桐たんすを作る道具たち 「胴付鋸」(どうづきのこぎり)

曇のち晴れ。  台風前のフェーン現象でしょうか。

今回の道具は「胴付鋸」

桐たんす職人は、普通の鋸はあまり使いません。
普通、鋸と言えば、両方に刃が付いているものを鋸と呼ぶのですが、桐たんす職人が使う鋸は、片方に刃が付いているものがほとんど。その中で、今回は「胴付」と呼ぶ、鋸を紹介します。

私がまだ、和歌山での修行時代。
親方に、「胴付取って!」と言われ、?だったことを思い出します。

その時は、何で「胴付」なんだろうって思ったのですが、後になって何となく分かりました。

胴付鋸って、刃が付いている反対側に背金が付いているんですよね。
これがあるお陰で、ノコが曲がらないように正確に真っ直ぐに切れるようになってるのです。

多分、この背金の事を胴付の「胴」と呼んだのではないかと思います。
胴付鋸は細かい作業の時に主に使うのですが、私も修行時代、真っ直ぐに切れなくて、よく怒られました。

「ほら、見てみろ、曲がってる」と。

そんな事で、「胴付鋸」って言うと、修行時代を思い出してしまします。

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