桐たんすの組み立て 東京都K様の整理たんすを作る5

桐の蔵の工場がある団地の一角に桜の木があります。毎年、この季節になると工場の二階から見える桜は、何とも言えない華やかな雰囲気を醸し出してくれます。

今日は、午前中は曇っていたものの雨は降らなかったため職人さんに午後から「板を入れます」と伝え、私も午前中は仕事の合間に準備に取り掛かっていましたが、昼食を終えた昼休みに、予報に反してコンチキショウの雨。
段取りも予定も来週に持ち越しとなりました。

天気予報では明日は晴れるものの、日曜、月曜と雨。火曜日からは数日天気が続くみたいなので、その間に板入れ、板干しを行いたいと願っていますが・・・。

さて、東京都K様からご注文頂いております整理たんすですが、昨日は、引き出しの本体を固め、次に底板を打つ所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しの本体を固めたら、底板を木釘で打って止めていきます。底板を打ち終えたら、余分に出た底板の端を長台(台の長いカンナ)で削っていきます。

小引き出しの底板を木釘で打っていきます。


余分に出た底板の端を、長台(台の長いカンナ)で削っていきます。

そして次に底板を手カンナで仕上げていきます。この時に、そのまま引き出しをひっくり返して底板を仕上げても、底板がしゃくんでしまい、カンナが底板に乗らないので、ひっくり返した引き出しの中に台を入れて、底板が直接当たるようにして、底板を仕上げていきます。

引き出しをひっくり返して、台を中に入れ、底板を仕上げていきます。

整理たんすは、大きな引き出しが6段と小物用の三割の小引き出し、そして引き戸の中にも、小さな引き出しが2つあります。大小合わせて11個もの引き出しがあるので、引き出しの制作や仕込み、そして引き出しの仕上げも結構な時間がかかります。
底板を仕上げ終えると、これからは引き出しを入れていく作業に入ります。

今日の私は、午前中はヘギ底(衣装盆の底板)を組む仕事をしていました。昨日までに、職人・石山君が削って、あいばを擦ってくれた大量の底板を、今日は私が組んでいきます。

ヘギ底を組んでいます。


組んだヘギ底は80枚を超えました。

回はかなりの数の板を切ったので、今日組めたヘギ底は80枚を超えました。そして午後からは、予定していた板入れが雨で中止になったので、「柾」を切っていました。

午後からは「柾」を切りました。

明日も全力で頑張ります。

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