桐たんすづくりにおいて、桐たんす本体を組み立てて作っていく作業が
とかく注目されますが、それと同様に木取りと板組みという作業があります。
この木取りと板組みというのは、注文を頂いたたんすのサイズに合うように、
桐の板を切っていくという工程が木取りというものです。
簡単に言いましたが、これがたんすの良し悪しを左右すると言っても過言ではありません。
どの板をどこに使うか、という見極め。
桐の蔵では親方の仕事です。
そして、切った板を使って組み立てる前のパーツを作っていく工程を板組みと呼びます。
これも簡単に言ってしまいましたが、この工程も重要です。
板には木表と木裏があり、これを間違うと板を反って使い物にならなくなるのです。
また、板の木目と柾目を組み合わせて、美しい表情を作りだしていくのも、この板組みと
呼ばれる重要な仕事です。
私は、今日、板組みをやっていましたが、いかに、美しい桐の表情を作り出すか。
それはセンスと創造性に頼るところが大きいと思います。
ムクの板には傷は節もあります。
それを、神経を集中させて取り除き、美しい木肌を再現するには、それなりの
経験が必要です。
ただ単に作業が出来ても、いかに美しく見せることが出来るか。
職人は10年経っても一人前にはまだまだ。と言われるのはこの辺にあるようです。
木取りも板組みもどちらかというと地味な作業です。
でも、この地味な作業なくしては桐たんすづくりはありえません。
こうした地味な作業が、桐の蔵のモノづくりを支えている事は、言うまでもありません
裏を出す。
刃物を研いでいくと、次第に裏がなくなってくる。
いつも良く使うカンナの裏出しは良く行うが、今日はノミ。
ノミの裏がなくなっていた。
昔から、カンナの台直しと、裏出しが出来なければ一人前とは言わない。と言われる。
刃物は、地金と鋼で出来ているので表と裏があるのです。
普通に研いでいくと、刃物が段々と減っていくと同時に、裏もなくなってくるのです。
そうなると、刃物は切れません。
そこで、裏出し開始です。
刃を表から金槌で叩いて、裏を出します。
この作業が肝心。ここで全てが決まります。
カンナだったらカンナ台に当て、裏が出ているか確認。まだだったら、こまめに見ながら、叩きます。
次は、金属の板に裏を押し当てて、こすり合わせて叩いて出てきた裏を出していきます。
(う〜ん、言葉にすると難しい・・・)
この作業、全身の力を入れて行うので、結構、力がいります。
夏は汗だく、冬は暖かくなる作業。
カンナの刃や、のみ、けひきの刃など、刃物をこうして、裏を出して、使い続けていくのです。
なんでも、表と裏でひとつ。
表も、大事だけれど、裏も大事なのです。
一寸、一尺、一分
今日は一日中、桐たんすの引出しの底になる部分の板を作っていた。
通称3分板と呼ばれる厚さ約1cm、長さ45cmに切った板をずっと削って、かんなを掛けていた。
桐たんすの業界で使う寸法は、センチではなく一寸、一尺、一分を使うところが多い。
最近は、センチを使うところも増えてきたけれど、桐の蔵は今だに寸、尺、分。
私自身はどちらでも使うことができるが、職人さんはセンチはダメ。
昔ながらの寸、尺、分なのだ。
正確に言うと一寸は3.03センチ、一尺は30.3センチ、一分は3.03ミリ。
これだから、尺をセンチに直すととても半端。
今はお客様との図面のやりとりはセンチで行い、それを寸、尺、分に直した図面を職人さんに渡す。結構手間取る。
職人さんは昔から、この単位で仕事しているので、センチで言われてもピンとこない。
親方なんかは、普通の会話でも、センチでなく、寸を使っているくらい。
この寸法、他に使っているところはあるんだろうか。桐たんす業界と比較的、似ている業界は桐下駄屋さん。でも、今は桐下駄屋さんもとても少ない。
県内でも専門にやっているところは一軒くらいかな。桐を扱うところは、こうして段々と少なくなっているのが現状かも。そのうち、寸、尺、分なんて寸法も絶滅するかもしれない。
必要かと言われれば、そうではないかもしれないが、たんす業界で使われてきた寸法。こんなところも、大切に伝えていきたい一つだ。
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