おめ、落ち着け・・・。

   曇りのち、雨。   夕方からは本格的な雨です。

ここのところ、新人君にに付き添っての仕事と、
私の仕事のやりくりで、バタバタとした日々を送っている。

ここ数日がそんな感じだから、当然ながら、職人さん達も
気づいている。
慌しいな・・・、と。

そんな時に、職人「横山松雄」の一言が効く。
「おめ(おまえ)が、落ち着かないでどうする」と・・・。

全くその通りです。

私、いつも言っているが、せっかちな性格で短気。
根っからの職人気質です。

だから、急に注文が入ったり、木取り間に合わなくなったり
すると、ついつい、周りが見えなくなってしまう。

そんな時は、もう必死。
目の前の事にしか集中できない。
これだから、周りの人たちは、「またか・・・」って感じかもしれない。

でも、やっている本人は必死で、何とかしてこの波を
超えないと・・・と思っているのだが・・・。

さすがに、桐の蔵の職人さん達は、私よりも何枚も
上のようです。
まだまだ、甘いって事なのでしょう・・・。

明日は、福井までまたまた、桐たんすのお届け。
で、何とか、早く帰ってきて工場で仕事をしたいものです。

でも、気をつけて行ってきます・・・。

プレッシャーと、緊張の中で・・・。

   晴れ。   今日は暖かかった・・・。

弟の作業日記で書かれていたが、実は、桐の蔵に
新たなる見習、新人君が入った。

このI君。
経歴は大卒。
そして、何と!、私のこのブログを読んで「働きたい」と
メールを来れた、一見変わった人だ。

ちょうど、我々も新たな職人を募集中で、職安にも
募集を出していた。

そして、数名の方々との面接の結果、このI君を採用した。
年齢は26歳。
見た目よりも、実際は若い。
そして受け答えは、落ち着いている。
さすが、大卒って感じ・・・。

桐の蔵、始って以来の大卒です。

で、仕事をしてから約2週間になるだろうか?
毎日が、私と一緒の仕事。
当然、失敗したら怒るし、段取りや、やり方が違っていれば
注意する。

だから、毎日が、相当な緊張の中での仕事だと思う。
私もそうだったが、修行中って、そんなものだった。

私なんかは、修行中は、いつも怒鳴られていた。
でも、今は、そんなことをしたら・・・。

今の若い子したら、桐の蔵の現場は、結構、辛いかもしれない。
周りの職人さんは、I君に比べれば、かなり年上。
休憩時間の会話も、噛み合わないかもしれない。

でも、自分が「この仕事がしたい!」と、望んできた仕事だ。
周りに何を言われようが、仕事の中で、自分なりの
「やりがいと、生きがい」を見出してこそ、この仕事を選んだ
理由(わけ)が、そこにあるのだと思う。

最初から、自分に合った仕事なんてそうそうない。(と、思う)
私なんて、家業がたんす屋でなかったら、この仕事を
選んでいたかどうかさえも、わからない。

だから、自ら望んできた仕事。
技術を身に付けるまでは、頑張って欲しい。

いつかの日経新聞で、大卒の大工さんばかりの
建設会社の記事を読んだ。

今って、そんな時代なのか?
でも、I君。
この今の緊張感を、ずーーーと持っていてくれたら、
素晴らしい職人になると思うのです。

秋は静かに・・・。

   曇りのち、雨。    東京は、暖かかった。

週末は、東京・日本橋での展示会。
年に数回行う、日本橋での展示会は、もう恒例にさえなった。

お陰様で、次はいつですか?との、お問い合わせさえも
いただけるようになったのは、嬉しいこと。

会場は、日本橋三越本店の真迎えという最高の立地の
お陰もあり、常に人が行き交い、展示会場にも入ってくる。

それが、新潟の美味しい食品や、美味しいお酒であれば、
行き交う人たちも、すぐに「お買い上げ!」となるのだろうが、
そこに並ぶ品々は、数十万円から、数百万円と、食品や、
お酒とは、少し、桁が違うものが並ぶ。

