2019年 10月 の投稿一覧

大阪まで桐たんすのお届けでした。

今月は怒涛のような一ヶ月で、まだ一日もお休みがありません。充実しています。

そんな中、今日は大阪まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は、久しぶりの午前4時。辺りは真っ暗。まだ誰も起きていません。いつものように工場で弟と待ち合わせ、北陸高速を西へひた走ります。

いつものように福井県の南条SAで休憩を取り、いざ、大阪へ。吹田ICで下車し、お客様のご自宅を向かいます。

今回は、上下開きと呼ぶ、和たんすをお届けさせていただきました。

実は、今年はこの上下開きの和たんすの注文が多く、今年で4本目。その年によって多くご注文いただけるたんすがあるのです。

今回、お届けさせていただきましたH様、ありがとうございました。実は、もう一本ご注文を頂いており年内にお届けさせていただく予定です。

帰りも名神、北陸道と順調に走り、今、帰りました。

明日も、全力で頑張ります。

桐丸太を仕入れに。 今秋2回目。

なぜか週末になると天気が崩れる予報で、今日は、天気のうちに桐丸太の仕入れに、新潟県の津南町に行ってきました。

事前に桐丸太屋さんから、どのくらいの量があるとお聞きしていましたので、それをもとに、親方と一緒に行ってきました。

毎回、津南町まで行く道中は、親方の昔の話に花が咲き、私も興味深く聞いていますが、今日の話もとっても面白かったです。そんな道中約2時間のドライブを経て、津南町の土場に付きます。

本当は、この倍位の量があったのですが、出すのに時間がかかるということで、今年はこの量を仕入れることになりました。

今回は全部で24本。

太い丸太を中心に、今回も良い丸太が揃いました。早く製材して、雪が降る前に干さなくてはなりません。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 新潟市T様の和たんすを作る

週末は台風19号が上陸し、大変な爪痕を残していきました。

我が家の長男も、長野県佐久市で千曲川の氾濫の影響で、一晩、避難所で過ごしたといいます。被害に遭われました皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今週からは新潟市のT様からご注文をいただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。

T様とは、少し前からご縁を頂き、その後、お電話にて和たんすのご注文をいただきました。T様、ありがとうございます。

まずは図面をもとに、木取り(部材)を出します。

その図面をもとに、長さ切りで、それぞれの部材をそれぞれの、長さ、巾に切り分けていきます。

各部材をカンナ掛けしていきます。(重ね板です)

板がしゃくんでいたりした場合は、台の上に乗せて、板を反らせながらカンナを掛けていきます。

隠し箱の蓋の部分をシラガキで印をつけています。

下台の地板の入る部分を、ノミで取っていきます。

今日は、奥様がホットプレスで板の反りや狂いを取ってくれています。

私は、カガミを作ったり、観音扉を作ったりでした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る8

東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、終盤に入ってきました。
先日は、衣装盆(ヘギ)を固めたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。


衣装盆(ヘギ)の底板の長さ、巾を長さ切りで切っていきます。


衣装盆(ヘギ)の底板。幅広の木目が美しいです。


衣装盆(ヘギ)の枠を先に固めていきます。


固めた衣装盆の枠に、底板を木釘で打っていきます。


衣装盆の底板を打ったら、カンナで底板を仕上げていきます。衣装盆の底板を仕上げるときは、下に台を置いて、底板にカンナがよく当たるようにしながら、カンナを掛けていきます。


今回は衣装盆が14枚もある和たんすですので、カンナで仕上げるだけでも大変です。


底板を仕上げたら、ホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

今日の私は、柾を切っていました。週明けからは、ご注文を頂いた桐たんすの柾をもう少し切りたいです。

明日も全力で頑張ります。

第一弾、板干し終わりました。

またもや今年最大クラスとの台風がやってきます。今年は、何度、最大クラスの台風がやってきたのでしょうか。
まだ、千葉県では復旧していない場所もあると聞きます。何とか、それて大きな被害が出ないことを願います。


先月、仕入れて、製材を終えた桐丸太が工場に来てから数週間。早く干さなければと思いながら、展示会や配達が相次ぎ、後手後手になっていました桐の板干しを、今日、やっと行いました。


製材された板を、数枚ずつ肩に担いで、干す場所まで持っていきます。


製材された板は、一枚ずつ手作業でサンの中に入れて干していきます。

「台風が去ってからやれば」との言葉にも負けず、今日の快晴の天気でじっとしていられず、板干しを決行しました。


板が長かったり、短かったりすると、板を干すサンのクランプを緩めて、上下させます。


板に干した日の日付を欠いておきます。

今日、干した板は丸太にして20本。干してみればあっという間の2時間です。みんなでやれば早いものです。


板干し場は、まだあと三分のニが残っていますので、来月仕入れる予定の丸太は、ちょうど干せるような量、仕入れてきたいと思います。

明日からは雨の予報。やはり、今日、板干しして良かったです。

明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る7

昨日は、立側を立て桐たんすの前面のカンナを掛けた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


立側が完成しましたので、次は引き出し周りに入ります。今回は、上下開きで観音開きのみの和たんすですので、衣装盆の制作になります。衣装盆の材料を長さ切りで、長さを切っていきます。


