桐たんすの組み立て 東京都O様の桐チェストを作る 4

随分と桐チェストの制作をお伝えしていないですが、実際の制作は順調に進んでいますのでご安心下さい。先回は、引出しのホテ板と先板のホゾを取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

ホテ板と先板のホゾを取ったら、ホゾを組み木釘を打って引出しの枠を組んでいきます。枠を組んだら、組んだところからのりが出ますので、ブラシできれいにはみ出たのりを取ります。

ホテ板と先板のホゾを組んでいきます。


ホゾを入れ木釘を打って止めます。


引出しの枠を固めると、のりがはみ出ます。それをブラシできれいに取っていきます。

その後は、引出しの底板を木釘で打っていきます。底板を木釘で打ったら水を拭きます。水を拭く理由は、木釘が水分を含んで膨張し抜けにくくなる事と、釘切りノコで傷が付いた底板を、水分で膨らませる事が大きな理由です。

引出しの底板を木釘で打っていきます。


木釘を打ったらブラシで水を拭きます。木釘を水分で抜けにくくして、ノコの傷を水分で膨らまします。

そして、引出しを仕上げていくのですが、まずはホテ板側のはみ出た底板を長台(カンナ台が長いカンナをそう呼びます)を使って削っていきます。

長台でホテ板側のはみ出た底板を削ります。

その後は、先板、ホテ板の順に削りながら引出しを入れ、出しては削り、削っては入れるを繰り返しながら、引出しのどの部分が当たっているかを見ながら、引出しを入れていきます。

先板を削っていきます。


ホテ板を削りながら、入れたり出したりを繰り返しながら削っていきます。


入れては見ながら、どこが当たっているのか確認しながら削っていきます。


引出しの上口を削っています。

そして最後に、引出しが入る棚板に滑りを良くするため「ロウ」を塗って、引出しを入れて完成です。

引出しが入る棚板にロウを塗って仕上げています。

今日は、久しぶりに親方が工場にやってきました。先週末の土曜日に親方の仕事を一日中作っておきましたから、それをやるためにやってきました。

久しぶりに親方が工場にやってきました。

久しぶりでも長年やってきた仕事ですから体は完璧に覚えています。普通に仕事をやって職人さんと話をして、色々な所をチェックして帰ります。さすがに今でも親方です。

長年やってきた仕事は体が覚えています。

明日も全力で頑張ります。

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