だから、当然、ハードルは高い。
でも、そんなことは百も承知の上。
それでも、ここで展示会を行うには訳がある。

どこの展示会場でもそうだが、私たちの作品(商品)が欲しい
人が、一人でもいれば、私はその土地に行こうと思う。

だって、桐の蔵の作品が見たい!と、連絡があったり、
じかに私に言われたりしたら、行かざるを得ないし、行くのが
当然と思う。

山登りと一緒で、「そこに山があるから昇る」と、山昇りの人は
言う。

私は、「その土地にお客様がいるから行く」のである。
それが、私の思いであり、それが商売と言うのだと思う。

そこを、「遠いから」とか、「経費が・・・」なんて言う言い訳は
もっての外だ。

今回の、東京日本橋での展示会も、偶然か、必然なのか、
素晴らしいご縁を頂いた。
時に、この会場は、こう言う事(ご縁が)ある。
数年前もそうだったし・・・。

葉山のT様。
本当に、ありがとうございました。

また、兵庫県のK様。
本当に、ありがとうございました。

そして、いつもお世話になっています、T様。
わざわざ、お出かけいただきましてすみませんでした。
次回の展示会、是非、お待ちしています。

でも、全体的には、静かだった展示会。
秋の深まりとともに、それを象徴するような展示会だったかもしれません。

でも、帰ってきたら、工場は騒がしい忙しさに包まれています。
今日も、Y様。
そして、M様。
そして、そして、大阪のT様。
ありがとうございました。

本当に、お客様に恵まれていると思っています。
このお返しは、喜んでいただける桐たんすをお届けする
ことだと思っています。

どうぞ、完成までの間、今しばらく、お待ちいただければ幸いです。

東京へ向けて・・・。

   曇り、のち、雨・・・。

 10月は今週末、初めての展示会。
今週末は、東京・日本橋での展示会です。

会場は、いつもの日本橋・三越の真向かい。
日本橋・新潟館です。

早いもので、この場所で展示会を行ってからもう、2年以上が
経つ。
この会場で、数々のご縁を頂いたし、
劇的な出会いや、素晴らしい商談も行ってきた。

展示会の出来、不出来は、結構、運に左右される。
「運」に左右されないくらい、きっちりしたマーケティングが
出来ればいいのだが、私自身の甘えもありそこまでは・・・。

何度この会場で展示会を行っても、色々な意味で、
さすがに東京だなーーーー、って思える。
全てにおいて、ここ新潟のような田舎とは違う。

生活するには、私は、この土地以外には考えられないが、
こと商売ってなると、東京や大阪にはかなわない。(と思う)

人口が圧倒的に違うから、色々な考えの方々がいる。
だから、いろんな商売も生まれるのだと思う。

今回はどんな出会いがあるのだろうか?
関東周辺にお住まいのお客様。
今週末、金曜日から日曜日まで、日本橋での展示会に
是非、お出かけください。

相見積もり。

   晴れのち、曇り、一時、雨。   変わりやすい天気です。

ここ数日、桐の蔵の展示会でご縁をいただき、
お見積もりを出させていただいたお客様と、お電話で
お話させて頂いている。

私たちが作る桐のたんすは、世間一般で言えば、高価な
作品である。
ですから、お決め頂く場合、ある程度、前もって作品を
絞り込んでいるお客様は、以外と早くに作品を決めて
お求めいただける場合も多い。

しかし、何せ、高価なものであるから、じっくりと考えたい。と言う
お客様も、少なからずいる。

それは、そうだ。
私がその立場だったら、百万円単位の買い物を・・・と、考えると
確かに、考えるかもしれない。

今回のお客様の単価も、結構、高い。
ですから、じっくり考えたいと言う事で、一ヶ月後の
お返事待ちとさせていただいた。

そして、そのお返事を聞くべく、お忙しい中、お電話をさせていただく。
お答えは、「他のお店も見てみたい」とのお答えだった。
展示会でも、その事はお聞きしていたので、じっくり見て、考えて
お答えをお聞かせください。と、お話させていただいた。

結果は、私たち、「桐の蔵」と、その家具店様との相見積もりと
なった。

でも、選択するのはお客様であり、我々が、どうこうできる問題ではない。
確かに、高価なものなので、相見積もりは、比較と言う点では、
一つの手段だと思う。

現に、私も「相見積もり」はよくするし、特に、高価なものであれば
尚のことかもしれない。

前にも書かせていただいたが、日本国内には、数箇所の
桐たんすを製作する場所(地域的に)がある。

決して自慢ではないが、新潟県・加茂市で製造される桐たんすの
レベルは、他産地に比べても、間違いなく秀でていると思う。

私のところが一番なんて、言うつもりは本当にないが、
国(経済産業省)で、認められた、伝統的工芸品であり、その証である
伝産シール(金色の伝の文字があしらわれたシール)は、
一般のお客様が、桐たんすをお選びいただく一つの目安になるし、
このシールが貼られた作品は、逆にいえば、間違いがあってはならない。

