桐たんすの組み立て 大阪府K様の洋服たんすを作る2

先回は、洋服たんすの上下左右の4箇所のホゾを毛引きとノミで取り、地板の入る部分を作り、本体の内側外側の面を面取カンナで取って行くところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

ホゾを取り、面を取ったら立側を立てる準備に入ります。立側の2箇所に裏板止めをつける部分を作り、ホゾにのりを付けて立側を組み立てていきます。

立側のホゾにのりを塗り、組んでいく準備をします。


上板のホゾに、立側のホゾを組んでいきます。

まずは上板に立側のホゾをはめていきます。そして玄能で叩きながら、上板と立側を組んでいきます。

台に乗り、上板と立側のホゾを組んで固めていきます。

今回の洋服たんすは、引き出しが一段付いた「下一」と呼ぶ洋服たんすですので、その分、上台はロングコートが掛かるくらいの大きさで、奥行きもハンガーが掛かるように広く取ってあります。なので、立側を固めるのはちょっと大変です。

上板、立側をホゾで組んだら、次に地板をはめていきます。そして裏板止めを2箇所付けていきます。裏板止めは、洋服たんすの上台の本体は、中に仕切りなどがなく、本体を支える板がないため、強度を保つために裏板の部分に補強のための板を2箇所入れます。それを「裏板止め」と言います。

裏板を打つ前に、裏板止めを付けます。

次に引き出し1段の部分の立側を固めていきます。

引き出し一段の部分の立側を固めます。

上台と下台の立側ののりが乾く間は、洋服たんすに付属する小引き出しを作っていきます。引き出し2段の小引き出しですが、その立側を固めていきます。

付属の小引き出しを作っていきます。

今日の私は、引き出しのホテ板を作っていました。1年間、屋根に置いて干した板を取り込んで約1年置いた板です。
それを台車に積んで、片方を手押しカンナでならして、自動カンナに通して厚みを決め、また手押しカンナであいばを擦って、組むところまでを行いました。

今日は引き出しのホテ板を作りました。

明日も全力で頑張ります。

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