桐たんすの組み立て 東京都S様の和たんすを作る 4

今朝は冷え込んだものの、日中は気温も上がり今日も快適に仕事ができました。今日は、久しぶりに親方も工場にやってきて、作っておいた仕事(柾割)をやってもらいました。いつものことながらすこぶる元気で、仕事もバリバリやっていました。

柾を割る親方。いつも元気です。

昨日は和たんすの上台、下台の立側を立て本体を寝せてハタガネで固定して、立側を一気にカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続き。

立側を仕上げた後は、本体の前面を仕上げていきます。9分厚(27mm)の立側に真っ直ぐにカンナを乗せていかなければならないため、慎重にカンナをかけていきます。

たんす本体の全面をカンナで仕上げていきます。

その後はこのたんすは、四方丸(たんすの四隅が丸)なので、その内側を小刀で一つ一つ丸く仕上げていきます。そして削ったところは桐に付けたペーパー(紙やすりのことをペーパーと呼びます)を丸くしたところにかけ、きれいに仕上げていきます。

小刀でたんすの内側の丸を作っていきます。


丸く削った後、ペーパーをかけて仕上げていきます。

これでやっと立側が立ちました。

下三と呼ぶ和たんすの立側が立ちました。

次は引出し周りを作っていきます。引出し、衣装盆、小引き出しの材料を出してもらい、長さ切りで各々の長さに切っていきます。


引出し周りの木取りを出してもらい切っていきます。

またこのたんすには「板盆」が付くのです。板盆とは、主に「帯」を乗せるための衣装盆なのですが、最近では色々な使い方をされるようです。

板盆を作ります。

板盆は「はしばみ」と呼ばれる四方を留め(45度)で切り、それを貼って留めていく仕事のことで、無垢板が狂わないようにする技術です。この技術を板盆に使い、手間はかかりますがしっかりと作っていきます。

「はしばみ」と呼ぶ仕事で無垢板を狂わないようにする技術です。

今日の私は、昨日、削ってアイバを擦ったヘギ底板を組む作業でした。約80枚のヘギ底を組むのに半日かかってしまいました。

衣装盆の底板を組んでいます。

今日も天気が良く仕事が進みました。明日も全力で頑張ります。

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