1.会社での出来事

親の背中・・・。

   晴れ。    工場でもストーブ出そうかな・・・。

今日の月曜日。
来週の週末の小学校であるフェスタ(文化祭)の準備の
代休のため、子供達は、小学校がお休みだった。

でも、当然ながら嫁さんの工場での仕事はある。
ましてや、ここ最近、嫁さんの仕事量が増えているから
子供たちが休みであっても、工場は休めない。(すみません)

だから、今日は、長男いさみを置いて、女の子2人を
連れて、工場にやって来た。
長女みほと、次女ゆうは、事務所で持ってきた宿題をこなし、
休憩時間は、一緒にお茶を飲む。

急遽、御昼ご飯の買出しに行き、嫁さんは午後からも少しだけ
仕事をすることになった。

工場で、私や嫁さん、そして親方が仕事をしているのを
子供たちはしっかりと見ている。
また、玄関のすぐのところに事務所があるので、お客様が来ると、
子供たちが「お父さん、お客さんが来たよーーーー!!!」と
私が仕事をしていた2階まで、呼びに来てくれた。

親の背中を見て、子供は育つと言いますが・・・。
嫁さんはともかく、私は仕事ばかりで、そんな立派な
事はしてやれません。

昔、私が小さかった頃は、自宅の前が工場だったので、
両親が仕事をしている姿は、毎日のように見ていたし、
工場が遊び場だった。

職人さんにも遊んでもらったし、
なんて言っても、工場にある機械で、一人で遊んでいるときは
とても楽しかった記憶がある。

今でも、その機械は工場にあるので、それを見ると、
何だか、懐かしさが蘇って来る。

子供たちに、親の仕事をしている姿を見せることって
大切なことだと思う。
自営業の方なら、何とかできると思うが、
サラリーマンの方でも、出来るだけ工夫をして
親の仕事をしている姿を子供に見せられたら
子供にとっては、どんなに素晴らしいことなのかと思う。

だって、私は、そうやって育ってきたから。

弟(作業日記)が、「おーーーーい、手伝って!!!」と呼ぶと、
喜んでお手伝いに行く姿を見ると、
たまにでも、連れてきたほうがいいかな?って、思うけど、
これは、小学生のうちかもしれない。

でも、出来るだけ、親の働いている姿って、
見せたほうがいい。
これって、何よりも大切な教育のような気がしてならない。

こんなにきれいになって・・・。

  曇りのち、晴れ。   夜中の雨は上がりました。

今日は、朝一番から新潟市内まで、修理・再生した、
桐たんすを合計3本(2軒)、お届けしてきた。

まずは一軒目はK様。
お婆ちゃんの一人暮で、何かと大変そう。
今回伺ったときも、首になにやらギブスらしいものを巻いて
出てこられた。

大丈夫ですか?
と聞くと、えーーー、年寄りの病気。
首が曲がったみたいとあっさり答える。
す、、、、、すごい!!

このK様。
本当に、きれいになってと喜んでいただいた。
おまけに、美味しいお菓子まで頂き、次の2軒目のT様の
お宅まで急ぐ。

2軒目のT様のご自宅は、日本家屋。
それも、門構えがすごくいい!

木の門をくぐり、石畳を歩いて玄関にたどり着くまで
けっこうな距離がある。
それだけで、どんな家なのか想像がつくと思う。

玄関の戸を開けると、廊下は畳張り。
もう、そこは、れっきとした歴史ある家。
言い換えれば、相当いい材料を使ってつくられた、日本家屋。
そんな感じだ。

そんな家に住む方は、それなりの雰囲気。
奥様は、品がよく、旦那様は、穏やか。
うーーーーーん、見習わなければ・・・。

修理・再生させていただいた桐たんす2本を、
お届けさせていただき、美味しいお茶を頂いて、会社まで
帰ってきた。

本当に、桐たんすの修理・再生の仕事は、汚く、手間は
かかるが、それ以上に、お客様に喜んでいただける事が
嬉しい。

これは職人冥利に尽きる。

工場に帰ると、横浜から桐たんす修理依頼の電話が入る。
今年は、修理・再生の依頼が多い。
これも、桐たんす屋として大事な仕事です。

この修理・再生の仕事は、桐たんすを改めて世に
送り出すようで、こちらとしては嬉しいような、不安なような
不思議な気持ですが、お客様は、本当に新しくなった、と
喜んでくださいます。