高価な桐たんすをお求め頂くお客様の一つの目安は、間違いなく
その「価格」であることは、まぎれもない事実ではあるが、
それ以外にも、大切なところは多い。(と思う)

今回も、正直に言えば、桐の蔵で買っていただきたいのは、本心である。
でも、ここまで来ると、どうか、本物の桐たんすをお求め頂きたい。
ただ、ただ、それだけである。

親の背中・・・。

   晴れ。    工場でもストーブ出そうかな・・・。

今日の月曜日。
来週の週末の小学校であるフェスタ(文化祭)の準備の
代休のため、子供達は、小学校がお休みだった。

でも、当然ながら嫁さんの工場での仕事はある。
ましてや、ここ最近、嫁さんの仕事量が増えているから
子供たちが休みであっても、工場は休めない。(すみません)

だから、今日は、長男いさみを置いて、女の子2人を
連れて、工場にやって来た。
長女みほと、次女ゆうは、事務所で持ってきた宿題をこなし、
休憩時間は、一緒にお茶を飲む。

急遽、御昼ご飯の買出しに行き、嫁さんは午後からも少しだけ
仕事をすることになった。

工場で、私や嫁さん、そして親方が仕事をしているのを
子供たちはしっかりと見ている。
また、玄関のすぐのところに事務所があるので、お客様が来ると、
子供たちが「お父さん、お客さんが来たよーーーー!!!」と
私が仕事をしていた2階まで、呼びに来てくれた。

親の背中を見て、子供は育つと言いますが・・・。
嫁さんはともかく、私は仕事ばかりで、そんな立派な
事はしてやれません。

昔、私が小さかった頃は、自宅の前が工場だったので、
両親が仕事をしている姿は、毎日のように見ていたし、
工場が遊び場だった。

職人さんにも遊んでもらったし、
なんて言っても、工場にある機械で、一人で遊んでいるときは
とても楽しかった記憶がある。

今でも、その機械は工場にあるので、それを見ると、
何だか、懐かしさが蘇って来る。

子供たちに、親の仕事をしている姿を見せることって
大切なことだと思う。
自営業の方なら、何とかできると思うが、
サラリーマンの方でも、出来るだけ工夫をして
親の仕事をしている姿を子供に見せられたら
子供にとっては、どんなに素晴らしいことなのかと思う。

だって、私は、そうやって育ってきたから。

弟(作業日記)が、「おーーーーい、手伝って!!!」と呼ぶと、
喜んでお手伝いに行く姿を見ると、
たまにでも、連れてきたほうがいいかな?って、思うけど、
これは、小学生のうちかもしれない。

でも、出来るだけ、親の働いている姿って、
見せたほうがいい。
これって、何よりも大切な教育のような気がしてならない。

こんなにきれいになって・・・。

  曇りのち、晴れ。   夜中の雨は上がりました。

今日は、朝一番から新潟市内まで、修理・再生した、
桐たんすを合計3本(2軒)、お届けしてきた。

まずは一軒目はK様。
お婆ちゃんの一人暮で、何かと大変そう。
今回伺ったときも、首になにやらギブスらしいものを巻いて
出てこられた。

大丈夫ですか?
と聞くと、えーーー、年寄りの病気。
首が曲がったみたいとあっさり答える。
す、、、、、すごい!!

このK様。
本当に、きれいになってと喜んでいただいた。
おまけに、美味しいお菓子まで頂き、次の2軒目のT様の
お宅まで急ぐ。

2軒目のT様のご自宅は、日本家屋。
それも、門構えがすごくいい!

木の門をくぐり、石畳を歩いて玄関にたどり着くまで
けっこうな距離がある。
それだけで、どんな家なのか想像がつくと思う。

玄関の戸を開けると、廊下は畳張り。
もう、そこは、れっきとした歴史ある家。
言い換えれば、相当いい材料を使ってつくられた、日本家屋。
そんな感じだ。

そんな家に住む方は、それなりの雰囲気。
奥様は、品がよく、旦那様は、穏やか。
うーーーーーん、見習わなければ・・・。

修理・再生させていただいた桐たんす2本を、
お届けさせていただき、美味しいお茶を頂いて、会社まで
帰ってきた。

本当に、桐たんすの修理・再生の仕事は、汚く、手間は
かかるが、それ以上に、お客様に喜んでいただける事が
嬉しい。

これは職人冥利に尽きる。

工場に帰ると、横浜から桐たんす修理依頼の電話が入る。
今年は、修理・再生の依頼が多い。
これも、桐たんす屋として大事な仕事です。

この修理・再生の仕事は、桐たんすを改めて世に
送り出すようで、こちらとしては嬉しいような、不安なような
不思議な気持ですが、お客様は、本当に新しくなった、と
喜んでくださいます。

