の下に台を入れ、底板が直接当たるようにしてから底板をカンナで仕上げていきます。

衣装盆のホテ板、先板、カガミ板の上面をカンナ(長台)で仕上げます。

今回のたんすは「総盆」と言い、衣装盆が15枚、衣装盆だけの和たんすです。ある程度、衣装盆をまとめてハタガネで締め、角をカンナで丸く削っていきます。

ここも型とかではなく、あくまでも勘と経験できれいな丸を作っていきます。

衣装盆のホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

衣装盆が出来上がると、最後に観音開きの扉を仕込みます。分割しない1本もののたんすなので、扉も大きいです。長い柾も必要ですし、木取りも制作も大変です。本体に扉を当て仕込んでいきます。

扉を仕込み終えたら、最後に扉をカンナで仕上げて完成となります。この後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包して、お届けとなります。

今日の新潟は雨が降ったり止んだりの天気。湿度が高く蒸し蒸しとしていました。九州の大雨で被害に遭われました皆様にはお見舞い申し上げます。

明日も全力で頑張ります。

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