こう言う仕事をしていきたいと思います。
新しい桐たんすも、古い桐たんすも、それぞれ、思いが
込められているはずですから・・・。

全員参加で・・・。

   晴れ。    もう、朝晩はストーブがついています。

いつ頃からだろうか?
嫁さんから、工場に来てもらって仕事を手伝ってもらうように
なったのは・・・。

それが今では当たり前のようになってしまい、
最近では、それでも、うーーーーーん、少し、
足りないくらいになってきた。

私は相変わらず、桐たんすの仕上げ(塗装と金具つけ)と、
木取り、そして、出荷前の点検と、出荷作業のいくつもの
作業を受け持ち、いつも駆け足でいるような気分で
仕事をさせてもらっている。

もう、桑原家の全員が桐の蔵で仕事をするようになった。
職人さんと、身内と合わせての全員参加だ。

なんだかんだ、言っても、手伝っていただく嫁さんには、
頭が上がらない。
だって、彼女がいなくては、もう、仕事が回りませんって位だ。
だから、助かっている。

小さな、小さな工場の桐の蔵だから、こういう現実がある。
これが、大きくて、数十人、数百人何ていったら、こんな訳には
行かないだろう。

小さな工場だから出来ること。
それが唯一の強みであるように、がんばろうと思う。

全員参加で。
これが、桐の蔵の強みであるように・・・。

事務所は、禁煙にしたい・・・。

   曇りのち、晴れ。    季節の変わり目です。

私、お酒は飲みますが、たばこは一切吸わない。
最近は、たばこを吸わない人の方が多いのではないでしょうか?

でも、桐の蔵の職人さん達は、吸う派と吸わない派に分かれる。
親方と、弟(作業日記)、横山さんは、吸う。(というか結構、吸う)

小池さんと私は、絶対に吸わない。
だから、弟と、車で配達に行くときは、車は必ず禁煙車。
特に、狭いトラックは、絶対だ。

でも、みんなが集まる事務所となると、どうも規制が甘くなる。
今日は、みんなが帰った後の(午後5時以降)の第二ラウンドの
事務所は、すごかった。

私は現場で仕事をしていて、たまたま事務所に行ったら
眼が痛くなるくらいのたばこの煙。
思わず、「禁煙だ!!!」と叫んだくらい。

この煙を吸っただけで、肺がんになりそうな位だった。
ホント、タバコって吸う暴力かもしれない。

まあ、喫煙者の言う事もわかるのだが、こう狭い事務所で
延々と、タバコを吸われると、吸わない人にとっては、
たまったものではない・・・。

事務所は禁煙にしたい。
明日からでも・・・。

再び、板干しです。

   晴れ。    今日も秋晴れでした。

今日の土曜日は、職人さん全員で、再び桐の丸太が
製材された板が届いたことで、桐板を一枚一枚、手で干すと
言う作業(板干しという)に追われた。

秋の長雨が来る前に、何としても干したい!と思っていたし、
少しでも時間の取れる時にと思い、天気も快復した今日、
板干し作業を開始した。

映像は、作業日記参照ですが、
製材したばかりの板は、水分をたくさん含んでいるので
本当に重い。

今回の板は、厚板(3cm厚や、4.5cm厚もあった)も多く、
肩に担いで運ぶのだが、厚板は2枚がやっと・・・。
製材したばかりに板は、大鋸屑(おがくず)が付いていて、
背中から、口から、そこら中に入り込んでくる。

だから、お風呂に入ると、すごいことになる。
先日の板干し一回目も、嫁さんに帰ったら、余りの
汚さに怒られたくらいだから・・・。

でも、この作業なくして、桐たんす屋は成り立たない位、
基本中の基本がここにあるのです。

重い桐板を、一枚一枚手で運び、丁寧に天日で干す。
そこから、桐の蔵もの作りは始っているのです。

効率ばかりが優先される今の時代。
私たちの、こうした作業は、時代に、逆境していると言っても
過言ではありません。

桐たんす製造という、伝統的工芸品の世界は、
正直、効率とは、対極にあるのかもしれません。

だからこそ、今の時代にも支持されるのではないでしょうか?

