2020年 6月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 山口県M様の和たんすを作る4

山口県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、本体の裏板を合わせるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

裏板を木釘で打ったら、カンナで仕上げていきます。

中台の重ね板(中台と上台の重なる部分の板)を定規を当てながら平らにカンナで削っていきます。

縦方向も定規を当てて、平らになっているかを確認しています。

上台の左右の両端をカンナで丸く仕上げていきます。(天丸仕様です)

上台と中台を重ねて逆さにして、上台と中台の重なりを見ています。ピッタリと重なるようにカンナで削りながら調整していきます。

逆さになった上台の上の中台を少しずらして、本体の後ろの部分もカンナで平らに削っていきます。

縦方向もカンナで平らに削って調整していきます。

削っては確認し、またずらしては削るを何度も行い、上台と中台の重なり具合を完成させていきます。

昨日の新潟日報朝刊「県央」紙面に、桐の蔵の再生事業が紹介されました。このコロナ禍の中、予定していた展示会はすべて中止。

そんな中、古い桐たんすの再生は、弊社の一点の明かりでした。20数年前、桐たんす再生を始めたころは結構バカにされた事業ですが、今では立派な弊社の1本の柱です。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 山口県M様の和たんすを作る3

山口県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、地板にタイコが入る溝を掘るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

地板の両端の立側に入る部分を、胴付きで切って作っていきます。

タイコに木釘で打ったサンを、ペーパー(紙やすり)で調整しながらかけていきます。

タイコに中棚を入れ込んでいきます。

三つ重ねですので、タイコに中棚を入れ込んだものが3つあります。

タイコに中棚を入れ込んだら、地板、重ね板、上板、立側を組み入れます。メジャーで対角線を測って、直角が出ているかを確かめます。

立側にタイコと中棚を入れ込み、シャコ万で固定していきます。同じものが3つあります。

裏板を合わせていきます。

裏板を合わせたら、木釘で裏板を打っていき、その後、カンナで仕上げていきます。

今日も親方はやって来て、昨日の続きです。まだまだ現役には負けない働きぶりです。

私はと言うと、今日も板を切ります。3分板の裏板、タイコなど。もう少し切って、来週はホットプレスです。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 山口県M様の和たんすを作る2

山口県M様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、先回は、タイコの面を面取りカンナで取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

タイコのサンの端を、カンナで斜めに削って仕上げていきます。何枚かをまとめて一緒に仕上げていきます。

カンナで仕上げたら、ペーパー(紙やすりをペーパーと呼びます)を掛けて、滑らかにしていきます。

タイコに衣装盆の幅の定規を当てながら、ドリルで穴を開けていきます。

そしてサンを木釘で打っていきます。

和たんすの上板を下に置き、地板の長さを上板に当てながら見ていきます。

地板の立側への入りの部分をケヒキで取って線を引いていきます。

タイコの端を斜めに胴付きで切っていきます。

地板にタイコの入る溝を、溝堀カッターで掘っていきます。

地板に、タイコが入る溝が掘れました。

今日は親方が工場にやって来ました。以前から、親方用の仕事を作っておきましたので、それをやってもらいます。また明日来るな!と言って帰っていきました。

私は、午前中に新潟市まで再生した桐たんすのお届けでした。

明日も全力で頑張ります。

埼玉県と神奈川県まで桐たんすのお届けでした。

土曜日の山形県に続き、今日は埼玉県と神奈川県まで桐たんすのお届けに行って来ました。

出発は午前6時過ぎ。今日は職人・横山さんと一緒です。順調に関越高速を走り、川越ICで下車。予定の9時にH様の素敵なご自宅に到着し、和室に和たんすをお届けさせていただきました。大丸の和たんすがぴったりと収まりました。

H様、ありがとうございました。

その後は、首都高を走り神奈川県まで。今日の首都高は渋滞がなく順調そのもの。こんな平日があるのですね。横浜市のA様のご自宅へ再生した桐たんすを2本、お届けさせていただきました。

今日の関東地方は気温が上がり、マスクをしてお届けしていると呼吸困難になりそうです。A様、本当にありがとうございました。

帰りは、東名から圏央道→関越道で帰って来ました。途中、前橋付近での気温は30度。真夏日でした。

今日、お届けさせていただきましたお客様、本当にありがとうございました。

明日も、全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 山口県M様の和たんすを作る

今日からは、山口県M様からご注文いただきました和たんすの制作です。今回の和たんすはすごいです。高さが2m36cmの三つ重ねの和たんす。観音開きが3つ、衣装盆が20枚の大作です。お客様と色々打ち合わせをさせて頂き、この形での制作が決まりました。

まずは、図面を渡して、この図面をもとにしながら和たんすを制作していきます。

木取りを出して、長さ切りでそれぞれの部材を、各々の長さ、幅に切り分けていきます。

各木取り(部材)をカンナで仕上げていきます。(裏板をカンナで仕上げていきます)

中棚をカンナで仕上げていきます。

タイコ(衣装盆が入る部分)のサンをどの位(何cm)にするのか、電卓で計算しています。これ、けっこう大変です。

地板にタイコが入る溝を掘り、ノミできれいに仕上げていきます。

地板の両端にタイコの入る溝を掘りました。

タイコに面を面取りカンナで取っていきます。

今日の私は「柾」を切りました。扉用の柾と引出し用の柾を倉庫から選び図面を見ながら切っていきます。

明日も全力で頑張ります。