こう言う仕事をしていきたいと思います。
新しい桐たんすも、古い桐たんすも、それぞれ、思いが
込められているはずですから・・・。

全員参加で・・・。

   晴れ。    もう、朝晩はストーブがついています。

いつ頃からだろうか?
嫁さんから、工場に来てもらって仕事を手伝ってもらうように
なったのは・・・。

それが今では当たり前のようになってしまい、
最近では、それでも、うーーーーーん、少し、
足りないくらいになってきた。

私は相変わらず、桐たんすの仕上げ(塗装と金具つけ)と、
木取り、そして、出荷前の点検と、出荷作業のいくつもの
作業を受け持ち、いつも駆け足でいるような気分で
仕事をさせてもらっている。

もう、桑原家の全員が桐の蔵で仕事をするようになった。
職人さんと、身内と合わせての全員参加だ。

なんだかんだ、言っても、手伝っていただく嫁さんには、
頭が上がらない。
だって、彼女がいなくては、もう、仕事が回りませんって位だ。
だから、助かっている。

小さな、小さな工場の桐の蔵だから、こういう現実がある。
これが、大きくて、数十人、数百人何ていったら、こんな訳には
行かないだろう。

小さな工場だから出来ること。
それが唯一の強みであるように、がんばろうと思う。

全員参加で。
これが、桐の蔵の強みであるように・・・。

事務所は、禁煙にしたい・・・。

   曇りのち、晴れ。    季節の変わり目です。

私、お酒は飲みますが、たばこは一切吸わない。
最近は、たばこを吸わない人の方が多いのではないでしょうか?

でも、桐の蔵の職人さん達は、吸う派と吸わない派に分かれる。
親方と、弟(作業日記)、横山さんは、吸う。(というか結構、吸う)

小池さんと私は、絶対に吸わない。
だから、弟と、車で配達に行くときは、車は必ず禁煙車。
特に、狭いトラックは、絶対だ。

でも、みんなが集まる事務所となると、どうも規制が甘くなる。
今日は、みんなが帰った後の(午後5時以降)の第二ラウンドの
事務所は、すごかった。

私は現場で仕事をしていて、たまたま事務所に行ったら
眼が痛くなるくらいのたばこの煙。
思わず、「禁煙だ!!!」と叫んだくらい。

この煙を吸っただけで、肺がんになりそうな位だった。
ホント、タバコって吸う暴力かもしれない。

まあ、喫煙者の言う事もわかるのだが、こう狭い事務所で
延々と、タバコを吸われると、吸わない人にとっては、
たまったものではない・・・。

事務所は禁煙にしたい。
明日からでも・・・。

再び、板干しです。

   晴れ。    今日も秋晴れでした。

今日の土曜日は、職人さん全員で、再び桐の丸太が
製材された板が届いたことで、桐板を一枚一枚、手で干すと
言う作業(板干しという)に追われた。

秋の長雨が来る前に、何としても干したい!と思っていたし、
少しでも時間の取れる時にと思い、天気も快復した今日、
板干し作業を開始した。

映像は、作業日記参照ですが、
製材したばかりの板は、水分をたくさん含んでいるので
本当に重い。

今回の板は、厚板(3cm厚や、4.5cm厚もあった)も多く、
肩に担いで運ぶのだが、厚板は2枚がやっと・・・。
製材したばかりに板は、大鋸屑(おがくず)が付いていて、
背中から、口から、そこら中に入り込んでくる。

だから、お風呂に入ると、すごいことになる。
先日の板干し一回目も、嫁さんに帰ったら、余りの
汚さに怒られたくらいだから・・・。

でも、この作業なくして、桐たんす屋は成り立たない位、
基本中の基本がここにあるのです。

重い桐板を、一枚一枚手で運び、丁寧に天日で干す。
そこから、桐の蔵もの作りは始っているのです。

効率ばかりが優先される今の時代。
私たちの、こうした作業は、時代に、逆境していると言っても
過言ではありません。

桐たんす製造という、伝統的工芸品の世界は、
正直、効率とは、対極にあるのかもしれません。

だからこそ、今の時代にも支持されるのではないでしょうか?

板干しから学ぶこと。
それは、ものづくりに関わるものとして、とても大切な
そして基本がここにあるように思うのです。

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