桐たんすの組み立て 東京都T様の和たんすを作る6

少し間が空いてしまいましたが、T様の和たんすの制作は今回が最後です。先回は、衣装盆の制作を終えたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引出しの枠を固めて、底板を木釘で打ったら引出しの先板を仕上げていきます。その次に、底板をカンナで仕上げます。(写真がなくてすみません)

その後、引出しを本体に入れていくのですが、ここはキツくてもダメ、ガタガタでもダメで、桐たんすの引出しの出し入れはとても微妙です。

引出しを入れて、当たるところを見つけます。

少し入れて当たっているところを見て、また出して削り、また入れては見て、そして当たっているところを削る。ということを繰り返しやっていきます。

出しては削り、入れては見るを繰り返していきます。

その繰り返しで、引出しを一つ入れると、他の引出しがすーーっと出てくる桐たんす特有の密閉度の高い引き出しになるのです。引出し周りの制作は、この作業にかなりの時間を費やし、これが桐たんすの命と言っても過言ではありません。

何度もやって、やっとスムーズな引出しが完成します。

引出しがスムーズに入ると次は、引出しのカガミ板の全面をカンナで仕上げます。そして全体的に引出しの調子を整えながら、次は観音開きの扉へと移っていきます。

引出しのカガミの前をカンナで仕上げます。

観音開きの扉は、扉をカンナで削った後に、立側に合わせながら扉を仕込んでいきます。その後、扉の上下の長さを決め、少しずつカンナで削りながら、扉を仕込んでいきます。(写真がなくてすみません)
そして最終的に扉を仕上げて召合せを付けて完成となります。

今日の私は、2日間いなかった分の仕事が溜まっており、まずは今日出荷する桐たんすの調整と梱包を行い、その後、奥様が貼っておいてくれた板を削って厚さを合わせ、その後は、裏板、底板、側板をずっと切っていました。

今日の後半はずっと板を切っていました。

月曜日からは、奥様にホットプレス(沿った板や曲がっている板を熱で真っ直ぐにする作業です)を行うので、それまでに出来るだけ多くの板を切っておきたいのです。

明日は土曜日で工場はお休みですが、出勤して板を切ります。
明日も全力で頑張ります。

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