板干しから学ぶこと。
それは、ものづくりに関わるものとして、とても大切な
そして基本がここにあるように思うのです。

外は、真っ暗・・・。

   晴れ。  秋晴れです。

いつのまにか、仕事中も気温が低く、快適に過ごせている。
あの、真夏の40度の日々がウソのようである。
季節は、日々、秋に向かっていると言うか、ともすると、
冬にむかっているような気さえする。

いつもの事ながら、通常の終業時間の午後5時10分を終え、
職人さん達と、親方は、帰宅する。
いつもながら、ここからは私と、弟の第二ラウンドが始る。

で、今日は、第二ラウンドも仕事が忙しかったので、
夜も、工場の機械を回していた。

何とか、今日中に段取りを終えたいと必死だったので、
息つく間もなかった。

でも、ふと・・・・、外を見ると、
つい先日まで、明るかった空が、いつの間にか真っ暗だった。
もう、そんな季節か・・・。

お彼岸を過ぎると、あっという間だ。
新潟県は、秋が短く、あっという間に冬が来る。

今日もそうだったが、午後6時は真っ暗だ。
これからは、益々、日が短くなる。
そして、新潟特有のねずみ色の空の季節がやってくる。

夕暮れが早いと、それに応じて帰宅時間も早くなればいいのですが、
そうは、行きませんね。

でも、気持は、早く帰りたいと思っています。

再び、丸太が・・・。

   晴れ。     秋晴れ。

先週、職人さんみんなで数年干した「桐板」を倉庫に入れ、
そして、新たに山で仕入れてきた、新しい桐丸太を製材した
板を干したことは、ここで書かせていただいた。

今日、またまた、桐丸太を製材したばかりに桐板が、
トラックに運ばれて、桐の蔵にやって来た。

10トントラックにして約3台分の桐板。
運び終わるのに、半日以上かかった。

桐の丸太を製材したばかりの匂いって、昔から嗅いでいるが
私にとって懐かしい匂いであるし、桐のみずみずしい匂いでもある。

製材したばかりの桐は、水分を多く含んでいるので、干す作業は
とても重い。
数枚の板を、肩に担ぎ、一枚一枚を丁寧にだった広い、板干し場と
呼ぶ場所に干していく作業は、根気の要る作業であるし、
本当に手間のかかる作業であるし、なんと言っても、
本当に、疲れる作業である。

もう、日本全国探しても、こんな事をしている産地は、
多分、我々の「新潟県・加茂市」しかないと思う。

桐たんすの産地も、全国、色々あると思うが、
桐の木を丸太で仕入れ、地元で製材して、その板を
人力と天日で数年間、干すという、気の遠くなるような作業を
私たちは、先代の頃から、ずーーーーと数十年間、やって来た。

今では、人工的に水槽に入れたり、人工乾燥機で干したりするところも
多いと聞くが、やはり、天日にこだわりたいと思う。

だって、干物でも、人工乾燥って、?だと思いませんか・・。
天日で干してこそだと思うのです。
それも、、乾燥機なのではなく、気が遠くなるような年月を
かけて、ずーーーと、外に干しておくのですから。

ここのところが、加茂・桐たんすの歴史と、特徴なのだと思うのです。
何事も、効率優先のこの頃。

私たちは、効率よりも、先代から受け継がれてきた技術を
大切にしたいと思っています。

いつまでも、この伝統が伝えられますように・・・。

性格は、せっかちです・・・。

   雨。  午後からは、肌寒かった・・・。

毎日、現場の仕事に追われ、次から次へと、分単位で
仕事をこなさなくてはならない。(と、思っている)

