桐たんすの組み立て 福井県T様の和たんすを作る その4

昨日は、福井県T様からご注文いただきました、胴丸の小袖たんすの立側を立てて、裏板を打つところまでをお伝えいたしました。

今日は、裏板を仕上げて重ねの朴の木を打ちます。胴丸という形は、重なる部分に立側と同じように丸くした、朴の木を打ちます。その後は、昨日、切り組み始めた「台輪」を作っていきます。


上台をひっくり返して、地板に朴の木を接着しています。

台輪も立側と同じように、丸く面を取って、台の下の部分に、面を取った朴の木を打ちます。少しばかり強度も増し、畳擦りという意味合いも込めて、桐よりも強度のある朴の木を台の下の部分に持ってきます。


胴丸の台輪に朴の木を打っていきます。

そうこうしている内に、上台の下に付けた重ねの朴の木の接着が乾き、最終的に立側(本体)が完成してきました。ここまでで、やっと立側が完成するのですが、ここで、胴丸の上と下に「胴巻き」と呼ぶ柾板を立側の周りに巻いていくのですが、これも結構な熟練した技術が要ります。


上台の上板に胴巻きを巻きます。


下台の地板にも胴巻きを巻きます。

10月4日のブログ「桐を曲げる」に、動画も交えてアップしていますので、胴巻きを付ける様子を御覧ください。

胴巻きは、接着剤と長バタ(長いハタガネ)、シャコ万(クランプ)で付けていくので、接着剤が乾くまでに時間がかかります。その間に、引出し周りに入っていきます。


引出し周りの木取りです。


引出し周りの各々の部材の長さを切っていきます。

引出し周り、衣装盆の材料などの木取りを出して、長さ切りで各々の寸法に切って行くのですが、今日はここまで。立側が立ち、引出し周りに入っていく段階ではっと半分。完成まで、まだまだ時間がかかりますが、明日も全力で頑張ります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

オリジナル無料カタログ・プレゼント

桐の蔵の商品をいつでもどこでもゆっくりとご覧になりませんか?
桐たんすの違いや仕様まで、わかりやすく細かく説明しています。

・桐たんす・桐チェスト 全74竿掲載
・A4版 全95ページのボリューム
・豊富な写真と細かな説明でわかりやすい

お申し込み後、1週間ほどでお届けいたします。
ぜひ、あなた様の桐たんす選びにご活用して下さい。


無料カタログ請求