2021年 4月 の投稿一覧

静岡県T様の桐チェストを作る5

静岡県T様からご注文いただきました桐チェストの制作ですが、今回が最後です。引出しの枠を固め、これから底板を木釘で打っていきます。

三ツ割の小引き出しの底板を木釘で打っていきます。

引出しの底板を打ち終え、これからカンナで仕上げに入る目にカンナを研いで、裏金を合わせています。桐たんす職人は、必ず一つ一つの作業を終え、次の段取りに入る前には、カンナを研ぎ裏金を合わせていきます。部屋の暗いところでは、カンナの裏金が見にくいので、外の明るい方を見ながら、裏金を合わせて行きます。

大引き出しの底板をカンナで仕上げていきます。

引出しを仕上げ終え、本体を寝せながら軽く面をペーパー(紙やすり)で落としています。

そして引出しを入れて完成です。この後は、塗装、金具付け、調整、最終点検、梱包してお届けになります。

明日も全力で頑張ります。

富山まで桐たんすのお届けでした。

今日は、富山市まで桐たんすのお届けに行って来ました。今回のY様には、昨年にも2本セットの桐たんす(長女様)をお求めいただき、本日は次女様の婚礼に際しまして、和たんすをお届けさせていただきました。

帰りにはお土産におせんべいと日本酒をたくさんいただきました。Y様、本当にありがとうございました。

今後共、お付き合いを宜しくお願い致します。

静岡県T様の桐チェストを作る4

静岡県T様からご注文いただきました桐チェストですが、本体が完成し、引出しに入っていきます。

引出しのホテ板(側板)の内側、外側を決めて鉛筆で印を付けています。

引出しのカガミ板(前板)を仕込んでいます。仕込むとは、引出が入る場所にカガミ板を当てて、ピッタリと隙間がないように合わせて行くことを「仕込む」と言います。

大引き出しを、入る場所にぴったりと当てながら、引出しを仕込んでいきます。今回の引出しの前板は、お客様の好みにより「板目」を使っています。

引出しを仕込んだら、引出しの枠を固めていきます。ハタガネを締めながら木釘を打って止めていきます。

大引き出しの先板とホテ板をホゾで組んで、木釘打って止めていきます。

今日は、村上市まで再生した桐たんすをお届けしてきました。新潟県は縦に長いので、村上市までは途中、高速を使っても約1時間半。との粉仕上げで仕上げた桐たんすは、新品同様に仕上がり、喜んでいただけました。S様、ありがとうございました。

静岡県T様の桐チェストを作る3

静岡県T様からご注文いただきました桐チェストの制作ですが、進んでいます。桐チェストの裏板を打つ前に、棚板が真っ直ぐになっているかを確認し、棚板につっかえ棒を入れて棚板を真っ直ぐにしていきます。

裏板をドリルで揉んで木釘を打って止めていきます。

本体を組んだら、足をシャコ万と長ハタガネで止めていきます。

桐チェスト本体を寝かせ、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

引き出し周りに入っていきます。引出しの底板をカンナで仕上げていきます。

今日は夕方から雨がポツポツと。明日からは寒くなるとか・・・。明日も全力で頑張ります。

静岡県T様の桐チェストを作る2

静岡県T様からご注文いただきました桐チェストの制作ですが、順調に進んでいます。立側の内側に、引出が入る間隔を物差しで測っています。

上板に入るツカの位置を定規で計り、位置を決めています。

地板が入る立側の部分に溝堀カッターで溝を掘っていきます。

溝堀カッターで、地板が入る溝を掘った立側

立側に棚板、地板、ツカを組み入れ、立側を固めていきます。

今日は、切った板の反りや狂いを熱をかけて真っ直ぐにしていくホットプレス。奥様が担当してくれます。

真っ直ぐにした板を、順番にきれいに積んでいく事も、頭を使う作業です。

明日も全力で頑張ります。

屋根塗ってもらっています。

桐の蔵の工場が加茂市から今の田上町に移ってきて早、35年程。その間に、1回、屋根など塗ってもらいましたが、さすがに錆びや雨漏りなどが起こってきたので、友人の中勇塗装店にお願いして、工場の全体を塗ってもらっています。

先日は焼却炉の煙突、今日は集塵のダクトを塗ってもらっていますが、焼却炉の煙突なんかは月曜日に来てビックリ!、錆び錆がピカピカでした。

今日の集塵のダクトも、クネクネ曲がっているのに、マスキングもせず、ピカピカに塗っていく様は見事!ほんと職人仕事です。

刷毛(ブラシ?)1本で仕上げていく、素晴らしい仕事でした。中ちゃん、ありがたとう!

いやー、ホント素晴らしい技術です。

静岡県T様の桐チェストを作る

今日からは、静岡県T様からご注文いただきました桐チェストの制作をお伝えしていきます。まずは、図面を出して、この図面で桐チェストを作っていきます。

木取り(部材)を出して、その木取りを長さ切りでそれぞれのサイズに切り分けていきます。

各部材をカンナで仕上げていきます。

桐チェストの立側、無垢板の木目が美しいです。

立側、上板のホゾを取り、立側の留めを胴付きノコで切っていきます。

ホゾを取った、無垢板の立側。木目が美しいです。

明日も全力で頑張ります。

板入れと、板干しでした。

昨日、今、桐丸太を製材してもらっている製材所から並丸太の製材が終わったとの連絡があり、急遽、昨年の4月に干した板の板入れを行いました。

そして今日、製材したばかりの桐板を干す作業を、全員で行いました。今回は、立側用の丸太と、底板、裏板用に取る丸太合わせて13本分の桐板を干します。

職人が板を干す「目皿」と呼ぶ「櫛型」になっているところまで板を運び、一枚一枚、そこに板を差し込んで干していきます。この状態で、雨に当て、風に当て、雪にも当て、日に当てながら一年間、ずっと干していきます。

並べて干された桐板。美しささえ感じます。この状態で来年の4月まで干していきます。

桐たんす屋は、手間と暇(時間)がかかりますね。

東京都Y様の小袖たんすを作る3

東京都Y様からご注文いただきました小袖たんすですが、順調に進んでいます。裏板を木釘で打って止めています。木釘の配列が美しいです。

本体を固め、地板をシャコ万で止めています。

上板を長ハタガネで止めています。

小袖たんすの本体を固め、その後は引出し周りに入っていきます。長さ切りで、引出しの材料を切っています。

引出しのホテ板の内側に入る方を、カンナで仕上げています。

明日も全力で頑張ります。