桐たんすの塗装の仕事を中心に、それが終われば木取り、
そして、完成品の最終点検と梱包、出荷作業と、休まる暇がない。

だから、突然来る営業さんや、アポなしの方には、
申し訳ないが、時間が取れない。

事前に分かってはいるのだが、話の時間が長かったり、
手間を取ったりすると、もう、私は、現場が気になってしょうがない。

これって、経営者としての立場としては、問題なのは分かっている。
現場の職人さんなのではなく、経営者なのだから、こんな事では、
失格なのも、重々、心得ている。

でも、今の私の現状としては、大事な打ち合わせや、
経理の話や、この先の方向性について、なども、大事なのだが、
今日は、それ以上に、現場の方が、大事だった。

私、本当に性格は「せっかち」である。
話は、結論から言って欲しい。

それは、「マジ」で・・・。
話の長い打ち合わせや、会議は、ホント、性格に合わない。

だから、母からは、相手に失礼でしょ!って言われるし、
嫁さんには、いつも怒られているし、最近では、子供たちからも、
いい顔されない。

でもね。
私の中では、今日は、これをして、この時間までには
この仕事を片付けて、その次はこれで、と、
常に、予定した時間通りに、仕事の順序が決められている。

正直、自分が決めた仕事の段取りが、その時間通りに
行かないほど、ストレスを感じることはない。

その通りに行かなければ、当然、仕事の時間は伸び、
帰宅時間は遅くなるし、休日は消えてしまう。
自営業ですから、当然と言えば、当然なのですが・・・。

そりゃ、毎日、自分の思い通りの時間で進むとは思ってもいませんが、
この日だけは・・・・。
と、思う日ってあるものです。

現場の仕事は最優先です。
ですから、それ以外の事は、現場の仕事の次に
なります。

それは、桐の蔵としては、当たり前のことです。
お客様から注文を頂き、現場で段取りをし、製作する。
それ以外に、最優先することなんてない。(と思いますが・・・)

自分に、正直に行きたいものです・・・。

クモの巣との戦い・・・。

   晴れ。    この時期でも暑いって・・・?

毎年、蒸し暑くなる頃、決まって工場にクモの巣が出てくる。
仕事をする現場なら許されるのだが、お客様をお迎えする
ショールームにクモの巣が張られると、ホントに困ってしまう。

で、その時期からは、ホウキを長い棒に結び、高いところでも
届くようにと作り、見つけてはその長いホウキでクモの巣を退治していた。

昨日は、一年前とその前から、板干し場と呼ぶ場所にずーーーと
干してあった桐板を、倉庫に入れる「板入れ」と、新たに丸太で仕入れ、
製材所で製材してもらった、新しい桐板を干す、「板干し」の作業を
行った。

いつもなら、その作業をしてもらう方に、お願いするのだが、
今回は、職人さん全員でその作業にあたる。

朝から、晩まで丸一日かかって、何とか、板入れと、板干しの
両方の作業を何とか終えた。

私にとっての外仕事の天敵は、大きなクモの巣と、隠れて巣食っている
蜂の巣。

外にあるクモの巣のクモは、信じられないくらい大きいし、
その糸は、すさまじく太く、強い。

これが、体にまとわりついて、帰宅後、嫁さんに言われるまで、
背中にあったらしい。

今日は、久しぶりの外仕事の後なので、体の至るところが
痛い。
一日、外仕事をしただけなのに、顔は真っ黒。
まだまだ、日差しが強い。

でも、この「板干し」と「板入れ」の外仕事が、桐たんす屋の
基本中の基本の仕事だ。

体は疲れるけど、やり遂げた達成感はある。
これから、まだまだ、第二段、第三段と待っている。

雪が降る前に、終わりたいと思うのですが・・・。

静岡から・・・。

   曇りのち、晴れ。  夜中の雷は怖かった・・・。

ハッピーマンデー明けの火曜日。
今月、2回目の三連休である、ハッピーマンデー。
これって、誰が決めてつくったのだろうか?

この三連休、嫁さんにはすこぶる評判が悪い。
「疲れる」って言うのが、本心らしいが、
確かに、昔みたいに祝日は、突然やってきたほうが
嬉しかったし、喜びの度合いが強かったような気がする。

祝日を、無理やりくっつけて、三連休にする意味ってなんなのだろうか?
などと、言っても始らないのだが・・・。

その連休明けの今日。
週末、展示会を行った静岡から、お客様Y様が、
工場まで来られた。

静岡での展示会場にもお出かけいただき、桐たんすを
お求め頂いた上に、工場まで、はるばるお越しいただいた。
本当に、ありがとうございました。

ゆっくりと、小さな、小さな工場を見ていただき、説明をさせて
頂いた。
あまりにも小さな工場なので、見ていただいても、数分もあれば
見終わってしまうのだが、Y様ご夫婦は、ジーーーーと
ご覧になっていた。

確かに、桐の蔵の工場に初めてお越しいただくお客様は、
誰でもそう。
一人一人の職人が、最後まで責任を持って手作りで作っている姿は、
初めて見る人にとって、感動するのだと思う。

Y様とは、いろいろなお話をさせていただいた。

展示会で出会い、こんなにも遠くまで足を運んでいただける。
一つの桐たんすを通して、こんなご縁をいただける私たちは
幸せものです。

各地で行う展示会の意味は、これだ!といっても過言ではありません。
この度も、本当にいいご縁でした。

Y様。
本当に、ありがとうございました。

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