衣装盆の底板をカンナで仕上げていきます。


完成した本体。これから衣装盆を作っていきます。


衣装盆は、今回はヘギ(角盆)。昇降盤でホテ板との継ぐところを欠いていきます。


底板が入る部分を、昇降盤で欠いていきます。


衣装盆のカガミ板とホテ板を木釘で打っていきます。


今日の私は、昨日に引き続き3分板を切っていました。


ご注文いただいた桐たんすの各部分の板を切っていきます。それをホットプレスの前に起き、その時期を待ちます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る6

昨日は、下台の足を固める所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


たんすの立側を上下逆さまにして、上台の上に下台を乗せて、重ね具合を見ています。
これがピッタリ重ならないと、桐たんすの重なりが合わないため、全て台無しになります。


上に乗せた下台をずらして、上台の重なりの部分をカンナで削っていきます。


桐たんすを寝せて、ずれないように重なりの部分にシャコ万で固定し、立側を寝せて、立側をカンナを掛けます。


たんす本体の四方丸の内側の丸になる部分。八の字型に桐を貼り付けて、この後、小刀で削って、内側の丸を作っていきます。


桐たんす本体の前面をカンナで仕上げていきます。


今日の私は、朝からご注文いただきました、たんすの板を切っていました。主に3分板で、裏板、タイコ等、午前中は時間との戦いでした。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る5

週末の東京・代官山での展示会を終え、昨日の夜にトラックで工場に到着しました。
昨日の東京は、予報に反して雨。それも一時、激しく降りグッと気温が下がりました。
新潟に到着したら、流石に寒く、秋の深まりを感じました。

東京都I様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先週は、立側を固めた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


立側(下台)と台輪を繋ぐ部分、「足」と呼ぶ部分を組み立てていきます。


上台の立側を固めました。


下台の両端の丸をカンナで作っていきます。


四方丸と呼ぶ、たんすの四方を丸くするのですが、これは目で見ながらカンナで丸くしていきます。


たんすを寝せて、この角度からも丸を作っていきます。


ペーパー(紙やすり)を掛けながら、丸の部分を滑らかに作っていきます。


足の部分を固め、この後、下台に付けていきます。

今日の私は、3日間留守にしていたお陰もあり、仕事が溜まっていて、バタバタとした一日でした。やる事が次から次へとバタバタで、ありがたいですね。

明日も全力で頑張ります。

東京・代官山で展示会です。

雨上がりの新潟を早朝に出発し、東京・代官山にやって来ました。
起床は午前4時半。いつものように工場で弟と合流し、トラックで東京へ向けて出発しました。

2日ほど前から腰の調子が悪く、コルセットをしながらの桐たんすの搬入でしたが、腰も出ず無事に展示会を開催させていただきました。


展示会場の前にある「猿楽神社」


展示会場は「代官山ヒルサイドテラス E棟」
ここは、私がまだ青春だった頃、東京へ来ては右も左もわからない田舎者がその頃、雑誌「ポパイ」や「ホットドックプレス」で覚えたお店を回った記憶。そこにはこの会場、「代官山ヒルサイドテラス」も載っていたし、遊びにも来たなぁ。


そんな会場で、今、こうして展示会を開催している事。


その頃から月日が経てど、全く色褪せることなく存在しているこの会場。ある意味、すごいです。

今日の東京は30度を超える真夏日!明日も今日以上の気温の予想。
都内、または近郊のお客様、お時間ありましたらおでかけいただければ幸いです。

最終日まで全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 東京都I様の和たんすを作る4

昨日は、タイコにサンを木釘で打っていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。


タイコにサンを木釘で打ったら、そこをカンナで仕上げていきます。


タイコと中棚を組み入れて、立側を固めていきます。立側のホゾと地板のホゾを組み入れて木釘で止めていきます。


ホゾとホゾを組み入れたら、打ち当てを当てて叩いて、しっかりとホゾを組み込んでいきます。


立側とタイコがしっかりと付くように、長ハタガネとシャコ万で締めていきます。


立側と地板、重ね板が長ハタガネとシャコ万で組み合わされて立側を固めていきます。


のりが乾いたら、ハタガネとシャコ万を取って具合を見ています。


今日の私は、前日から今日やらなければならない事をイメージしていました。
始業の合図とともに、7分板を切り始め、へぎホテ、丸盆ホテ、先板の順に切っていきます。


その後、ホテ板がなくなったので、ホテ板を先に取りかかり、何とか午前中にヘギホテを完成させました。


午後からは、昨日の続きの「柾」を組む作業。これも明日から東京での展示会のため工場を留守にするので、何とか今日中に柾を組んでおきたかったのです。終業の5時ギリギリになりましたが、柾を組み終えました。

明日も全力で頑張ります。