今回は「柾板」
通常は「柾」(まさ)と呼び、木の木目「柾目」の部分の事を言います。
桐たんすは、普通、本体側板や、「引き出し底板」、「衣装盆底板」などには、「板目」を中心に使い、「引き出しの前板」や「扉」などには柾目を用いるという使い方をします。
通常「柾目」は、「柾目の柱」などと表現されるように、直線の木目で目が詰まっていて高価なものとされているように、桐材の柾目も高価な部分です。
なぜ高価か?といえば、一本の桐(木)から柾目は取れる部分が少なく、それ故、高価になってしまうのです。例えて言うなら、マグロの中の「トロ」の部分みたいな感じでしょうか。
今日は、その柾板を切る作業でした。
注文が入った桐たんすの引き出しや扉の長さに合わせて、柾板を切っていきます。
長さを切り終えると、一枚の板から使えない柾目の部分を取り除き、使えるいい柾目だけを残します。(この時点で、約三分の二は捨てることになり、三分の一が残ります)
そこからは、一定の幅で切込みを入れるために、「柾割機」と呼ぶ、機械に手で通していきます。
桐の柾目を取るために薄く製材した桐板(柾板約5mm)は、柾目を真っ直ぐにするために、「目直し」という作業で、柾目を真っ直ぐにしていくのです。
この作業は、また後日、アップさせていただきます。