2018年 11月 の投稿一覧

愛知県まで、桐たんすのお届けでした。

11月4日(日)、大安吉日の良き日に、今日は愛知県田原市まで桐たんすのお届けに行ってきました。

起床は久々の午前4時。緊張のためか、夜中に1時間おきに起きてしまい、幾分寝不足でしたが、工場で弟と5時に待ち合わせ、一路、愛知県まで北陸道、上信越道、中央道、東名とひた走ります。

東名豊川ICで降りて、そこから約30分下道を走ると、田原市に入ります。事前に、近くの道の駅に着いたら電話して下さいとの事でしたので、電話をし、数分待って、お迎えに来ていただきました。

その後は、新築のご自宅に到着し、お届けをさせていただいたのですが、新築のご自宅の素敵さ。素晴らしいご自宅でした。
W様のセンスなのでしょう、お庭の作りといい、アプローチ、そして玄関からお部屋の中も全てセンスあふれる素敵さでした。


お部屋に収めさせていただきました、和たんす「春」

そんなご自宅の一室に、弊社の最高級和たんす「春」をお納めさせてただ来ました。たんすの金具は、桐の蔵オリジナルの「ため色漆金具」をお選びいただきました。


桐の蔵オリジナルのため色漆金具です。

帰りには、お土産もたくさんいただき、帰路につきました。往復10時間とちょっとの道のりでしたが、今日も良い一日でした。
W様、本当にありがとうございます。

今週は土曜が仕事、今日がお届けで、お休みがありませんでしたが充実している証。
明日からも全力で頑張ります。

桐たんすの木取り  底板を作る。

11月に入りました。昨日と同様、今日も足りなくなった木取り(部材)との戦いでした。が、午前中は、長岡市まで桐たんすのお届けに行ってきました。

予定では、午前11時頃には帰れる予定でしたが、押せ押せのお届けで、帰ってきたらちょうど正午。人生、何があるか本当に分かりませんね。


奥様が貼ってくれた引出しの底板。 ホント、仕事が早くて感謝です。

正午に帰ってきて、昼食を挟み、午後からの段取りを考えます。奥様が午前中に貼ってくれた底板を削って、底板を作らなければならないのですが、その他にも、今日、やらなければならないことが次から次へと降ってきます。

急遽、立側を作らなければ間に合わないことに。ホント、マーフィーの法則の如く、無くなるのは一斉です。
その後は、立側を作って終業を迎えようと思ったのですが、なかなか思うようには行かず、明日に回すことに。


山形県酒田市から依頼された修理の桐たんす。 緊張と責任とプライドで修理します。

そうしたら、仕上げ職人の石山君が、数日かけて仕上げた、再生たんすが出来上がっていましたので、その調整をすることに。
このたんす、山形県酒田市から修理を依頼されたたんすで、弊社に届いた時から雰囲気が違っていました。

どう見ても、酒田船箪笥の面影を残しているたんすでした。その修理・再生を承っていましたので、相当な責任と、何とかしてきれいにしてお戻ししたいとの職人のプライドで、この仕事を請け負いました。完成したたんすを見て、これで良かったと思いました。修理する職人さんと、仕上げる職人さんの思いが一致しました。


こんなたんすは中々、お目にかかれません。きれいに完成して、本当に良かったです。

本当に、桐たんすはどんなに古くなっても、その当時の思い出と、その方の思いを現代に繋いでくれる素晴らしい日本の文化だと思っています。

古い桐たんすの再生事業を立ち上げて良かったと、本当に感じています。明日は工場はお休みですが、私は仕事です。
休日こそ、全力で頑張ります。

桐たんすの木取り  底板と木はずみと。


貼り付けを貼った棚板。 奥様は仕事が早いです。

ここ数日、足りなくなった板(部材)を作るのに、必死です。今日は、昨日奥様に貼って頂いた棚板を、さらに奥様から貼り付けを貼ってもらい、私はその間に、残った引出しの底板を削る作業へ。


引出しの底板を組んでいます。 木表、木裏を確かめ大きな木目三枚で組みます。

今日の段取りで、何とか午前10時から引出しの底板を組んで、一枚でも多く今日の内に組んでおきたいと、必死かつ慎重に底板を組み、約半分組んだところで、午前中が終わりました。


お昼休みに自動の刃物を交換します。

午後からはやる事が目白押しのため、お昼休みに自動(自動カンナ)の刃物を交換し、午後からの仕事に備えます。

午後からは、奥様に貼り付けを貼っていただいた棚板の厚みを最終的に決めるため、刃物を変えたばかりでテロテロの自動(自動カンナ)を掛けます。これで、やっと棚板が完成し、ホット一息付く間もなく、束の間の晴れ間を縫って、親方と共に地元の製材所へ。


1本1本、慎重に丸太を見ていきます。

先日仕入れてきた桐丸太が製材所に並べてあり、木はずみをするために親方と製材所へやってきました。木はずみとは、丸太1本1本をじっくり見て、何分に製材するか、曲がっていたらどこから切るかを決める作業です。
今回は、3分板と4分板、そして7分板を取ることに。全部で28本ですので、本当はもう少し欲しいところですが・・・。


やっとで80数枚の引出しの底板を組み終わりました。重ねて積み上げると2本のタワーになります。

時間にして約30分の木はずみを終え、急いで工場へ戻り、やりかけの引出しの底板を組む仕事を再開です。
午後4時半過ぎに、引出しの底板83枚と、三割用の底板20枚を組み終わりました。ここで、やっと今日の最低限の段取りを終えることが出来ました。

その後は、引出しの芯を作っていたら、弟が「今作っているたんすの棚板をもう一枚作って!」とのことで、急遽、板を切って作ることに。

そんなこんなで、バタバタと就業時間の5時を迎えました。今日は全力でやりきった!前の日からイメージしていた時間どおりの段取りでした。

これも奥様や親方、職人の皆さんのおかげです。ホント、ありがとうございます。
明日も、全力で頑張ります。