山口県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、本体の裏板を合わせるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

裏板を木釘で打ったら、カンナで仕上げていきます。

中台の重ね板(中台と上台の重なる部分の板)を定規を当てながら平らにカンナで削っていきます。

縦方向も定規を当てて、平らになっているかを確認しています。

上台の左右の両端をカンナで丸く仕上げていきます。(天丸仕様です)

上台と中台を重ねて逆さにして、上台と中台の重なりを見ています。ピッタリと重なるようにカンナで削りながら調整していきます。

逆さになった上台の上の中台を少しずらして、本体の後ろの部分もカンナで平らに削っていきます。

縦方向もカンナで平らに削って調整していきます。

削っては確認し、またずらしては削るを何度も行い、上台と中台の重なり具合を完成させていきます。

昨日の新潟日報朝刊「県央」紙面に、桐の蔵の再生事業が紹介されました。このコロナ禍の中、予定していた展示会はすべて中止。
そんな中、古い桐たんすの再生は、弊社の一点の明かりでした。20数年前、桐たんす再生を始めたころは結構バカにされた事業ですが、今では立派な弊社の1本の柱です。
明日も全力で頑張ります。