桐たんすの組み立て 福島県A様の和たんすを作る その5

今朝は本当に寒い朝でした。明日からは大学センター試験が始まりますが、毎年、この時期になると決まって大雪に見舞われます。昨年も大雪で電車が進めなくなり、電車の中で一夜を過ごした事があったのもこの時期です。
今年は珍しく明日からは冬型が緩む予報。受験生の皆さんは、頑張って望んでください。

さて、今日の桐たんすの組み立てですが、昨日は立側が立って、次に引き出し周りに入る所からお伝えします。
引き出し周りの材料、引き出しの先板、ホテ板、底板、そして衣装盆の先板、ホテ板、底板を出して、長さ切りで各々の長さに切り分けます。


各部材を各々の長さに切り揃えます。

その後は、各部材をカンナ掛けです。


各部材の内側をカンナで仕上げます。

まずはこのたんすは丸盆仕様なので、丸盆を組み立てます。丸盆の先板とホテ板を留め(45度)に切って、自転車のチューブを使ってのりを付けて接着します。

丸盆とは、外側、内側、上面も全て丸く作られる衣装盆です。外側はカンナで丸めていきますが、内側は昨日の本体の内側と同じで、内側に桐を貼って、その貼った桐を丸く削っていくという、付け丸というやり方で丸くしていきます。

付け丸のノリが乾くのを待つ間に、引き出しに入ります。カガミ板(引き出しの前板)を引き出しが入る場所に当てて、どれくらいの寸法で入るのかを確認し、印をつけます。


カガミ板を引き出しの入るところに当てて、シラガキで印をつけます。

その後は、カガミ板をはいる場所にきっちりと当てながら、カガミ板を仕込んでいきます。
当てては削り、当てては削りしながら、一つ一つ引き出しの入る場所に合わせて仕込んでいきます。


カガミ板を当てながら、仕込んでいきます。


当てては削り、当てては削りを繰り返し仕込んでいきます。

その後は、カガミ板とホテ板を前組(蟻組)で組みます。(今は機械で蟻組を取ります)
そして、先板とホテ板の先は、ホゾ組です。

蟻組を取ったホテ板とカガミ板。

引き出しの側を先に組んで、その後、底板を木釘で打っていきます。それと同じく、丸盆も側を先に組んで、底板を木釘で打っていきます。


引き出しの側を先に組んでいきます。


丸盆も側を先に組んでいきます。


そして、引き出しの底板を木釘で打っていきます。

今日はここまで。

今日の私は、一日中、板を切っていました。その殆どを、ヘギ底(衣装盆の底板)を切るのに費やしました。
今日切った衣装盆の底板は81枚。その後、地板を40枚ほど切ったでしょうか。


ヘギ底を切ります。

今日は、やりきった感がありますね。明日はお休みですが、私は仕事。明日も、全力で頑張ります。

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